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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-208-209【物理・化学・生物、衛生/実務】(1/2) 論点:SOAP形式 / 薬歴管理 / 項目

第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問208-209

一般問題(薬学実践問題)


【物理・化学・生物、衛生/実務】

■複合問題|問 106-208-209

Q. 65歳女性。2日ほど前から、下腹部の痛みを感じ、皮疹が発現したため、かかりつけ医を受診したところ、帯状疱疹と診断された。以下の処方が出され、処方箋を持って薬局を訪れた。面談で「1日5回飲むのは大変で飲み忘れると思う」と訴えがあった。
(処方)
アシクロビル錠400mg 1回2錠(1日10錠)
1日5回|朝食後・昼食後・おやつ時・夕食後・就寝前|7日分|
この患者は、この薬局をかかりつけとして日頃から利用していたので、薬歴を確認したところ、3年前にも帯状疱疹でバラシクロビル塩酸塩錠500mgを服用しており、1日3回服用でもアドヒアランスが良好ではなかったことが判明した。そこで、薬剤師は医師に連絡をとり、アドヒアランスが不良となる可能性があることを伝え、1日1回のアメナメビル錠への変更を提案したところ、承諾を得たので、以下の処方に変更し、患者に服薬指導した。
(変更後の処方)
アメナメビル錠200mg|1回2錠(1日2錠)
1日1回|朝食後|7日分|


実務

問 106-208|実務
Q. 薬剤師がこの患者に指導した内容についてSOAP形式で薬剤服用歴管理記録に記載した。(S)、(O)、(A)、(P)の項目と対応する内容の組合せとして、正しいのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. P:薬歴(3年前)に帯状疱疹でバラシクロビル塩酸塩錠500mgを服用しており、1日3回でもアドヒアランスが不良であった。
2. O:1日5回飲むのは大変で忘れると思う。
3. S:医師にアシクロビル錠400mg1日5回から、アメナメビル錠1日1回へ処方変更の提案をしたところ承諾を得た。
4. A:アシクロビル錠400mg1日5回から、1日1回投与のアメナメビル錠が最適と判断した。
5. S:患者にアシクロビル錠400mg1日5回から、アメナメビル錠1日1回へ変更になったことについて説明し、1回2錠を1日1回朝食後に飲むよう指導した。


Here:

松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-208-209【物理・化学・生物、衛生/実務】(1/2) 論点:SOAP形式 / 薬歴管理 / 項目|matsunoya


物理・化学・生物

問 106-209|化学
Q. 次のア~ウは、この患者に対して検討されたアシクロビル、バラシクロビル、アメナメビルの構造式のいずれかを示す。これらの薬物に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問208-209

■選択肢
1. アはイのプロドラッグであり、イに比べて1日の服用回数が少ない。
2. ア及びイの構造に含まれる核酸塩基はグアニンである。
3. ア~ウはすべて塩基性官能基をもつ。
4. ウはDNA複製の基質として取り込まれ、ウイルスDNA鎖の伸長を阻害する。
5. 今回最初に処方された薬物イが最終的にウに変更された。


解説はこちらからどうぞ。

松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-208-209【物理・化学・生物、衛生/実務】(2/2) 論点:化学構造 / 官能基 / 塩基性 / 作用機序|matsunoya


こんにちは!薬学生の皆さん。
Mats & BLNtです。

matsunoya_note から、薬剤師国家試験の論点解説をお届けします。
苦手意識がある人も、この機会に、【物理・化学・生物、衛生/実務】 の複合問題を一緒に完全攻略しよう!
今回は、第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問206-207 (1/2) 、論点:SOAP形式 / 薬歴管理 / 項目を徹底解説します。

薬剤師国家試験対策ノート NOTE ver.
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Here; https://note.com/matsunoya_note/n/n05bc37db141a

松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-208-209【物理・化学・生物、衛生/実務】(1/2) 論点:SOAP形式 / 薬歴管理 / 項目|matsunoya

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滝沢 幸穂  Yukiho Takizawa, PhD

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設問へのアプローチ|

薬学実践問題は原本で解いてみることをおすすめします。
まずは、複合問題や実務の問題の構成に慣れることが必要だからです。
薬学実践問題は薬剤師国家試験2日目の①、②、③ の3部構成です。
今回の論点解説では2日目を取り上げています。


