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SUPER GT第5戦鈴鹿が12月7、8日に延期になったおかげで、タムロン16-300で撮った写真を発掘

台風のおかげでSGT鈴鹿戦が延期!

台風10号(サンサン)の影響で8月31日、9月1日に開催予定だったSUPER GT第5戦鈴鹿が12月7、8日に延期になってしまいました。

12月開催はSUPER GTにとっては史上初の出来事で、これまで最も遅い時期のSUPER GTはパンデミックのあった2020年の11月28、29日。また12月までずれ込んだ国内サーキットを転戦する主要レースでは同じくパンデミックの影響で開幕が2020年9月にずれ込んだスーパー耐久、そのオートポリス戦が12月12、13日となっています。
この時、2020年のSUPER GT、スーパー耐久という2大レースが冬までずれ込んだ際の決勝の模様を取材した号がこちら。

この号はAmazonで展開していなかったので、復刻版として改めてAmazonに登録しました。

使えそうで使えなかったけど、16-300はいいレンズです

この号を改めて読み返してみると、オートポリス戦には航空機のエコノミー預入荷物重量の20kg制限を考慮してカメラは最小限、ということでEOS70DとEOS90Dを持って行きました。90DにはEF 100-400mm F4.5-5.6 L IS USMを、そして70DにはTamron 16-300mm F3.5-6.3 DiII VC PZD MACROを装着していました。フルサイズミラーレスのEOS Rは持っていくことを断念。

Tamron 16-300mm F3.5-6.3 DiII VC PZD MACROは一向に後継機種の出ないEF-S 18-200mmの代替えになるかな?と思って購入したのですがサーキットのコースサイドでの実戦投入はこの1回きりでした。

またもや権利問題でSNSの引用を作例とさせていただいております。
上のXのポストの表紙以外の写真は全てTamron 16-300mm F3.5-6.3 DiII VC PZD MACROで撮影しております。
ポートレートやスナップなら16-300は結構使い勝手のいいレンズですが、この300mmという焦点距離があるのでコースサイドでマシンを撮ろうとするとフォーカスが遅すぎて泣く!という事態になります。
オートポリスには第3セクターにアンダーパスがあって、そこで撮影しようとするとAPS-Cなら100mmでも近すぎるんですね。そこで100-400mmから16-300mmにスイッチして撮ろうとするとムチャクチャフォーカスが遅い。90Dなんかメカシャッターで秒間10コマ連写ですから、とてもじゃないけど追いつかない。そのため秒間8コマの70Dに着けていましたがそれでも遅い。
Kiss X10の秒間5コマくらいがちょうどいいくらいのフォーカススピードでした。しかし当たるとかなりいい描写をしてくれるんですよ。上のポストの4枚目のクラウンは、一番手前のフロントバンパーからグリルにかけてフォーカスを合わせて、マシンの後部に行くに従いフォーカスアウトしていくという流れが美しく、また色味の相性も70Dとぴったり合っているように思えます。

ただし絶対的な解像感で行くと100-400mmのLレンズには敵うわけもなく、あくまでも廉価版の高倍率ズームとしてスゴい、というレベルです。上のXのポストの2枚目のマシンの真横写真は100-400mmのL、3枚目は16-300mmで撮ったものです。

マシンの真横写真の編集前のものが上のXのポストの4枚目となります。やっぱりLレンズというだけのことはありますね。

Tamron 16-300mm F3.5-6.3 DiII VC PZD MACROは被写体距離の変動が大きく、流し撮りのスローシャッターで歩留まりの悪い撮影をするには不向きでしたが表彰式やスターティンググリッドなどの動き物ではないけども焦点距離を極端に変えたいような場所には向いているレンズです。ぶっちゃけて言うと旅行でレンズ一本にしたいときはこのコンパクトさは素晴らしいと言えます。そして16mm(フルサイズ換算25.6mm)スタートの広角端は使い道が多いと言えます。中古で2万円ちょっとで買えるので、とりあえず高倍率ズーム、という方にはいいと思います。でも高速移動体には本当に向きません

EFマウント時代の高倍率ズームの写真を見ていると、RFレンズの性能の高さには驚くばかりです。2020年だとすでにEOS Rは購入しているんですよね。

この2020年12月に開催されたスーパー耐久のオートポリス戦には、皆さんもよく知るとんでもない方が出場されて、なおかつクラス優勝しています。その方はトヨタ自動車の当時の社長で現在は会長となっている豊田章男氏。モリゾウ選手という名前で現在でも賞典外のクラスで水素カローラによりスーパー耐久に参戦されていますが、2020年は発売されたばかりのGRヤリスでランサーEvo XやインプレッサWRX STIと戦うST-2クラスでガチンコレースをしていました。最終戦は2021年の1月に鈴鹿サーキットで開催される予定でしたが、冬場に感染の広がりが大きくなったことにより中止となって、このオートポリス戦までの成績でチャンピオンが決まることになりましたが、なんと豊田章男氏はST-2クラスの2020チャンピオンとして名を連ねることとなったのです。
引退したレーサーが集まってするようなシルバーレースなどではなく、シリーズチャンピオンがかかった主要レースで年の売り上げが何兆円にもなるような会社の代表取締役がチャンピオンに名を連ねるとか、豊田章男さんのスゴさを感じさせるシーンでもありました。

それにしてもSUPER GTの12月開催って、コースサイドで指ぬき手袋をしながらシャッターを切ることになるんですよね。そしてニット帽で耳を隠さないと耳が千切れるかのように痛くなる。そしてカメラのバッテリーの持ちが極端に悪くなるんですよ。
そんな撮影に対してのマイナス面もありますが、レースの方を見てみると、タイヤってどうするんでしょうかね。路面温度10℃くらいのレンジのタイヤってちょっと温度が上昇しただけで消しゴムになりそう。

※筆者はAmazonアソシエイツプログラム参加者です。

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