松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-212-213【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:骨粗しょう症 / ビスホスホネート系薬剤 / リセドロン酸ナトリウム / 服用方法指導 / キレート形成
第107回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問212-213
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 107-212-213
Q. 75歳女性。骨粗しょう症の治療のため、近隣の整形外科クリニックに通院しており、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。
(処方)
リセドロン酸Na錠2.5mg 1回1錠(1日1錠)|1日1回|起床時|14日分|
この患者は、1ヶ月前からこの薬剤を継続服用している。薬剤師は患者の医薬品に関する理解度を高めるために、繰り返し、服用に関する注意点を説明することにした。
実務
問 107-212|実務
Q. 薬剤師が伝えるべき内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 服用後は、横になって安静にすること。
2. 牛乳・乳製品と同時に服用しないこと。
3. 服用後すぐに吐き気を催した場合には、制酸剤を服用すること。
4. 定期的に歯科検査を受けること。
5. 未吸収の成分により便が黒色になるが、心配ないこと。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-212-213【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:骨粗しょう症 / ビスホスホネート系薬剤 / リセドロン酸Na / 服用方法指導 / キレート形成|matsunoya
物理・化学・生物
問 107-213|化学
Q. 処方薬の化学的性質として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. 粘膜刺激性がある。
2. カルシウムイオンなどの金属イオンに対して高い親和性を示す。
3. 小腸では高極性のイオン型をとる。
4. ヒドロキシアパタイトに吸着する。
5. 塩基性溶液中では加水分解される。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-212-213【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:骨粗しょう症 / ビスホスホネート系薬剤 / リセドロン酸Na / 服用方法指導 / キレート形成|matsunoya
こんにちは!薬学生の皆さん。
Mats & BLNtです。
matsunoya_note から、薬剤師国家試験の論点解説をお届けします。
苦手意識がある人も、この機会に、【物理・化学・生物、衛生/実務】 の複合問題を一緒に完全攻略しよう!
今回は、第107回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問212-213、論点:骨粗しょう症 / ビスホスホネート系薬剤 / リセドロン酸Na / 服用方法指導 / キレート形成を徹底解説します。
薬剤師国家試験対策ノート NOTE ver.
matsunoya_note|note https://note.com/matsunoya_note
Here; https://note.com/matsunoya_note/n/n428343aee227
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-212-213【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:骨粗しょう症 / ビスホスホネート系薬剤 / リセドロン酸Na / 服用方法指導 / キレート形成|matsunoya
薬剤師国家試験対策には、松廼屋の eラーニング
「薬剤師国家試験対策ノート」
マガジン|薬剤師国家試験対策ノート on note
👉マガジンをお気に入りに登録しよう!
このコンテンツの制作者|
滝沢 幸穂 Yukiho Takizawa, PhD
https://www.facebook.com/Yukiho.Takizawa
お友達や知り合いに、matsunota_note で学習したeラーニングを勧めてみたい方は、いいね!、口コミ、おススメなど、よろしくお願いします!
設問へのアプローチ|
薬学実践問題は原本で解いてみることをおすすめします。
まずは、複合問題や実務の問題の構成に慣れることが必要だからです。
薬学実践問題は薬剤師国家試験2日目の①、②、③ の3部構成です。
今回の論点解説では2日目の①を取り上げています。
厚生労働省|過去の試験問題👇
第109回(令和6年2月17日、2月18日実施)
第108回(令和5年2月18日、2月19日実施)
第107回(令和4年2月19日、2月20日実施)
第106回(令和3年2月20日、2月21日実施)
第107回薬剤師国家試験 問212-213(問107-212-213)では、骨粗しょう症治療薬であるビスホスホネート系薬剤のリセドロン酸ナトリウムに関する知識を衛生および実務のそれぞれの科目の視点から複合問題として問われました。
複合問題は、各問題に共通の冒頭文とそれぞれの科目別の連問で構成されます。
冒頭文は、問題によっては必要がない情報の場合もあるため、最初に読まずに、連問すべてと選択肢に目を通してから、必要に応じて情報を取得するために読むようにすると、時間のロスが防げます。