厚生労働省|過去の試験問題👇

第109回(令和6年2月17日、2月18日実施)
第108回(令和5年2月18日、2月19日実施)
第107回(令和4年2月19日、2月20日実施)
第106回(令和3年2月20日、2月21日実施)


第106回薬剤師国家試験 問208-209(問106-208-209)では、アシクロビル、バラシクロビル、アメナメビルに関する知識を化学および実務のそれぞれの科目の視点から複合問題として問われました。


複合問題は、各問題に共通の冒頭文とそれぞれの科目別の連問で構成されます。
冒頭文は、問題によっては必要がない情報の場合もあるため、最初に読まずに、連問すべてと選択肢に目を通してから、必要に応じて情報を取得するために読むようにすると、時間のロスが防げます。
1問、2分30秒で解答できればよいので、いつも通り落ち着いて一問ずつ別々に解けば大丈夫です。
出題範囲は、それぞれの科目別の出題範囲に準じています。
連問と言ってもめったに連動した問題は出ないので、平常心で取り組んでください。


今回は、2回に分けて、それぞれの問題の論点を解説します。
第1回は、問106-208です。

💡ワンポイント

複合問題で冒頭文に広大なスペース(1ページ)と文字数(400文字以上)をとっていますが、全く読む必要のない情報です。

第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問208-209

👆この場合、冒頭文を読むと100%、時間のロスになります。

選択肢のSOAP形式の分類とそれに続く記述との対応が正しい選択肢を1つ選ぶ実務の問題です。

第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問208-209

👇黄色い線で示した部分が必要な情報です。

第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問208-209

まず基本的な知識について復習しておきましょう。

■■Gemini 2.0 Flash


SOAP形式による薬剤服用歴管理記録 概説

SOAPとは、医療記録や薬剤服用歴管理記録において情報を整理し、体系的に記述するためのフレームワークです。それぞれの頭文字が以下の内容を表します。

  • S (Subjective): 主観的情報

  • O (Objective): 客観的情報

  • A (Assessment): 評価

  • P (Plan): 計画

このSOAP形式を用いることで、薬剤服用歴に関する情報を、正確かつ効率的に記録し、医療チーム内での情報共有を円滑にすることができます。

1. S (Subjective): 主観的情報

患者さん本人やご家族からの情報で、患者さんがどのように感じているか、どのような症状があるかといった、主観的な情報を記載します。薬剤服用歴管理記録においては、主に以下のような内容が該当します。

  • 薬剤に関する訴え:

    • 「薬を飲むのが難しい」「薬を飲むと気持ち悪くなる」など、薬に関する患者さんの具体的な訴えを記録します。

    • 飲み忘れや自己判断での中断など、薬の服用状況に関する患者さんの認識を記録します。

  • 症状の変化:

    • 「薬を飲んでから症状が良くなった」「薬を飲んでも症状が変わらない」など、薬の効果や副作用に関する患者さんの認識を記録します。

    • 具体的な症状の変化(痛み、発疹、吐き気など)やその程度、出現時間などを記録します。

  • 生活背景:

    • 薬の服用に影響する可能性のある生活習慣(食事時間、睡眠時間、運動習慣など)に関する情報を記録します。

    • 薬の管理方法(薬をどこに保管しているか、誰が管理しているかなど)に関する情報を記録します。

  • その他:

    • 薬剤に関する不安や疑問、希望などを記録します。

例:

  • 「薬を飲むと眠くなる気がする」

  • 「最近、薬を飲み忘れることが多い」

  • 「食後に薬を飲むと吐き気がする」

  • 「薬を飲むのが面倒で、つい忘れてしまう」

  • 「この薬はいつまで飲めばいいのかわからない」


第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問208-209

2. O (Objective): 客観的情報

検査データ、身体所見、医師や医療従事者による観察結果など、客観的に得られた情報を記載します。薬剤服用歴管理記録においては、主に以下のような内容が該当します。

  • 薬剤情報:

    • 処方された薬剤の名前、用量、用法、剤形、投与経路を正確に記録します。

    • 処方変更、中止、開始日などの情報を記録します。

    • 過去の薬剤服用歴、アレルギー歴、副作用歴なども記録します。

  • 患者さんの状態:

