クラシックコンデジ LUMIX DMC-FT2
実家で発掘した?コンデジ
デジタルカメラを買い替えるから古いのがいらなくなった、と実家の父親に言われたので、それなら貰おうと引き取ってきたのがPanasonic LUMIX DMC-FT2。
2010年3月5日発売なのでちょうど14年前のデジタルカメラです。今流行りのクラシックコンデジにギリギリ入る年式のカメラとなります。
レンズはLEICA VARIO-ELMAR 4.9~22.8mm F3.3~F5.9で35mmフルサイズ換算で28㎜~128㎜。奇しくもEOS R7のレンズキットと似通った焦点距離となっています。
1/2.33型 総画素数1450万画素 有効画素数1410万画素 CCDなので現在のスマホカメラの撮像素子より少し大きい程度。
この前の型のFT1と後継機種のFT3は有効画素数1200万画素。このFT2だけが1410万画素ということで、中古市場で程度のいいものだと2万近い価格で店頭に並びます。それだけ人気が高い機種だと言えます。
しかし、この個体はレンズ周りのベゼル部分の印刷が薄れ、ボディの中央部分に凹みがあるため、中古市場に出してもそんな価格にはならないだろうなとは思います。
LEICAレンズと言ってもドイツのエルンスト・ライツ社で製造しているわけではなく、エルンスト・ライツ社とPanasonicが2001年にデジタルカメラ分野で業務提携をした際にPanasonicの山形工場にエルンスト・ライツ社からLIECA用の計測機器などを導入して、LIECAの認証制度によりLIECA銘をつけることを許されて製造されているものということになります。
現在の山形工場ではLIECA銘のマイクロフォーサーズマウントレンズとフルサイズ用のSマウントレンズが製造されているとのこと。
カメラ類やレンズ類に日本製、made in Japanと記載されていれば山形工場、Chinaとあれば中華人民共和国の厦門で製造されたものです。
このPanasonic LUMIX DMC-FT2は日本製なので山形工場で製造されたものとなります。余談ですがSONYのカールツァイスレンズもドイツのカールツァイス財団が認証制度により認められたSONY製で、愛知県の幸田テックで製造されています。
14年前のカメラともなると各部が劣化していることは仕方ありません。わりときれいに写真は撮れるようですが、それをフレーミングする唯一の手段である背面液晶が経年劣化のためかコントラストが弱く、白っぽく映ってしまいます。
どうせオートで多少露出補正する程度であればこれでも十分だとは思います。ましてや修理対応期限などとっくに過ぎているのでPanasonicの正規修理は受けられませんので、とりあえず放置。
このPanasonic LUMIX DMC-FT2が液晶以外に不具合が見当たらない原因に、実は防水カメラだ、ということがあげられます。静的な水深10mに60分間耐える防水性と、木の板に2mからの自由落下をしても耐える耐衝撃性能を持っているので長持ちしてしまったということです。要するにCASIO G-SHOCKが長持ちするのと同じです。
ところでクラシックデジカメが流行りと書きましたが、おおよその定義としては2000年代、つまり2010年までに発表された撮像素子がCCDのものということになっているようです。
現在主流の撮像素子はCMOSと呼ばれるもので、クラシックコンデジなどに使われるCCDとは仕組みが違います。CCDセンサーは2011年以降から徐々にCMOSに取って代わられていき、現在の新製品のデジタルカメラではほぼ絶滅していると言ってもいいでしょう。
実際に撮影してみると、言い方は極端ですが、APS-CのSONY α6000番台くらいにEマウントレンズをつけるか、クラシックレンズをつけるかくらいの変化があります。特に色味が現在のPanasonicのGシリーズなどとは全く違って彩度が濃い写真となります。作例はそのうちこちらに載せていきます。
Panasonic LUMIX DMC-FT2に話を戻すと、撮影モードは基本的にはオート設定で、そこにシーン設定やインテリジェントオートなどが切り替えられるということになっています。
露出補正はプラスマイナス3段ずつあり、かなり幅を持たせてあります。逆光時にストロボを焚かなくても被写体を写す能力は持っているようです。
近いうちにこのPanasonic LUMIX DMC-FT2でガッツリと撮影してきたいと思います。