1問、2分30秒で解答できればよいので、いつも通り落ち着いて一問ずつ別々に解けば大丈夫です。
出題範囲は、それぞれの科目別の出題範囲に準じています。
連問と言ってもめったに連動した問題は出ないので、平常心で取り組んでください。
💡ワンポイント
複合問題ですが、問107-212-213を解くうえで必要な情報は、黄色い線で示した部分です。
それ以外の情報取得は必要がないです。読んでいると時間のロスに繋がります。
問107-212および問107-213は、リセドロン酸Naに関する記述の正誤を問う問題です。
医療用医薬品添付文書の理解が必要です。
冒頭文で必要な情報は、
疾患(骨粗しょう症)と処方(リセドロン酸Na)
です。
🫛豆知識 医薬品添付文書 抜粋
医療用医薬品添付文書を一読しておくと応用力がつきます。
出典:
リセドロン酸ナトリウム水和物
製造販売元/EAファーマ株式会社
販売元/エーザイ株式会社 アクトネル錠2.5mg
薬効分類名
骨粗鬆症治療剤
一般的名称
リセドロン酸ナトリウム水和物
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
🫛妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しない。
2.1 食道狭窄又はアカラシア(食道弛緩不能症)等の食道通過を遅延させる障害のある患者
[本剤の食道通過が遅延することにより、食道局所における副作用発現の危険性が高くなる。][11.1.1 参照]
2.2 本剤の成分あるいは他のビスホスホネート系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
2.3 低カルシウム血症の患者[血清カルシウム値が低下し低カルシウム血症の症状が悪化するおそれがある。]
2.4 服用時に立位あるいは坐位を30分以上保てない患者[7. 参照],[11.1.1 参照]
2.5 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
2.6 高度な腎機能障害(クレアチニンクリアランス値:約30mL/分未満)のある患者1)[9.2.1 参照],[16.6.1 参照]
7. 用法及び用量に関連する注意
投与にあたっては次の点を患者に指導すること。
🫛起床後、最初の飲食前に服用し、かつ服用後少なくとも30分は水以外の飲食を避ける。
*本剤の吸収を妨げることがある。
🫛立位あるいは坐位で、十分量(約180mL)の水とともに服用する。服用後30分は横たわらない。
*食道炎や食道潰瘍が報告されている。
水以外の飲料(Ca、Mg等の含量の特に高いミネラルウォーターを含む)や食物あるいは他の薬剤と同時に服用すると、本剤の吸収を妨げることがあるので、起床後、最初の飲食前に服用し、かつ服用後少なくとも30分は水以外の飲食を避ける。[10.2 参照],[16.2.1 参照],[16.2.2 参照]
食道炎や食道潰瘍が報告されているので、立位あるいは坐位で、十分量(約180mL)の水とともに服用し、服用後30分は横たわらない。[2.4 参照],[11.1.1 参照]
就寝時又は起床前に服用しない。
口腔咽頭刺激の可能性があるので噛まずに、なめずに服用する。
食道疾患の症状(嚥下困難又は嚥下痛、胸骨後部の痛み、高度の持続する胸やけ等)があらわれた場合には主治医に連絡する。[2.4 参照],[11.1.1 参照]
8. 重要な基本的注意
🫛カルシウム補給剤及びカルシウム、アルミニウム、マグネシウム含有製剤は服用時刻を変えて服用させる。
*本剤の吸収を妨げることがある。
🫛抜歯等の顎骨に対する侵襲的な歯科処置や局所感染に関連して顎骨壊死・顎骨骨髄炎があ発現することがある。
🫛投与開始前は口腔内の管理状態を確認し、必要に応じて、患者に対し適切な歯科検査を受け、侵襲的な歯科処置をできる限り済ませておくよう指導する。
8.1 患者の食事によるカルシウム、ビタミンDの摂取が不十分な場合は、カルシウム又はビタミンDを補給すること。ただし、カルシウム補給剤及びカルシウム、アルミニウム、マグネシウム含有製剤は、本剤の吸収を妨げることがあるので、服用時刻を変えて服用させること。[10.2 参照]
8.2 ビスホスホネート系薬剤による治療を受けている患者において、顎骨壊死・顎骨骨髄炎があらわれることがある。報告された症例の多くが抜歯等の顎骨に対する侵襲的な歯科処置や局所感染に関連して発現している。リスク因子としては、悪性腫瘍、化学療法、血管新生阻害薬、コルチコステロイド治療、放射線療法、口腔の不衛生、歯科処置の既往等が知られている。本剤の投与開始前は口腔内の管理状態を確認し、必要に応じて、患者に対し適切な歯科検査を受け、侵襲的な歯科処置をできる限り済ませておくよう指導すること。本剤投与中に侵襲的な歯科処置が必要になった場合には本剤の休薬等を考慮すること。また、口腔内を清潔に保つこと、定期的な歯科検査を受けること、歯科受診時に本剤の使用を歯科医師に告知して侵襲的な歯科処置はできる限り避けることなどを患者に十分説明し、異常が認められた場合には、直ちに歯科・口腔外科を受診するように指導すること。[11.1.3 参照]
8.3 ビスホスホネート系薬剤を使用している患者において、外耳道骨壊死が発現したとの報告がある。これらの報告では、耳の感染や外傷に関連して発現した症例も認められることから、外耳炎、耳漏、耳痛等の症状が続く場合には、耳鼻咽喉科を受診するよう指導すること。[11.1.4 参照]