    • バイタルサイン(体温、脈拍、血圧、呼吸数など)を記録します。

    • 検査データ(血液検査、尿検査など)を記録します。

    • 薬剤の効果や副作用を観察した結果を記録します(皮膚の発疹、むくみ、黄疸、精神状態の変化など)。

  • 薬剤の管理状況:

    • 残薬の有無や数を確認し、記録します。

    • 薬の飲み忘れや自己中断の状況を客観的に記録します。

    • 服薬カレンダーや一包化の利用状況を記録します。

例:

  • 「アムロジピン錠5mg 1錠 1日1回 朝食後」

  • 「血圧140/90mmHg、脈拍78回/分」

  • 「血液検査:AST 50U/L、ALT 60U/L」

  • 「残薬:アムロジピン錠5mg 10錠」

  • 「皮膚に発疹あり」


第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問208-209

3. A (Assessment): 評価

S(主観的情報)とO(客観的情報)を総合的に評価し、患者さんの薬剤療法に関する問題点を明確にします。薬剤服用歴管理記録においては、以下のような内容を評価します。

  • 薬剤の効果:

    • 処方された薬剤が有効に作用しているか(症状が改善しているか、検査データが改善しているか)を評価します。

    • 有効性が不十分な場合は、その原因を検討します。

  • 副作用:

    • 薬剤によって副作用が出現していないか評価します。

    • 副作用が出現している場合は、その原因と程度を評価します。

  • アドヒアランス:

    • 患者さんが処方通りに薬剤を服用できているか(アドヒアランス)を評価します。

    • アドヒアランスが不良の場合は、その原因を特定します。

  • 薬剤相互作用:

    • 複数の薬剤を服用している場合、薬剤相互作用がないか評価します。

  • 薬剤に関連する問題点:

    • 薬剤の選択、用法・用量、投与方法、管理方法などに問題点がないかを評価します。

例:

  • 「アムロジピンの効果は認められるが、副作用と思われる眠気を訴えている」

  • 「アドヒアランス不良により、血糖コントロールが不十分」

  • 「多剤併用による薬剤相互作用の可能性あり」

  • 「薬の飲み忘れが多く、残薬も多い」


第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問208-209

4. P (Plan): 計画

A(評価)で明らかになった問題点を解決するための具体的な計画を立てます。薬剤服用歴管理記録においては、以下のような内容を計画します。

  • 薬剤の変更:

    • 薬剤の効果が不十分な場合、より効果的な薬剤への変更を検討します。

    • 副作用が強く現れた場合、薬剤の減量や中止、別の薬剤への変更を検討します。

  • 用法の変更:

    • 服用回数や時間を変更することで、アドヒアランスの向上を図ることを検討します。

    • 患者さんの生活スタイルに合わせた服用方法を検討します。

  • 患者教育:

    • 薬剤の効果、副作用、服用方法、注意点などを患者さんに説明します。

    • 薬の飲み忘れ防止対策を指導します(服薬カレンダー、アラーム設定など)。

  • モニタリング:

    • 薬剤の効果や副作用を定期的に観察し、評価します。

    • 患者さんのアドヒアランスを定期的に確認します。

  • 他職種連携:

    • 医師、看護師、薬剤師、管理栄養士などと連携し、より効果的な薬剤療法を検討します。

例:

  • 「アムロジピンを夜に服用するよう変更し、眠気の軽減を図る」

  • 「血糖コントロールのため、インスリン注射の指導を行う」

  • 「薬剤相互作用の可能性を考慮し、医師に相談する」

  • 「服薬カレンダーを作成し、飲み忘れ防止を促す」


第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問208-209

まとめ

SOAP形式による薬剤服用歴管理記録は、患者さんの薬剤療法に関する情報を体系的に整理し、医療チーム内での情報共有を円滑にするための有効なツールです。S, O, A, Pの各項目を正確に記述することで、患者さんにとって最適な薬剤療法を提供することに貢献できます。


