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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問107-170【薬剤】論点:薬物のアルブミンへの結合 / 両逆数プロット
第107回薬剤師国家試験|薬学理論問題 /
問170
一般問題(薬学理論問題)【薬剤】
問107-170
Q. ある薬物のアルブミンへの結合に関する両逆数プロットを実線で表し、また、この薬物のアルブミンへの結合が別の薬物の共存により競合的に阻害された場合を点線で表すとき、正しい図はどれか。1つ選べ。ただし、図中のrはアルブミン1分子あたりに結合している薬物の分子数を、[Df]は非結合形薬物濃度を示す。
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■選択肢
1. 1
2. 2
3. 3
4. 4
5. 5
こんにちは!薬学生の皆さん。
Mats & BLNtです。
matsunoya_note から、薬剤師国家試験の論点解説をお届けします。
苦手意識がある人も、この機会に、薬学理論問題【薬剤】を一緒に完全攻略しよう!
今回は、第107回薬剤師国家試験|薬学理論問題 / 問170、論点:薬物のアルブミンへの結合 / 両逆数プロットを徹底解説します。
薬剤師国家試験対策ノート NOTE ver.
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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問107-170【薬剤】論点:薬物のアルブミンへの結合 / 両逆数プロット
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このコンテンツの制作者|
滝沢 幸穂 Yukiho Takizawa, PhD
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設問へのアプローチ|
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第107回薬剤師国家試験の問170(問107-170)では、薬物のアルブミンへの結合 / 両逆数プロットに関する知識を問われました。
薬物動態の吸収・分布・代謝・排泄のうち、分布から、薬物のタンパク結合及び結合阻害の測定・解析方法を説明できるかを問う問題です。
結論から言うと、下記の両逆プロットの傾きと切片の意味を問われているので、式とグラフのパターンを覚えておく必要があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1728723901-Dpzajnw5OKIR8uUXbr1CGE7S.png?width=1200)
リガンドの非結合型濃度([Df])に対するアルブミン1分子あたりの結合薬物数(r)
y = 1/r、 x = 1/[Df]、傾きm = Kd/n、切片b = 1/n
競合的阻害と非競合的阻害の定義と特徴、そして違いに関しての理解もポイントです。
競合的阻害:
傾き: Kd/n 増加(結合親和性が減少)
切片: 1/n 不変(最大結合数が不変)
非競合的阻害:
傾き: Kd/n 不変(結合親和性が不変)
切片: 1/n 増加(最大結合数が減少)
薬剤師国家試験 出題基準
出典: 薬剤師国家試験のページ |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
薬物動態|分布 000573951.pdf (mhlw.go.jp)
薬物が結合する代表的な血漿タンパク質を挙げ、タンパク結合の強い薬物を列挙できる。
薬物の組織移行性(分布容積)と血漿タンパク結合並びに組織結合との関係を定量的に説明できる。
薬物のタンパク結合及び結合阻害の測定・解析方法を説明できる。👈ココ
血液-組織関門の構造・機能と、薬物の脳や胎児等への移行について説明できる。
薬物のリンパ及び乳汁中への移行について説明できる。
薬物の分布過程における相互作用について例を挙げて説明できる。
基本的な知識を復習しておきましょう。
■■GPT4o
薬物のアルブミンへの結合挙動と競合的阻害の両逆数プロットによる視覚化
両逆数プロットは、薬物のタンパク質(アルブミン)への結合を解析するための強力な手法です。
このプロットは、リガンド(薬物)の非結合形濃度と、タンパク質1分子あたりの結合薬物数の間の関係を直線化して視覚化することが可能です。
以下に、このプロットの数式と、競合的阻害の影響を反映する傾きおよび切片について説明します。
1. 基本的な数式モデル