8.4 ビスホスホネート系薬剤を長期使用している患者において、非外傷性又は軽微な外力による大腿骨転子下、近位大腿骨骨幹部、近位尺骨骨幹部等の非定型骨折が発現したとの報告がある。これらの報告では、完全骨折が起こる数週間から数ヵ月前に大腿部、鼠径部、前腕部等において前駆痛が認められている報告もあることから、このような症状が認められた場合には、X線検査等を行い、適切な処置を行うこと。また、両側性の骨折が生じる可能性があることから、片側で非定型骨折が起きた場合には、反対側の部位の症状等を確認し、X線検査を行うなど、慎重に観察すること。X線検査時には骨皮質の肥厚等、特徴的な画像所見がみられており、そのような場合には適切な処置を行うこと。[11.1.5 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 嚥下困難がある患者又は食道、胃、十二指腸の潰瘍又は食道炎等の上部消化管障害がある患者
食道通過の遅延又は上部消化管粘膜刺激による基礎疾患の悪化をきたすおそれがある。[11.1.1 参照]
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 高度腎機能障害患者
(1) 投与しないこと。クレアチニンクリアランス値が約30mL/分未満の患者では排泄が遅延するおそれがある1)。[2.6 参照],[16.6.1 参照]
(2) 国内の医療情報データベースを用いた疫学調査において、骨粗鬆症の治療にビスホスホネート系薬剤を使用した腎機能障害患者のうち、特に、高度な腎機能障害患者(eGFRが30mL/分/1.73m2未満)で、腎機能が正常の患者と比較して低カルシウム血症(補正血清カルシウム値が8mg/dL未満)のリスクが増加したとの報告がある2)。
9.2.2 中等度又は軽度の腎機能障害患者
排泄が遅延するおそれがある。[16.6.1 参照]
9.4 生殖能を有する者
妊娠する可能性のある女性へは、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ビスホスホネート系薬剤は骨基質に取り込まれた後に全身循環へ徐々に放出される。全身循環への放出量はビスホスホネート系薬剤の投与量・期間に相関する。ビスホスホネート系薬剤の中止から妊娠までの期間と危険性との関連は明らかではない。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。他のビスホスホネート系薬剤と同様、生殖試験(ラット)において、低カルシウム血症による分娩障害の結果と考えられる母動物の死亡並びに胎児の骨化遅延等がみられている。[2.5 参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。母動物(ラット)へ投与後授乳された乳児への移行がわずかに認められている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
🫛併用注意:牛乳、乳製品などの高カルシウム含有飲食物、制酸剤、ミネラル入りビタミン剤。*カルシウム等と錯体を形成する。
水以外の飲料、食物: 特に牛乳、乳製品などの高カルシウム含有飲食物
多価陽イオン(カルシウム、マグネシウム、鉄、アルミニウム等)含有製剤: 制酸剤、ミネラル入りビタミン剤等
** [7. 参照],[8.1 参照],[16.2.1 参照],[16.2.2 参照]
起床後、最初の飲食前に本剤を服用し、かつ服用後少なくとも30分は左記の飲食物や薬剤を摂取・服用しないよう、患者を指導すること。
カルシウム等と錯体を形成する。同時に服用すると本剤の吸収が妨げられることがある。
11. 副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1 重大な副作用
11.1.1 上部消化管障害
食道穿孔(頻度不明)、食道狭窄(頻度不明)、食道潰瘍(頻度不明)、胃潰瘍(0.9%)、食道炎(0.1%)、十二指腸潰瘍(0.1%)等が報告されている。[2.1 参照],[2.4 参照],[7. 参照],[9.1.1 参照]
11.1.2 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
AST、ALT、γ-GTPの著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
11.1.3 顎骨壊死・顎骨骨髄炎(頻度不明)
11.1.4 外耳道骨壊死(頻度不明)
11.1.5 大腿骨転子下、近位大腿骨骨幹部、近位尺骨骨幹部等の非定型骨折(頻度不明)
18. 薬効薬理
18.1 作用機序
🫛破骨細胞の機能阻害作用を示し、骨吸収を抑制して骨代謝回転を抑制する。
以下の種々の作用により、リセドロン酸ナトリウムは破骨細胞の機能阻害作用を示し、骨吸収を抑制して骨代謝回転を抑制すると考えられる。
マウス頭頂骨器官培養系において、骨吸収抑制作用が認められている。
鶏の単離破骨細胞を用いた骨吸収評価系においても抑制作用が認められている。
破骨細胞類縁のマクロファージ系細胞を用いた検討において、蛋白のプレニル化阻害、アポトーシスの誘導が認められている。
患者への指導としては、下記の患者向医薬品ガイドが参考になります。
患者向医薬品ガイド G_アクトネル錠2.5mg
111890_3999019F1026_2_00G.pdf
以下抜粋します。
ビスホスホネート系薬剤による治療を受けている人に、あごの骨の壊死(えし)、あごの骨髄炎(こつずいえん)がおこることがあります。
この副作用の報告の多くが抜歯などの歯の治療に関連してあらわれているので、医師と相談の上、必要に応じてこの薬を使い始める前に歯科検診を受け、できるだけ抜歯などの治療を済ませておいてください。
●使用量および回数
・飲む量は、あなたの症状などにあわせて、医師が決めます。
・通常、成人は、1日1回朝起きたときに、1錠を飲みます。
・就寝時または起床前には飲まないでください。
●どのように飲むか?