医薬品のプロファイル

この問106-208では、記述に出てきた医薬品のプロファイルはまったく必要ないですが、せっかくの機会なので、これらの医薬品のプロファイルを整理しておきます。

医薬品名|薬剤作用機序|主な対象|ウイルス|・特徴
バラシクロビル|DNAポリメラーゼ阻害|HSV, VZV
 ・アシクロビルのプロドラッグ。
アシクロビル|DNAポリメラーゼ阻害|HSV, VZV
 ・第一選択薬として広く用いられる。
アメナメビル|ヘリカーゼ・プライマーゼ阻害|HSV, VZV
 ・新しいメカニズムの抗ヘルペスウイルス薬。
 ・非核酸類似体の抗ヘルペスウイルス薬
 ・アステラス製薬株式会社により創製

  • 単純ヘルペスウイルス(HSV)

  • 水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)


論点およびポイント

■■GPT4o


問 106-208|実務
論点| SOAP形式 / 薬歴管理 / 項目
ポイント|

  • S(主観的情報):
    患者から直接得られる主観的情報。
    例:患者の「1日5回飲むのは大変で飲み忘れる」との訴え。

  • O(客観的情報):
    客観的に確認できる事実。
    例:薬歴の記録(3年前の帯状疱疹治療、バラシクロビルの服用歴)。

  • A(評価):
    患者の状態や治療計画に基づき、薬剤師が専門的に判断した内容。
    例:1日1回のアメナメビルが最適との判断。

  • P(計画):
    具体的な行動計画。
    例:処方変更後、服薬指導を実施し患者に説明。

  • 正答の選択肢4について:

    • 「A」には、アシクロビル400mg(1日5回)から1日1回のアメナメビル錠が最適であるとの判断を記載するのが正しい。


問 106-209|化学
論点| 化学構造 / 官能基 / 塩基性 / 作用機序
ポイント|

  • 化合物の識別:

    • ア:バラシクロビル(アシクロビルのプロドラッグ、服用回数が少ない)。

    • イ:アシクロビル(グアニンを含む構造)。

    • ウ:アメナメビル(複雑な化学構造で、塩基性官能基を持たない)。

  • 塩基性官能基の有無:

    • ア及びイの構造はグアニンを含み、これが塩基性を示す。

    • ウの構造には塩基性を示す官能基(窒素を含むが塩基性を持たないカルボキサミド基、オキサジアゾール環など)がない。

  • DNA複製阻害の作用機序:

    • アシクロビル(およびそのプロドラッグであるバラシクロビル)は、ウイルスDNAポリメラーゼを阻害してDNA複製を妨げる。

    • アメナメビルはヘリカーゼ-プライマーゼ複合体を阻害する。DNA複製の基質として取り込まれるわけではない。

  • 正答の選択肢4について:

    • 誤り。ウ(アメナメビル)はDNA複製の基質として取り込まれない。


薬剤師国家試験 出題基準

出典: 薬剤師国家試験のページ |厚生労働省 (mhlw.go.jp)

出題基準 000573951.pdf (mhlw.go.jp) 


論点を整理します。

■■GPT4o


総合的な論点


問 106-208(実務)

論点:
本問は、薬剤師がSOAP形式で患者の薬歴管理記録を記載する際、適切な情報を正確に記録する能力を問うものです。SOAP形式は以下の4つのセクションで構成されています:

  • S(Subjective):主観的情報
    患者や家族からの訴えや自己申告情報を記載します。

  • O(Objective):客観的情報
    診療所での所見や検査結果、薬歴などを記載します。

  • A(Assessment):評価
    患者の病態や薬物治療に関する評価を記載します。

  • P(Plan):計画
    治療計画や薬剤師の対応、指導内容を記載します。

解法へのアプローチ方法:

  1. 各選択肢がSOAPのどの項目に該当するかを分析します。

  2. 記載内容が適切なセクションに分類されているかを確認します。

  3. 問題文の具体的な内容に基づき、正確に記録すべき情報を特定します。

  4. 選択肢ごとの記載内容が形式的にも実務的にも妥当であるかを検討します。

患者の「飲み忘れ」という主観的訴え、薬歴に基づく客観的な情報、処方変更後の治療評価および計画が正しく対応づけられる必要があります。
これにより、患者のアドヒアランス改善を目指した適切な薬剤使用が実現します。