薬物Aがアルブミンに結合する場合、結合の平衡状態は以下の式で表されます:
![](https://assets.st-note.com/img/1728724902-dBaAFh680xGEyv1cpIVKeoQC.png?width=1200)
[Df] :非結合形薬物Aの濃度
Kd :解離定数(薬物Aのアルブミンへの結合親和性を示す)
n :最大結合数(アルブミン分子が結合できる薬物Aの最大数)
r = n・[Df]/(Kd + [Df])
ここで:
r はアルブミン1分子あたりに結合している薬物Aの分子数。
[Df] は非結合形薬物Aの濃度。
Kd は解離定数(薬物Aのアルブミンへの結合親和性を示す)。
n は最大結合数(アルブミン分子が結合できる薬物Aの最大数)。
この式を両逆数形式に変換すると、以下のようになります:
![](https://assets.st-note.com/img/1728723901-Dpzajnw5OKIR8uUXbr1CGE7S.png?width=1200)
リガンドの非結合型濃度([Df])に対するアルブミン1分子あたりの結合薬物数(r)
1/r = Kd/n ・ 1/[Df] + 1/n
この式は、以下の形の直線の式と同じです: y = mx + b
ここで、 y = 1/r、 x = 1/[Df]、傾きm = Kd/n、切片b = 1/n となります。
![](https://assets.st-note.com/img/1728725158-ljyqRJPI4BMVWZda0kwvbg2u.png)
2. 傾きの意味
傾き m = Kd/n は、薬物Aの解離定数( Kd )を示し、傾きが大きいほど、薬物Aの結合親和性が低いことを意味します(結合しにくい)。
競合的阻害が存在する場合、薬物Bが同じ結合部位に競合的に結合し、薬物Aの結合が阻害されます。
これは、点線の傾きが実線よりも大きくなることを意味し、薬物Aの結合親和性が低下することを示します。
![](https://assets.st-note.com/img/1728725158-ljyqRJPI4BMVWZda0kwvbg2u.png)
3. 切片の意味
切片b = 1/n は、アルブミン1分子あたりの最大結合数( n )を反映しています。切片が小さいほど、アルブミン1分子あたりに結合できる薬物Aの数が多いことを示します。
非競合的阻害が起こると、薬物Bが結合部位の一部を占有し、薬物Aの最大結合数が減少する可能性があります。
この場合、点線の切片が実線よりも大きくなり、競合的阻害によって薬物Aが結合できる最大数が減少することを示します。
![](https://assets.st-note.com/img/1728725638-1WRIJB4aXfrEFGA3NOe5wqxL.png)
4. 競合的阻害の視覚化
競合的阻害が発生すると、薬物Bが薬物Aと結合部位を競合し、薬物Aの結合親和性や最大結合数が変化します。
これが両逆数プロットにおいて点線の傾きや切片にどのように反映されるかは次の通りです:
![](https://assets.st-note.com/img/1728725158-ljyqRJPI4BMVWZda0kwvbg2u.png)
傾き(Kd/n)の変化:
競合的阻害により、点線の傾きが実線よりも大きくなります。これにより、薬物Aの結合親和性が低下し、より高い非結合形濃度 [Df] でしか結合できなくなることを示しています。切片(1/n)の変化:
非競合的阻害により、点線の切片が実線よりも大きくなる場合、これは薬物Bがアルブミンの結合部位を一部占有しているため、薬物Aが結合できる最大数が減少したことを示します。
![](https://assets.st-note.com/img/1728723901-Dpzajnw5OKIR8uUXbr1CGE7S.png?width=1200)
リガンドの非結合型濃度([Df])に対するアルブミン1分子あたりの結合薬物数(r)
y = 1/r、 x = 1/[Df]、傾きm = Kd/n、切片b = 1/n
参考文献
Martin, A. N., Swarbrick, J., & Cammarata, A. (1993). Physical Pharmacy: Physical Chemical Principles in the Pharmaceutical Sciences. 4th Edition. Lea & Febiger.
Goodman, L. S., & Gilman, A. (2006). Goodman & Gilman's The Pharmacological Basis of Therapeutics. 11th Edition. McGraw-Hill.