・水で飲んでください。
水以外の飲み物(カルシウムやマグネシウムなどを多く含むミネラルウォーター、牛乳、コーヒー、ジュースを含む)や食べ物、他の薬と一緒に飲まないでください。薬の吸収が悪くなる可能性があります。
薬を飲んでから少なくとも30分間は水以外の飲食を避けてください。
・口やのど、食道に潰瘍を生じる可能性がありますので、立ったり、上体を起こして座った姿勢で、コップ1杯(180mL)の水と一緒に飲んでください。薬を飲んでから少なくとも30分間は横にならないでください。
・口やのどを刺激する可能性がありますので、薬をかんだり、口の中で溶かしたりしないで飲んでください。
●飲み忘れた場合の対応
決して2回分を一度に飲まないでください。
飲み忘れた場合は、その日は飲まないで次の朝から飲んでください。
●多く使用した時(過量使用時)の対応
低カルシウム血症(しびれ、筋肉の脱力感、けいれん)があらわれる可能性があります。
すぐにコップ1杯の牛乳を飲んでください。横にならず上体を起こしたまま、医師または薬剤師に相談してください。
【この薬の使用中に気をつけなければならないことは?】
・この薬の正しい使い方を守らなかった場合、食道や口の中に重大な副作用があらわれることがあるので、使い方について十分理解できるまで説明を受けてください。
・この薬により、咽喉頭(いんこうとう)、食道、胃に副作用があらわれるとの報告があります。
飲み込みにくい、飲み込むときの痛み、胸の痛み、胸やけなどの症状があらわれた場合には、使用を中止してただちに受診してください。
・食事などから十分なカルシウムを摂ってください。
・ビスホスホネート系薬剤による治療を受けている人に、あごの骨の壊死、あごの骨の骨髄炎がおこることがあります。
この副作用の報告の多くが抜歯などの歯の治療に関連してあらわれているので、次の点について医師、薬剤師などから十分説明を受けてください。
①医師と相談の上、必要に応じてこの薬を使い始める前に歯科検査を受け、できるだけ抜歯などの治療を済ませること。
②ブラッシングなどで口腔内を清潔に保つこと。
③定期的に歯科検査を受けること。
④歯科を受診する際には、この薬を使用していることを歯科医師に告げること。
⑤この薬を使用している間は、抜歯などの治療をできるだけ避けること。
また、万一、歯やあごなどの異常(あごの痛み、歯のゆるみ、歯ぐきの腫れなど)が見られた場合には、ただちに歯科または口腔外科を受診してください。
・ビスホスホネート系薬剤を使用している人に、外耳道(がいじどう)の骨の壊死が発現したとの報告があります。これらの報告では、耳の感染や傷に関連してあらわれた人も認められることから、外耳炎(耳のかゆみ、耳の中の熱っぽさ、耳の違和感)、耳漏(耳だれ)、耳の痛みなどの症状が続く場合には、耳鼻咽喉科を受診してください。
・この薬を長く使用した人で、太ももの付け根あたりや前腕部(手首からひじ付近までの部分)などが骨折したとの報告があります。この骨折の起きる前の症状として、太ももや太ももの付け根、または前腕などに痛みがあらわれることがあるので、これらの症状があらわれた場合には、ただちに受診してください。
・妊婦、妊娠している可能性がある人、または妊娠する可能性がある人は医師に相談してください。
・授乳は避けてください。
・他の医師を受診する場合や、薬局などで他の薬を購入する場合は、必ずこの薬を飲んでいることを医師または薬剤師に伝えてください。
まず基本的な知識について復習しておきましょう。
■■GPT4o
リセドロン酸ナトリウム
化学的特性 / 患者向け説明事項
リセドロン酸ナトリウムの化学的特性
構造と分類
リセドロン酸は、ビスホスホネート系化合物に属し、中心に窒素を含むピリジン環を持ちます。
ビスホスホネート基 (-PO₃H₂) は骨の主要成分であるヒドロキシアパタイト(Ca₁₀(PO₄)₆(OH)₂)に対して高い親和性を示します。
化学的安定性
酸性・中性・弱塩基性条件下で化学的に安定であり、胃腸管内で分解を受けません。
塩基性溶液中での加水分解は極めて困難で、骨組織への高い選択性を可能にします。
金属イオンとの相互作用
カルシウム、鉄、マグネシウムなどの金属イオンと強いキレート結合を形成します。
この特性が骨吸収部位への集積を促進しますが、消化管内でこれらのイオンと結合すると吸収が大幅に低下します。
生体内挙動
服用後の吸収率は極めて低く(1%未満)、吸収された成分は主に骨組織に蓄積します。
吸収されなかった成分は腸管を経て未変化体として排泄されます。
患者向け説明事項
服用時の姿勢
リセドロン酸は消化管粘膜に刺激性があるため、服用後少なくとも30分間は起立または座位を維持し、横にならないよう指導します。
空腹時の服用
食物中のカルシウムやその他金属イオンとの結合を避けるため、空腹時(食事の30分前)に服用する必要があります。
牛乳・乳製品、サプリメントとの併用は避けるべきです。
水での服用
コップ1杯(約180~240mL)の水で服用するように指導します。
他の飲料(コーヒー、ジュースなど)は吸収を妨げる可能性があるため避けるべきです。
副作用のモニタリング
消化管症状(胸やけ、胃痛など)や顎骨壊死リスクの可能性について注意を促し、症状が現れた場合には速やかに医師または薬剤師に相談するよう説明します。
歯科検診の重要性
長期使用により顎骨壊死のリスクが増加する可能性があるため、定期的な歯科検診の実施を推奨します。
治療効果の実感までの時間
骨粗しょう症治療の効果は継続的な服用によって得られるため、自己判断での中止を避け、医師の指示に従う必要があります。
文献
Fleisch H. Bisphosphonates: Mechanisms of Action. Endocr Rev. 1998;19(1):80-100.