各選択肢の論点および解法へのアプローチ方法


1. P:薬歴(3年前)に帯状疱疹でバラシクロビル塩酸塩錠500mgを服用しており、1日3回でもアドヒアランスが不良であった。

  • 論点: "P"(Plan)の項目に過去の薬歴に関する記録が含まれているが、薬歴の記載は通常"O"(Objective)の項目に分類されるべきである。

  • アプローチ方法: "P"は計画や治療方針を記載するため、過去の薬歴に関する情報は不適切と判断される。

2. O:1日5回飲むのは大変で忘れると思う。

  • 論点: 患者の主観的訴えが"O"(Objective)に分類されているが、これは"S"(Subjective)に含めるべきである。

  • アプローチ方法: 患者が述べた内容は"S"に記録し、"O"には客観的情報(薬歴や診療所の所見など)を記載する。

3. S:医師にアシクロビル錠400mg1日5回から、アメナメビル錠1日1回へ処方変更の提案をしたところ承諾を得た。

  • 論点: 処方変更の提案および承諾に関する内容が"S"(Subjective)に分類されているが、これは"A"(Assessment)や"P"(Plan)に記載するべき内容である。

  • アプローチ方法: "S"は患者から得た主観的情報を記載する項目であり、処方提案や承諾の記録は不適切。

4. A:アシクロビル錠400mg1日5回から、1日1回投与のアメナメビル錠が最適と判断した。

  • 論点: "A"(Assessment)で薬剤変更が妥当であると判断する評価を記載しており、適切な内容と位置付けである。

  • アプローチ方法: "A"は薬物治療の評価に関する項目であるため、この記載は妥当と考えられる。

5. S:患者にアシクロビル錠400mg1日5回から、アメナメビル錠1日1回へ変更になったことについて説明し、1回2錠を1日1回朝食後に飲むよう指導した。

  • 論点: 患者への説明や指導内容が"S"(Subjective)に分類されているが、これは"P"(Plan)に記載するべきである。

  • アプローチ方法: "S"は主観的情報を記載するため、指導内容は"P"に移すべきである。

結論:
選択肢4が唯一、項目と記載内容が正確に一致しているため、正答は 4 である。


Ref.

  1. 日本薬剤師会編集「薬剤師業務指針」日本薬剤師会、最新版

  2. Gans H., et al. "SOAP形式による記録の実際" Clin Pharmacol, 2021

  3. 厚生労働省「患者のための薬剤師業務の手引き」2022年版


以上で、論点整理を終わります。
理解できたでしょうか?


大丈夫です。
完全攻略を目指せ!


はじめましょう。

薬剤師国家試験の薬学実践問題【複合問題】からSOAP形式 / 薬歴管理 / 項目を論点とした問題です。


なお、以下の解説は、著者(Yukiho Takizawa, PhD)がプロンプトを作成して、その対話に応答する形で GPT4o & Copilot 、Gemini 2、または Grok 2 が出力した文章であって、著者がすべての出力を校閲しています。

生成AIの製造元がはっきりと宣言しているように、生成AIは、その自然言語能力および取得している情報の現在の限界やプラットフォーム上のインターフェースのレイト制限などに起因して、間違った文章を作成してしまう場合があります。
疑問点に関しては、必要に応じて、ご自身でご確認をするようにしてください。

Here we go.


第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問208-209

一般問題(薬学実践問題)


【物理・化学・生物、衛生/実務】

■複合問題|問 106-208-209

Q. 65歳女性。2日ほど前から、下腹部の痛みを感じ、皮疹が発現したため、かかりつけ医を受診したところ、帯状疱疹と診断された。以下の処方が出され、処方箋を持って薬局を訪れた。面談で「1日5回飲むのは大変で飲み忘れると思う」と訴えがあった。
(処方)
アシクロビル錠400mg 1回2錠(1日10錠)
1日5回|朝食後・昼食後・おやつ時・夕食後・就寝前|7日分|
この患者は、この薬局をかかりつけとして日頃から利用していたので、薬歴を確認したところ、3年前にも帯状疱疹でバラシクロビル塩酸塩錠500mgを服用しており、1日3回服用でもアドヒアランスが良好ではなかったことが判明した。そこで、薬剤師は医師に連絡をとり、アドヒアランスが不良となる可能性があることを伝え、1日1回のアメナメビル錠への変更を提案したところ、承諾を得たので、以下の処方に変更し、患者に服薬指導した。
(変更後の処方)
アメナメビル錠200mg|1回2錠(1日2錠)
1日1回|朝食後|7日分|


