NISAがやたらに使いにくいという話

こんにちは、マツと申します。

2024年から新NISA制度が始まりましたが、NISA使っていますか?

このNISAの触れ込みは「非課税で投資ができるので、積み上がった利益は無税ですべてあなたのものですよ!」というやつなんですよね。たしかにその部分だけを聞くと、非常にメリットが莫大なような気がしますよね。

知らない人のために少しだけ補足すると、通常投資で利益が出た時には、その利益の20%程度が課税されるという扱いなんですが、それが丸まる丸儲け!ということでお得でしょ?という話なわけですよ。

ではそんなNISA制度が、なんで使いにくいのかという話に入っていきましょう

使い込んでくると、これほど使いにくい縛りだらけの制度もない

私の感覚の話になりますが、NISA制度は使い込んでくるにつれて、非常に使い勝手の悪い縛りだらけの投資制度だと感じます。

もちろん非課税という触れ込みには嘘偽りはないんでしょうけど、若干裏話を小耳に挟んだりして、やはり怪しいのか?新NISAという感覚もあったりします。まぁ怪しい話はあとで話すとして、先ほどから新NISAと言っていますが、旧NISA制度があったのは知っていますか?

今更ながら旧NISA制度って何?という人は、今からでは完全に手遅れの制度なので、知らなかったことにして新NISAに全集中してください。

私の投資歴は株式投資だけではないですが、かれこれ17年くらいになりました。私の経歴はどうでもいいんですが、旧NISAから積立投資をしていた私としては今更の新NISA。もちろん投資枠が拡大になったり、成長投資枠が併用できたりして利便性も拡大しました。

そこだけみると非常に便利な新NISA制度という話になるんですが、以前から投資信託やら旧NISAとやっていると、案外資産の内訳の大部分が新NISAで投資する銘柄と丸かぶりしてくるという現象が出てきます。もちろん積立投資の極意はドルコスト平均法を有効活用して、ある意味で脳死で淡々と積立続けるということにメリットがあるんですが、世の中流行り廃りがあるものでいつまでも絶好調という投資銘柄もそうそうあるわけではないんです。もちろん過去の相場状況の結果から「オールカントリーのインデックス投資」やら「S&P500のインデックス投資」で、つみたてNISAは決まり!なんて話題に上がりますが、私自身は今さら?これから?という印象が強かったりします。

今までの政府推奨の話にろくな話あった?

これを読んでいるあなたの記憶を遡ってみてください。今まで政府推奨の話でろくな話ありました?もちろん新NISAの投資の利益は非課税!という触れ込みだけを鵜呑みにすると、この話のどこにデメリットが?という思いも強いのも事実です。

私自身S&P500もオールカントリーも事実投資していて、利益が出ているし、今後も利益が出るかもしれません。不安な話や未来の話なんて杞憂で終われば万々歳!というのも理解できるんです。ただ投資の世界に参加する以上、リスクの可能性がある以上は、そのリスクに対する備えをするのは必須だと考えます。

使い込んでくると、これほど使いにくい縛りだらけの制度もない その2

先ほどの見出しの使い回しになりますが、少し踏み込んで話していきますね。

新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つの投資枠から構成されています。それぞれ分離されており、上限額が決められていたり、投資対象銘柄が多少違ったり被っていたりという条件の違いも存在します。ここでは若干ルーズな使い方ができる「成長投資枠」に関しての話はわきに置いておいて、ひとまず一番使い勝手が悪い「つみたて投資枠」の話を進めていきます。

このつみたて投資枠、これが非常に使いにくい。もちろんこれから投資始めます!という人は、全然今回の話は関係ないので、これまで通りに投資を継続してください。ただ私のように多少旧NISAをかじっていたり、以前から投資信託をしていたりと、今回の話に非課税以外の真新しさを感じない人は、以降の話を少しだけお付き合いください。

つみたてNISAで投資できる銘柄の条件はざっとこんな感じ。

  • 金融庁指定の対象銘柄から選ぶこと

  • 基本的にはインデックス投資オンリー

よくわからない人のために少しだけ補足というか予習の時間です。金融庁指定の対象銘柄から選ぶことという話ですが、これは金融庁の方でリスクが高そうな銘柄はあらかじめ除外していたので、安心して投資してくださいね!というような条件だと読み替えてくれれば十分です。

次に対象銘柄がインデックス投資オンリーという条件。これが結構ネックになるんですが、日本の日経平均株価やらTOPIX、アメリカのS&P500やら全世界対象のオールカントリーなんかが対象銘柄の代表格だと思います。

つい先日日経平均株価が歴代1位の大暴落をかましたんですが、それ以前の直近の情報としてはバブル以降の最高値を更新し、過去最高を記録したニュースも記憶に新しいと思います。その他、過去100年で見るとチャート形状が右肩上がりに上がり続けてきたS&P500とか、なんとも安定感抜群の布陣のような金融庁推奨のインデックス投資対象銘柄。

ただそこに私は疑問を投げかけたい。この絶好調は一生続くのか?未来永劫絶好調なんて世の中存在する?

この問い自体は漠然として問いかけだったとしても、現状日本国内に株価最高値を超えるほどの絶好調の要素が目に浮かぶか?過去100年右肩上がりと言われるS&P500は事実いいけども、実際今現在アメリカの経済状況は今後も右肩上がりの絶好調続く状況なのか?