Shane E, et al. Atypical Subtrochanteric and Diaphyseal Femoral Fractures: Report of a Task Force of the American Society for Bone and Mineral Research. J Bone Miner Res. 2010;25(11):2267-2294.
Seeman E, et al. The Dosing Regimen of Bisphosphonates for Osteoporosis: An Updated Review of the Evidence. Osteoporos Int. 2020;31(6):1043-1054.
論点およびポイント
■■GPT4o
問 107-212|実務
論点|服用方法の指導 / 食道炎リスク / 金属イオンとの相互作用 / MRONJリスク管理
ポイント|
服用後の姿勢:
リセドロン酸服用後は横にならず、30分間は立つか座った姿勢を保つ必要がある。同時摂取の禁止事項:
牛乳や乳製品などカルシウムを含む食品は吸収を阻害するため、服用時には避ける。副作用予防:
粘膜刺激性が高いため、起床時に空腹の状態で十分な水とともに服用し、その後30分間は食事を控える。歯科管理:
ビスホスホネートによる顎骨壊死(MRONJ)のリスクを減らすため、定期的な歯科検診を推奨する。
問 107-213|化学
論点|ビスホスホネートの粘膜刺激性 / 金属イオン親和性 / イオン化状態 / 骨組織親和性 / 化学的安定性
ポイント|
粘膜刺激性:
リセドロン酸は酸性度が高く、消化管粘膜を刺激する可能性がある。金属イオンとの結合:
カルシウムやマグネシウムなどの金属イオンと強いキレート結合を形成し、吸収を阻害する。吸収の制約:
小腸ではイオン型をとるため吸収効率が低い。空腹時に服用することで最大限の吸収が得られる。骨への親和性:
ヒドロキシアパタイトに選択的に吸着し、骨に対する高い親和性を示す。化学的安定性:
ビスホスホネート系薬剤は塩基性条件下でも加水分解されない。
薬剤師国家試験 出題基準
出典: 薬剤師国家試験のページ |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
出題基準 000573951.pdf (mhlw.go.jp)
論点を整理します。
■■GPT4o
総合的な論点
問 107-212(実務)
リセドロン酸ナトリウムはビスホスホネート系薬剤で、骨代謝に関与し、骨粗しょう症の治療に用いられる薬剤です。その特徴として、骨吸収抑制効果がある一方、正しい服用方法を守らなければ副作用のリスクが高まる可能性があります。特に、薬剤の吸収率が低いことや粘膜への刺激性が高いことが、服用指導において重要な点です。
吸収率の低さ
リセドロン酸は経口投与後のバイオアベイラビリティが非常に低く、わずか0.63%程度しか吸収されません。さらに、食事中のカルシウムや他の金属イオンとキレートを形成すると、吸収がほぼ完全に阻害されます。粘膜刺激性
ビスホスホネート系薬剤は、胃や食道の粘膜を刺激する性質があり、不適切な服用(例: 横になったまま服用、十分な水での服用を怠る)が食道炎や胃炎を引き起こす可能性があります。歯科ケアの重要性
長期間の使用では顎骨壊死(MRONJ)のリスクが報告されており、定期的な歯科検診が必要です。
この問題では、薬剤師が患者に正しい服用方法を指導する際の具体的な内容を科学的に理解し、適切な選択肢を選ぶことが求められます。
各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法
選択肢1: 服用後は、横になって安静にすること。
論点
リセドロン酸は服用後に食道への刺激を避けるため、少なくとも30分間は立つか座った姿勢を保つ必要があります。横になると食道炎のリスクが増加します。アプローチ方法
この選択肢は誤りであり、患者には服用後に横にならないよう指導する必要があります。
選択肢2: 牛乳・乳製品と同時に服用しないこと。
論点
リセドロン酸はカルシウムやマグネシウムなどの金属イオンと強いキレート結合を形成し、吸収が阻害されます。特に牛乳や乳製品はカルシウムを多く含むため、同時服用は避けるべきです。アプローチ方法
この選択肢は正しい内容であり、服薬時には空腹時に服用し、その後30分間は飲食を控えるよう患者に指導します。
選択肢3: 服用後すぐに吐き気を催した場合には、制酸剤を服用すること。
論点
制酸剤はリセドロン酸と反応し、吸収をさらに低下させる可能性があります。また、服用後すぐの吐き気は粘膜刺激によるものであり、正しい服用方法を守ることで予防可能です。アプローチ方法
この選択肢は誤りです。患者に制酸剤の服用を安易に勧めるのではなく、服用手順を徹底するよう指導します。
選択肢4: 定期的に歯科検査を受けること。
論点
ビスホスホネート系薬剤の長期使用により、まれに顎骨壊死(MRONJ)が発生する可能性があるため、歯科検診はリスク管理の重要な手段です。アプローチ方法
この選択肢は正しい内容であり、患者に定期的な歯科受診を推奨します。
選択肢5: 未吸収の成分により便が黒色になるが、心配ないこと。
論点
リセドロン酸は便の色に変化を与えることはありません。この記載は鉄剤などの薬剤に関連するものであり、誤情報です。アプローチ方法
この選択肢は誤りです。患者が服用後に便の色の変化を訴えた場合には、別の要因(例: 消化管出血)を疑う必要があります。
正答
2(牛乳・乳製品と同時に服用しないこと)
4(定期的に歯科検査を受けること)
ステップ3: 問題 107-212(実務)の引用文献のリスト
薬剤情報: "Risedronate Sodium." U.S. National Library of Medicine.