実務

問 106-208|実務
Q. 薬剤師がこの患者に指導した内容についてSOAP形式で薬剤服用歴管理記録に記載した。(S)、(O)、(A)、(P)の項目と対応する内容の組合せとして、正しいのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. P:薬歴(3年前)に帯状疱疹でバラシクロビル塩酸塩錠500mgを服用しており、1日3回でもアドヒアランスが不良であった。
2. O:1日5回飲むのは大変で忘れると思う。
3. S:医師にアシクロビル錠400mg1日5回から、アメナメビル錠1日1回へ処方変更の提案をしたところ承諾を得た。
4. A:アシクロビル錠400mg1日5回から、1日1回投与のアメナメビル錠が最適と判断した。
5. S:患者にアシクロビル錠400mg1日5回から、アメナメビル錠1日1回へ変更になったことについて説明し、1回2錠を1日1回朝食後に飲むよう指導した。


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物理・化学・生物

問 106-209|化学
Q. 次のア~ウは、この患者に対して検討されたアシクロビル、バラシクロビル、アメナメビルの構造式のいずれかを示す。これらの薬物に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問208-209

■選択肢
1. アはイのプロドラッグであり、イに比べて1日の服用回数が少ない。
2. ア及びイの構造に含まれる核酸塩基はグアニンである。
3. ア~ウはすべて塩基性官能基をもつ。
4. ウはDNA複製の基質として取り込まれ、ウイルスDNA鎖の伸長を阻害する。
5. 今回最初に処方された薬物イが最終的にウに変更された。


解説はこちらからどうぞ。

松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-208-209【物理・化学・生物、衛生/実務】(2/2) 論点:化学構造 / 官能基 / 塩基性 / 作用機序|matsunoya


■■GPT4o


■問 106-208|実務

■論点|

この問題の論点は、SOAP形式の記録における各項目の内容の適切な分類を特定することです。

■解説1|

A:アシクロビル錠400mg1日5回から、1日1回投与のアメナメビル錠が最適と判断した。(選択肢4)[正しい]

  • SOAP形式における評価(Assessment)とは:

    • 評価は、患者の状態や状況に基づき、薬剤師が専門的な知見をもとに判断する内容を記録する項目です。

    • 本件では、「アメナメビル(1日1回投与)が患者にとって最適である」という判断が記録されるべき内容です。

  • 記録内容の正確性:

    • アシクロビル400mg(1日5回投与)は服用回数が多く、患者のアドヒアランス不良の可能性が高いため、1日1回のアメナメビルが最適と判断した内容はSOAPの「A」に正確に対応しています。

■解説2|

  • SOAP形式における役割:

    • S(Subjective):
      患者の主観的な訴え(例:1日5回飲むのは大変で飲み忘れると思う)。

    • O(Objective):
      客観的な事実(例:薬歴に基づき、以前のアドヒアランス不良が確認された)。

    • A(Assessment):
      薬剤師が判断する専門的な評価(例:アメナメビルが最適である)。

    • P(Plan):
      評価に基づく具体的な計画や指導内容(例:アメナメビルの処方変更後の指導)。

  • SOAP形式の重要性:

    • 薬剤服用歴管理記録におけるSOAP形式は、医療者間で情報を正確に共有し、適切な治療を実施するための基盤となります。

■結論|

選択肢4は、SOAP形式の「A(評価)」に該当する内容として正しく、記録内容においても適切であるため、正しい選択肢です。

■補足|

P:薬歴(3年前)に帯状疱疹でバラシクロビル塩酸塩錠500mgを服用しており、1日3回でもアドヒアランスが不良であった。(選択肢1)[誤り]

SOAPの「P(計画)」は、処方変更後の患者への説明や指導を記録する部分であり、過去の薬歴(3年前のアドヒアランス不良)は「O(客観的情報)」に該当します。

O:1日5回飲むのは大変で忘れると思う。(選択肢2)[誤り]