Jusko, W. J. (1971). "Drug binding in plasma: Theoretical and experimental aspects." Journal of Pharmaceutical Sciences, 60(5), 561-573.
論点を整理します。
■■GPT4o
総合的な論点
この問題は、薬物のアルブミンへの結合の挙動、特に他の薬物との競合的阻害の影響を、両逆数プロットで視覚化する方法に焦点を当てています。
アルブミンは血漿中の主要なタンパク質で、薬物の運搬に重要な役割を果たします。薬物がアルブミンに結合すると、薬物の遊離濃度や体内での分布に影響を与えるため、この結合挙動の理解は薬物動態学において非常に重要です。
競合的阻害が発生すると、結合部位を巡って複数の薬物が競い合い、結果としてある薬物の結合率が減少します。
これが「競合的阻害」の基本的な考え方です。
両逆数プロットは、薬物とタンパク質の結合に関するデータを直線化して解析する手法であり、競合的阻害が起こると、プロットの傾きや切片が変化します。
特にこのプロットは、リガンドの非結合型濃度([Df])に対するアルブミン1分子あたりの結合薬物数(r)を反映しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1728723901-Dpzajnw5OKIR8uUXbr1CGE7S.png?width=1200)
リガンドの非結合型濃度([Df])に対するアルブミン1分子あたりの結合薬物数(r)
y = 1/r、 x = 1/[Df]、傾きm = Kd/n、切片b = 1/n
科学的に見て、この問題は、薬物Aと薬物Bとの間でアルブミン結合部位を競合するかどうか、またその影響がどのように両逆数プロットに表れるかを理解することが核心となります。
各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法
各選択肢の論点と解法について詳述します。
選択肢では、実線と点線の両逆数プロットにおける傾きと切片の違いが示されており、これが薬物Aと薬物Bの競合的阻害の影響を反映しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1728723818-ynXjtgQr9h23AzSKsMqJ7VCF.png?width=1200)
リガンドの非結合型濃度([Df])に対するアルブミン1分子あたりの結合薬物数(r)
y = 1/r、 x = 1/[Df]、傾きm = Kd/n、切片b = 1/n
競合的阻害は、薬物Aがアルブミンに結合する際、薬物Bが同じ結合部位を争うことで、薬物Aの結合にどのような影響を与えるかを考察するためのものであり、これがプロットの違いに反映されます。
選択肢1. 傾き:実線<点線、切片:実線<点線
![](https://assets.st-note.com/img/1728723689-wkqQPSolrdyBeCshKGE5pzfR.png)
傾き(Kd/n)が増加するということは、薬物Aの結合親和性が弱まったことを示します。
競合的阻害の影響で、薬物Aがアルブミンに結合しにくくなり、[Df]に対してrの変化が小さくなります。
切片(1/n)も増加している場合、非競合的阻害により、薬物Bが結合部位を占有して薬物Aの結合が減少することが示唆されます。
選択肢2. 傾き:実線>点線、切片:実線>点線
![](https://assets.st-note.com/img/1728725056-0nB6QyhIcDexkoWYTHtUGLl2.png)
この場合、点線の方が傾き(Kd/n)と切片(1/n)が小さいため、薬物Aの結合親和性が競合的阻害によって強まっているように見えます。
通常、競合的阻害が起こると結合が弱まるため、このパターンは薬物Bの影響が少ないか、何らかの相互作用により薬物Aの結合が促進されている可能性が考えられます。
選択肢3. 傾き:実線<点線、切片:実線=点線
![](https://assets.st-note.com/img/1728725158-ljyqRJPI4BMVWZda0kwvbg2u.png)
傾き(Kd/n)が増加している一方で切片(1/n)が変わらない場合、薬物Aの結合親和性は弱まっていますが、最大結合可能数(Bmax)は変わっていないことを示しています。
これは競合的阻害の典型的なパターンであり、薬物Bが結合部位を一部占有しているものの、完全には占有していない状況を反映しています。