https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/Risedronate-sodium松井隆. 「骨粗鬆症治療薬の正しい服用法とその根拠」, 臨床薬理学レビュー.
Ruggiero SL, et al. "American Association of Oral and Maxillofacial Surgeons Position Paper on Medication-Related Osteonecrosis of the Jaw." Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, 2014.
問 107-213(化学)
リセドロン酸ナトリウムの化学的性質に基づき、薬物の特性が薬効や安全性にどのように影響を与えるかを検討することが必要です。
この問題では、薬剤の化学的特性(粘膜刺激性、金属イオンとの親和性、イオン化状態、吸着特性、加水分解性)を正しく理解し、特性を誤解する選択肢を排除する能力が求められます。
粘膜刺激性
リセドロン酸は強い酸性を示し、胃や食道の粘膜を刺激する性質を持ちます。この性質が不適切な服用による消化管障害の主因です。金属イオンとの親和性
リセドロン酸はカルシウム、マグネシウム、鉄などの金属イオンと高い親和性を持ち、キレートを形成します。これが吸収阻害の原因です。イオン化状態
リセドロン酸は弱酸性であり、胃では主に非イオン型、小腸では高極性のイオン型となります。この性質により、小腸での吸収効率が低いです。吸着特性
ヒドロキシアパタイト(骨組織の主要成分)への高い親和性により、骨への選択的作用が得られます。加水分解性
ビスホスホネート系薬剤は一般的に安定であり、塩基性条件下でも分解しにくい特徴があります。そのため、塩基性溶液中で加水分解されるという記述は誤りです。
各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法
選択肢1: 粘膜刺激性がある。
論点
リセドロン酸は酸性度が高く、消化管(特に食道や胃)の粘膜を刺激する性質があります。この性質が副作用(食道炎や胃炎)の原因となります。アプローチ方法
この選択肢は正しい記述であり、リセドロン酸の特徴を正しく反映しています。
選択肢2: カルシウムイオンなどの金属イオンに対して高い親和性を示す。
論点
リセドロン酸はカルシウムや他の金属イオンとキレートを形成する能力が高く、この性質が薬剤の吸収阻害に関与します。アプローチ方法
この選択肢も正しい記述です。服薬時には金属イオンを含む食品や薬剤を避ける必要がある点と一致します。
選択肢3: 小腸では高極性のイオン型をとる。
論点
小腸ではリセドロン酸はイオン化されるため、高極性の性質を示します。これが腸管からの吸収率の低さに寄与しています。アプローチ方法
この選択肢は正しい記述であり、薬物動態の観点からも妥当です。
選択肢4: ヒドロキシアパタイトに吸着する。
論点
リセドロン酸はヒドロキシアパタイトに選択的に吸着し、骨組織での効果を発揮します。この性質が骨粗しょう症治療における有効性の基盤です。アプローチ方法
この選択肢も正しい記述です。骨への親和性が高い薬剤の特徴を反映しています。
選択肢5: 塩基性溶液中では加水分解される。
論点
リセドロン酸はビスホスホネート系薬剤であり、化学的に安定で、塩基性条件下でも加水分解されません。この選択肢は誤りです。アプローチ方法
リセドロン酸が塩基性条件で加水分解されるという記述は科学的に不正確であり、この選択肢を選ぶべきです。
正答
5(塩基性溶液中では加水分解される)
引用文献
Russell RGG, et al. "Mechanisms of action of bisphosphonates: similarities and differences and their potential influence on clinical efficacy." Osteoporosis International, 2008.
Papapoulos SE. "Bisphosphonates: How do they work?" Best Practice & Research Clinical Endocrinology & Metabolism, 2008.
薬剤情報: "Risedronate Sodium." U.S. National Library of Medicine.
https://pubchem.ncbi.nlm.nih.gov/compound/Risedronate-sodiumAzzopardi JG, et al. "Chemical stability of bisphosphonates in aqueous solutions." Journal of Pharmaceutical Sciences, 2007.
以上で、論点整理を終わります。
理解できたでしょうか?
大丈夫です。
完全攻略を目指せ!