患者の「1日5回飲むのは大変」という主観的な発言は「S(主観的情報)」に該当します。「O」は薬歴など客観的な情報を記録する項目です。

S:医師にアシクロビル錠400mg1日5回から、アメナメビル錠1日1回へ処方変更の提案をしたところ承諾を得た。(選択肢3)[誤り]

医師への処方変更の提案と承諾は「P(計画)」に記載すべき内容であり、「S」ではありません。

S:患者にアシクロビル錠400mg1日5回から、アメナメビル錠1日1回へ変更になったことについて説明し、1回2錠を1日1回朝食後に飲むよう指導した。(選択肢5)[誤り]

処方変更後の服薬指導内容は「P(計画)」に記載するのが適切です。「S」は患者の発言や訴えを記録する部分です。


必須問題の解説は、こちらからどうぞ。

薬剤師国家試験対策ノート|論点解説 必須問題 第106回-第109回 一覧 powered by Gemini 1.5 Pro, Google AI Studio & GPT4, Copilot|matsunoya (note.com)


薬学理論問題の解説は、こちらからどうぞ。

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第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 /
問208-209

一般問題(薬学実践問題)


【物理・化学・生物、衛生/実務】

■複合問題|問 106-208-209

Q. 65歳女性。2日ほど前から、下腹部の痛みを感じ、皮疹が発現したため、かかりつけ医を受診したところ、帯状疱疹と診断された。以下の処方が出され、処方箋を持って薬局を訪れた。面談で「1日5回飲むのは大変で飲み忘れると思う」と訴えがあった。
(処方)
アシクロビル錠400mg 1回2錠(1日10錠)
1日5回|朝食後・昼食後・おやつ時・夕食後・就寝前|7日分|
この患者は、この薬局をかかりつけとして日頃から利用していたので、薬歴を確認したところ、3年前にも帯状疱疹でバラシクロビル塩酸塩錠500mgを服用しており、1日3回服用でもアドヒアランスが良好ではなかったことが判明した。そこで、薬剤師は医師に連絡をとり、アドヒアランスが不良となる可能性があることを伝え、1日1回のアメナメビル錠への変更を提案したところ、承諾を得たので、以下の処方に変更し、患者に服薬指導した。
(変更後の処方)
アメナメビル錠200mg|1回2錠(1日2錠)
1日1回|朝食後|7日分|


実務

問 106-208|実務
Q. 薬剤師がこの患者に指導した内容についてSOAP形式で薬剤服用歴管理記録に記載した。(S)、(O)、(A)、(P)の項目と対応する内容の組合せとして、正しいのはどれか。1つ選べ。
■選択肢
1. P:薬歴(3年前)に帯状疱疹でバラシクロビル塩酸塩錠500mgを服用しており、1日3回でもアドヒアランスが不良であった。
2. O:1日5回飲むのは大変で忘れると思う。
3. S:医師にアシクロビル錠400mg1日5回から、アメナメビル錠1日1回へ処方変更の提案をしたところ承諾を得た。
4. A:アシクロビル錠400mg1日5回から、1日1回投与のアメナメビル錠が最適と判断した。
5. S:患者にアシクロビル錠400mg1日5回から、アメナメビル錠1日1回へ変更になったことについて説明し、1回2錠を1日1回朝食後に飲むよう指導した。


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松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-208-209【物理・化学・生物、衛生/実務】(1/2) 論点:SOAP形式 / 薬歴管理 / 項目|matsunoya


物理・化学・生物

問 106-209|化学
Q. 次のア~ウは、この患者に対して検討されたアシクロビル、バラシクロビル、アメナメビルの構造式のいずれかを示す。これらの薬物に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

第106回薬剤師国家試験|薬学実践問題 / 問208-209

■選択肢
1. アはイのプロドラッグであり、イに比べて1日の服用回数が少ない。
2. ア及びイの構造に含まれる核酸塩基はグアニンである。
3. ア~ウはすべて塩基性官能基をもつ。
4. ウはDNA複製の基質として取り込まれ、ウイルスDNA鎖の伸長を阻害する。
5. 今回最初に処方された薬物イが最終的にウに変更された。


解説はこちらからどうぞ。

松廼屋|論点解説 薬剤師国家試験対策ノート問 106-208-209【物理・化学・生物、衛生/実務】(2/2) 論点:化学構造 / 官能基 / 塩基性 / 作用機序|matsunoya


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