選択肢4. 傾き:実線>点線、切片:実線=点線
![](https://assets.st-note.com/img/1728725518-b0IwcEoQ4kDCrugAsxvylqFK.png)
傾き(Kd/n)が減少しているが、切片(1/n)が変わらない場合、薬物Aの結合力が増加している一方、最大結合可能数(Bmax)は変わらないことを示しています。
これは競合的阻害ではなく、むしろ薬物Aの結合が他の要因によって強化されている状況を示唆します。
選択肢5. 傾き:実線=点線、切片:実線<点線
![](https://assets.st-note.com/img/1728725638-1WRIJB4aXfrEFGA3NOe5wqxL.png)
傾き(Kd/n)が同じであるが、切片(1/n)が増加する場合、薬物Aの結合親和性は変わらないが、最大結合可能数(Bmax)が減少したことを示しています。
薬物Bの存在が結合部位の占有を阻害し、薬物Aの最大結合数が減少する非競合的阻害の典型的なパターンです。
まとめ
選択肢3:
傾き(Kd/n)が増加している一方、切片(1/n)が変わらない
薬物Aの結合親和性は弱まっているが、最大結合可能数(Bmax)は変わっていない
競合的阻害の典型的なパターン
![](https://assets.st-note.com/img/1728725158-ljyqRJPI4BMVWZda0kwvbg2u.png)
選択肢5:
傾き(Kd/n)が同じであるが、切片(1/n)が増加する
薬物Aの結合親和性は変わらないが、最大結合可能数(Bmax)が減少した
非競合的阻害の典型的なパターン
![](https://assets.st-note.com/img/1728725638-1WRIJB4aXfrEFGA3NOe5wqxL.png)
これらの選択肢の違いを理解することで、競合的阻害や薬物の結合のメカニズムについて深く考察できます。
以上で、論点整理を終わります。
理解できたでしょうか?
大丈夫です。
完全攻略を目指せ!
はじめましょう。
薬剤師国家試験の薬学理論問題【薬剤】から薬物のアルブミンへの結合 / 両逆数プロットを論点とした問題です。
なお、以下の解説は、著者(Yukiho Takizawa, PhD)がプロンプトを作成して、その対話に応答する形でGPT4o & Copilot 、Gemini 1.5 Pro、またはGrok 2 (beta) が出力した文章であって、著者がすべての出力を校閲しています。
生成AIの製造元がはっきりと宣言しているように、生成AIは、その自然言語能力および取得している情報の現在の限界やプラットフォーム上のインターフェースのレイト制限などに起因して、間違った文章を作成してしまう場合があります。
疑問点に関しては、必要に応じて、ご自身でご確認をするようにしてください。
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第107回薬剤師国家試験|薬学理論問題 /
問170
一般問題(薬学理論問題)【薬剤】
問107-170
Q. ある薬物のアルブミンへの結合に関する両逆数プロットを実線で表し、また、この薬物のアルブミンへの結合が別の薬物の共存により競合的に阻害された場合を点線で表すとき、正しい図はどれか。1つ選べ。ただし、図中のrはアルブミン1分子あたりに結合している薬物の分子数を、[Df]は非結合形薬物濃度を示す。
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■選択肢
1. 1
2. 2
3. 3
4. 4
5. 5
■■GPT4o
薬剤|問 107-170
■論点|薬物のアルブミンへの結合 / 両逆数プロット
この問題の論点は、薬物Aと薬物Bの競合的阻害において、アルブミンへの結合が両逆数プロットにどのように反映されるかを特定することです。特に、薬物Bが競合的に阻害することで、薬物Aの結合親和性や最大結合数がどのように変化するかに焦点を当てています。
■解説1|
![](https://assets.st-note.com/img/1728723901-Dpzajnw5OKIR8uUXbr1CGE7S.png?width=1200)
リガンドの非結合型濃度([Df])に対するアルブミン1分子あたりの結合薬物数(r)
y = 1/r、 x = 1/[Df]、傾きm = Kd/n、切片b = 1/n
競合的阻害におけるグラフの変化は、以下の2つの主要なパラメータ、すなわち傾きと切片で説明されます:
傾き:
競合的阻害が発生した場合、薬物Bが薬物Aと同じ結合部位を競合して占有するため、薬物Aの結合親和性( Kd )が低下します。
これにより、両逆数プロット上で点線の傾きが実線よりも大きくなることが示されます。
競合的阻害では、同じ結合部位に対する阻害が行われるため、この変化が明確に現れます。切片:
競合的阻害では、最大結合可能数( n )は変わらないことが多く、これは切片が変化しないことを意味します。
競合的阻害は親和性に影響を与えるものの、結合部位自体の数には影響しないため、切片は一定に保たれる場合が一般的です。
これらの特徴から、傾きが増加し、切片が一定の選択肢3が最も正しいと考えられます。
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■解説2|
競合的阻害が起こる場合、薬物Bが薬物Aの結合を阻害するため、薬物Aの非結合形濃度([Df])が増加しても、結合している薬物分子の数(r)は急激には増加しなくなります。これにより、両逆数プロットでは点線の傾きが実線よりも急勾配になります。
一方、最大結合数に関しては、競合的阻害による変化がないため、切片に大きな変化は見られません。
数式で表すと、薬物Aの結合挙動は以下の式で記述されます:
1/r = Kd/n ・ 1/[Df] + 1/n
競合的阻害がある場合、 Kd の値が増加し(結合親和性が低下する)、傾きが増加します。しかし、最大結合数( n )は変わらないため、切片は変化しません。
■結論|
最も正しい選択肢は、傾きが増加し、切片が一定である選択肢3です。
![](https://assets.st-note.com/img/1728725158-ljyqRJPI4BMVWZda0kwvbg2u.png)
競合的阻害によって薬物Aの結合親和性が低下し、点線の傾きが実線よりも大きくなることが示されており、これは典型的な競合的阻害の特徴です。
一方、最大結合数に影響がないため、切片は実線と点線で同じになります。
■補足|
他の選択肢に誤りがある主な理由は以下の通りです:
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選択肢1(傾き:実線<点線、切片:実線<点線):
競合的阻害では親和性が低下するため、傾きは増加しますが、最大結合数に影響を与えないため、切片が変化することは少ないです。
この選択肢では切片も変化しており、競合的阻害の説明として適切ではありません。選択肢2(傾き:実線>点線、切片:実線>点線):
傾きが減少しているため、薬物Aの結合が強化されたと解釈されますが、これは競合的阻害とは矛盾します。また、切片も変化していることから、この選択肢は誤りです。選択肢4(傾き:実線>点線、切片:実線=点線):
傾きが減少しているため、競合的阻害の影響を受けていない、もしくは別の要因によって結合が強化されたことを示唆している可能性があり、競合的阻害の典型的なパターンではありません。選択肢5(傾き:実線=点線、切片:実線<点線):
傾きが同じ場合、競合的阻害が起こっていないと解釈されます。
切片が変わる場合、競合的阻害ではなく非競合的な阻害や別の要因が影響している可能性があるため、この選択肢も誤りです。
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必須問題の解説はこちらからどうぞ。
薬剤師国家試験対策ノート|論点解説 必須問題 第106回-第109回 一覧 powered by Gemini 1.5 Pro, Google AI Studio & GPT4, Copilot|matsunoya (note.com)
薬学理論問題【薬剤】(1) の解説はこちらからどうぞ。
薬剤師国家試験対策ノート|論点解説 薬学理論問題 薬剤(1) 第106回-第109回 31問 powered by GPT4o, Chat GPT|matsunoya (note.com)
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■選択肢
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2. 2
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4. 4
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