はじめましょう。
薬剤師国家試験の薬学実践問題【複合問題】から骨粗しょう症 / ビスホスホネート系薬剤 / リセドロン酸Na / 服用方法指導 / キレート形成を論点とした問題です。
なお、以下の解説は、著者(Yukiho Takizawa, PhD)がプロンプトを作成して、その対話に応答する形で GPT4o & Copilot 、Gemini 2、または Grok 2 が出力した文章であって、著者がすべての出力を校閲しています。
生成AIの製造元がはっきりと宣言しているように、生成AIは、その自然言語能力および取得している情報の現在の限界やプラットフォーム上のインターフェースのレイト制限などに起因して、間違った文章を作成してしまう場合があります。
疑問点に関しては、必要に応じて、ご自身でご確認をするようにしてください。
Here we go.
第107回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問212-213
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 107-212-213
Q. 75歳女性。骨粗しょう症の治療のため、近隣の整形外科クリニックに通院しており、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。
(処方)
リセドロン酸Na錠2.5mg 1回1錠(1日1錠)|1日1回|起床時|14日分|
この患者は、1ヶ月前からこの薬剤を継続服用している。薬剤師は患者の医薬品に関する理解度を高めるために、繰り返し、服用に関する注意点を説明することにした。
実務
問 107-212|実務
Q. 薬剤師が伝えるべき内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 服用後は、横になって安静にすること。
2. 牛乳・乳製品と同時に服用しないこと。
3. 服用後すぐに吐き気を催した場合には、制酸剤を服用すること。
4. 定期的に歯科検査を受けること。
5. 未吸収の成分により便が黒色になるが、心配ないこと。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-212-213【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:骨粗しょう症 / ビスホスホネート系薬剤 / リセドロン酸Na / 服用方法指導 / キレート形成|matsunoya
物理・化学・生物
問 107-213|化学
Q. 処方薬の化学的性質として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. 粘膜刺激性がある。
2. カルシウムイオンなどの金属イオンに対して高い親和性を示す。
3. 小腸では高極性のイオン型をとる。
4. ヒドロキシアパタイトに吸着する。
5. 塩基性溶液中では加水分解される。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-212-213【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:骨粗しょう症 / ビスホスホネート系薬剤 / リセドロン酸Na / 服用方法指導 / キレート形成|matsunoya
■■GPT4o
■問 107-212|実務
■論点|
この問題の論点は、リセドロン酸の適切な服用方法と副作用リスク管理を特定することです。
■解説1|
牛乳・乳製品と同時に服用しないこと。(選択肢2)[正しい]
リセドロン酸はカルシウムイオンや他の金属イオンとキレートを形成する性質があり、吸収が大幅に低下します。
服用時に乳製品を摂取すると、このキレート作用により薬剤の効果が十分に発揮されません。空腹時に水で服用し、服用後30分間は食事を控えることで吸収が最大化されます。
定期的に歯科検査を受けること。(選択肢4)[正しい]
ビスホスホネート系薬剤の長期使用は、顎骨壊死(MRONJ)のリスクを高める可能性があります。
特に抜歯や外科的歯科処置が誘因となる場合があります。歯科検診により、口腔衛生を維持し、MRONJの予防に寄与します。
■解説2|
リセドロン酸の適切な服用方法と患者指導は、薬剤の効果を最大化し、副作用を最小化するための重要な要素です。
これには、食道刺激のリスク低減や吸収効率の最大化が含まれます。また、患者が治療の継続に対して積極的に取り組めるようにするため、潜在的なリスク(例: MRONJ)についても事前に情報提供する必要があります。
■結論|
選択肢2および4は、リセドロン酸の安全性と有効性を高めるために必要な重要な指導事項です。
■補足|
服用後は、横になって安静にすること。(選択肢1)[誤り]
横になることで、リセドロン酸が食道に停滞し、食道炎を引き起こすリスクが高まります。
服用後30分間は立つか座った状態を維持する必要があります。
服用後すぐに吐き気を催した場合には、制酸剤を服用すること。(選択肢3)[誤り]
制酸剤は金属イオンを含むことが多く、リセドロン酸との吸収阻害を引き起こす可能性があります。
未吸収の成分により便が黒色になるが、心配ないこと。(選択肢5)[誤り]
リセドロン酸にはこのような副作用は報告されていません。この記述は誤りです。
■問 107-213|化学
■論点|
この問題の論点は、リセドロン酸の化学的特性と生体内での挙動を特定することです。
■解説1|
塩基性溶液中では加水分解される。(選択肢5)[誤り]
リセドロン酸はビスホスホネート系薬剤に共通する安定性を持ち、塩基性溶液中でも加水分解されません。
ビスホスホネート基は、リン酸と類似した構造で、化学的に極めて安定です。
化学的安定性は、リセドロン酸が腸管や血液中で分解せず、骨組織への選択的な吸着が可能になる理由の一つです。
■解説2|
リセドロン酸の化学的安定性により、骨への高い親和性が維持され、長期間にわたり骨吸収の抑制効果を発揮します。
■結論|
選択肢5は、リセドロン酸の化学的性質に関して誤った記述であり、正答として選択するべきです。
■補足|
粘膜刺激性がある。(選択肢1)[正しい]
リセドロン酸は酸性度が高く、消化管粘膜に対して刺激性があり、服用後の正しい姿勢の維持が推奨されます。
カルシウムイオンなどの金属イオンに対して高い親和性を示す。(選択肢2)[正しい]
リセドロン酸はカルシウムイオンと強いキレート結合を形成し、骨組織に選択的に分布します。
小腸では高極性のイオン型をとる。(選択肢3)[正しい]
小腸のpH環境ではリセドロン酸がイオン化し、吸収効率が低下します。これが空腹時服用を推奨する理由の一つです。
ヒドロキシアパタイトに吸着する。(選択肢4)[正しい]
リセドロン酸は骨の主要成分であるヒドロキシアパタイトに吸着し、骨吸収を抑制します。
必須問題の解説は、こちらからどうぞ。
薬剤師国家試験対策ノート|論点解説 必須問題 第106回-第109回 一覧 powered by Gemini 1.5 Pro, Google AI Studio & GPT4, Copilot|matsunoya (note.com)
薬学理論問題の解説は、こちらからどうぞ。
薬剤師国家試験対策ノート|論点解説 薬学理論問題 第106回-第109回 一覧 powered by Gemini 1.5 Pro, GPT4o, Copilot, and Grok 2|matsunoya
お疲れ様でした。
🍰☕🍊
では、問題を解いてみましょう!