基本的に今の株式相場はアメリカ市場が大ゴケしたら、連鎖的にどこの相場も大ゴケするように影響が波及します。最近は日本の株価はあまりそこまで完全連動とまではいかないですが、投資の相場に参加している参加者が市場が違えどほぼ同じ参加者ということで、同じ影響が出るのは理解がしやすい展開です。

私は基本的に自分の思い込みを強化するだけの情報はインプットしません。必ず反対意見っぽい情報も目を通すようにしています。やはり全ての総和が株価に反映されているので、一方方向だけを意識した情報収集は投資の正解には向きません。そんな情報収集する中で、最近ずっと私が気になっているのが、世界の基軸通貨であるドルが崩壊するという話題です。たしかに最近ではドル以外にBRICSと呼ばれる各国が別の動きをしようと活動しているといった話の目にします。

今の投資の大前提が世界の基軸通貨はドル。世界の調整役であり、主導する力があるのもアメリカという前提条件です。すべては暗黙の了解であり、安定志向の結果、今の状況が担保されています。では、何かの前提条件がガラリと変わるとどうなる?

不敗神話のような話が崩壊するかもしれない。ではその対策はしているのか?

先ほどから話している通り、世界の常識やみんなの大前提という条件が崩壊したら、今ある価値基準は天変地異のような状況になるのは目に見えています。投資においてリスクが存在する以上は、必ずリスクに対する備えを準備するのが定石です。

だいぶ話が脱線したような気がしますが、新NISAのつみたて投資枠の話でしたね。このつみたて投資枠を活用して、今まで話してきた神話の崩壊に備える対策は取れるのか?

端的に答えを言います。「無理!絶対に無理!」

金融庁推奨の対象銘柄は、すべて今までの前提を未来永劫担保した時に機能する非常に有効的な投資対象銘柄一覧ということになります。

あくまでも私がやりたいのは、あらゆる環境下で限りなく右肩上がりに、可能な限り暴落を抑える対策を強化したスタイルで全プッシュです。

新NISAのつみたて投資枠だけでなく、iDecoも同様に使いにくい

新NISAと並んでたまに話に出るのがiDecoです。私は正直iDecoの方が馴染みが深いんですが、iDecoも新NISAのつみたて投資枠と同様に使い勝手が悪くて苦手です。

知らない人のための予習タイム。iDeceって何?という人のために、少しだけインプットしていきましょう。iDecoは60歳まで引き出し不可能な時限爆弾付きの投資信託制度と理解してくれれば十分です。NISA自体はいつでも売り買いができます。それと比べてiDecoは60歳まで絶対に引き出しできないというルール付き投資です。投資の対象銘柄も新NISAのつみたて投資枠同様にある程度投資対象銘柄が絞られた条件の中でのみ投資できるという非常に縛りがキツいルールです。

つみたて投資枠と同様に、iDecoの投資対象銘柄も非常に範囲が狭く、種類が少ないことで汎用性の高さがないのが欠点です。あまり考えなくても投資できるように設計されているようにも考えられますが、いろんなリスクに対処できずに60歳まで資金凍結されているなんて、マジで時限爆弾を抱えながら投資しているようなもんだと思うんです。

NISA制度を活用しないと結構自由になんでもできる

先ほどから話している通り、NISA制度の醍醐味は投資で出た利益はすべて非課税!というメリットです。この代わりとして、いろいろ条件がついてきてわけわかんない。といった状況になりがちなんですが、NISA制度を活用しないと結構自由度が広がるし、応用力が効いてくる。

今現状としては新NISAの成長投資枠を有効活用して、いろんな銘柄を投資対象に組み込んでいるんですが、そもそも最近NISA制度自体が大丈夫か少し気になってきました。

NISA制度自体を無視すると、利益に対して約20%の課税になるという条件がつきますが、そもそも労働で払う累進課税から比べると、破格の税率の安さです。そう考えると、応用と対象の拡大を狙ったNISAを使わない投資もメリットがあるともいえます。

ついさっき話題に出したNISA制度本当に大丈夫?という話をしましょう。ここはあえて見出しにせずに、本文中に埋め込まさせてください。

NISA制度は非課税を全面に打ち出した制度なんですよね。いろいろ情報収集すると、非課税は嘘なんじゃないかとか、裏があるんじゃないかといった話題もちらほら目にしました。私が最近目にして、なるほどと落ち着いた情報があります。非課税という触れ込みには嘘がない。そして投資している本人がいくら利益出ようが非課税というのはその通り。ここからが重要。長期投資をすることを前提に投資を行うNISA制度。そのNISA制度活用している最中に、投資対象者自身が亡くなってしまった時、その利益や資産はどうなってしまうのか?ここにしっかりとした課税というルールが効いてくる!という話を耳にしました。

これに関してはなるほど!それはないとは絶対に言えない。むしろそういったルートが必ずあるからこそ、表面上の非課税が効いてくると私は理解しました。もちろん事実が何かは自分で情報収集と精査を行なってほしいですが、私の中では現状この情報で落ち着いています。

最後に

いろいろ話をしてきましたが、新NISA制度はいろいろ条件があるおかげで、投資における自由度がかなり狭められているように感じます。現状私はポートフォリオの入れ替えをしたいと考えているんですが、NISA制度を有効活用しなければという思考から、本来やりたいはずのポートフォリオ作成がうまく出来ずに四苦八苦しています。

今から投資のポートフォリオを考える。もしくは構築する人は私のような苦悩がまだないかもしれません。ただ中長期的に投資を行ってくると、どうしても思い通りに投資できない機会が出てくると思います。

いろんな話をしましたが、少しでも投資における情報の参考になれば幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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