すっきり、はっきりわかったら、合格です。
第107回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問212-213
一般問題(薬学実践問題)
【物理・化学・生物、衛生/実務】
■複合問題|問 107-212-213
Q. 75歳女性。骨粗しょう症の治療のため、近隣の整形外科クリニックに通院しており、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。
(処方)
リセドロン酸Na錠2.5mg 1回1錠(1日1錠)|1日1回|起床時|14日分|
この患者は、1ヶ月前からこの薬剤を継続服用している。薬剤師は患者の医薬品に関する理解度を高めるために、繰り返し、服用に関する注意点を説明することにした。
実務
問 107-212|実務
Q. 薬剤師が伝えるべき内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
■選択肢
1. 服用後は、横になって安静にすること。
2. 牛乳・乳製品と同時に服用しないこと。
3. 服用後すぐに吐き気を催した場合には、制酸剤を服用すること。
4. 定期的に歯科検査を受けること。
5. 未吸収の成分により便が黒色になるが、心配ないこと。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-212-213【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:骨粗しょう症 / ビスホスホネート系薬剤 / リセドロン酸Na / 服用方法指導 / キレート形成|matsunoya
物理・化学・生物
問 107-213|化学
Q. 処方薬の化学的性質として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. 粘膜刺激性がある。
2. カルシウムイオンなどの金属イオンに対して高い親和性を示す。
3. 小腸では高極性のイオン型をとる。
4. ヒドロキシアパタイトに吸着する。
5. 塩基性溶液中では加水分解される。
Here:
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-212-213【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:骨粗しょう症 / ビスホスホネート系薬剤 / リセドロン酸Na / 服用方法指導 / キレート形成|matsunoya
楽しく!驚くほど効率的に。
https://note.com/matsunoya_note
お疲れ様でした。
🍰☕🍊
またのご利用をお待ちしております。
ご意見ご感想などお寄せくださると励みになりうれしいです。
note からのサポート、感謝します。
今日はこの辺で、
それではまた
お会いしましょう。
Your best friend
Mats & BLNt
このコンテンツ
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-212-213【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:骨粗しょう症 / ビスホスホネート系薬剤 / リセドロン酸Na / 服用方法指導 / キレート形成|matsunoya
Here; https://note.com/matsunoya_note/n/n428343aee227
よろしければこちらもどうぞ
薬学理論問題の論点解説一覧です。
必須問題の論点解説一覧です。
このコンテンツの制作者|
滝沢幸穂(Yukiho.Takizawa)phD
■Facebook プロフィール
https://www.facebook.com/Yukiho.Takizawa
■X (Former Twitter) プロフィール 🔒
https://twitter.com/YukihoTakizawa
CONTACT|
mail: info_01.matsunoya@vesta.ocn.ne.jp (Matsunoya Client Support)
tel: 029-872-9676
日々の更新情報など、Twitter @Mats_blnt_pharm 🔒から発信しています!
🔒🐤💕 https://twitter.com/Mats_blnt_pharm
https://note.com/matsunoya_note
note.com 右上の🔍で
( matsunoya_note 🔍 )
松廼屋 Mats.theBASE
https://matsunoya.thebase.in/
サポート感謝します👍
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
Here; https://note.com/matsunoya_note/n/n428343aee227
松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 107-212-213【物理・化学・生物、衛生/実務】論点:骨粗しょう症 / ビスホスホネート系薬剤 / リセドロン酸Na / 服用方法指導 / キレート形成|matsunoya
ここから先は
¥ 1,000
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
医療、健康分野のリカレント教育における「最強コンテンツ」を note で誰でもいつでも学習できる、 https://note.com/matsunoya_note はそんな場にしたい。あなたのサポートがあれば、それは可能です。サポート感謝します!松廼屋 matsunoya