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RF24-105mm F2.8 L IS USM Zでラリージャパン2024の初日を撮る-3 ポートレート編
予想以上の写りに感動したポートレート
Canonからラリージャパンの初日にお借りしたRF24-105mm F2.8 L IS USM Z。やっぱり気になるのはポートレートでの写りではないでしょうか?
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WELLPINE MOTORSPORT レースアンバサダーの根岸しおりさんを撮影した作例です。背景のGRヤリスのボケ方が秀逸すぎる!根岸しおりさんの全体にフォーカスは来ていますが傘のエッジ部分からフォーカスアウトが目立ってきており、ボケ方のグラデーションが滑らかで好感が持てます。
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同じくWELLPINE MOTORSPORT レースアンバサダーの栗原もみじさんを撮影したものですが、ことボケに関して言えば背景と主題の境界がはっきりと出やすく、かつ背景の省略具合をコントロールしやすいところに強みを感じます。
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周囲に人がいようが、ここまでボケてくれて省略化されれば主題に目が行くので背景がうるさくなりません。
上記3枚の作例は105mmの望遠端で撮影したものです。広角端で撮影した場合はどうなるのか?
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以前にも紹介した、現役のSUPER GTレースアンバサダーでありながら今年は群馬県選手権ラリーにも出場し、ラリードライバーはコース上でのトラブルにも対処しなくてはいけないということでラリージャパンではメカニック修行として参加した荏崎ろあさん。この写真が24㎜の広角端で撮影したものとなります。広角端なので望遠端に比べてボケ方が弱くはなりますが、24㎜でもある程度は背景の省略化が出来、主題と背景の関連性や主題の浮き上がりをコントロールできるところにF2.8の可能性を感じます。
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では中間焦点距離ではどんな感じで写るのか?
上の写真はNENCレースアンバサダーの有栖未桜さんを撮影したもので、概ね50㎜近辺です。50mmの単玉、例えばRF 50mm F1.2 L USMをf2.8で撮影したものに比べても被写体のエッジの際立ちに遜色ない感じがします。さすがにf1.2で撮影したもののカリカリなピーキーさに比べれば、こちらはf2.8なのでマイルドに見えてくることでしょう。これがRF 50mm F1.8 STMのf1.8で撮影したものに比べればRF24-105mm F2.8 L IS USM Zのf2.8で撮影したものの方が主題のエッジがシャープかつクリアで切れ味があると言えます。
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80mm前後で撮影してもエッジの際立ちはさすがと言わざるを得ません。
このレンズを冷静に考えてみるとEOS R5 Mark IIのアップスケーリングである1億画素にも対応できる解像力を持つわけですから、EOS Rの3千万画素レベルでは描写に余裕すら感じさせるのかもしれません。
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この解像力とボケ具合をもってすればポートレートは余裕でこなせるものと思われます。24-70mm F2.8 L USMでは物足りなかった「もうちょっと寄りたい」に対応するだけではなく、100mm付近を多用してボケ具合をコントロールした作品作りも可能となっているレンズです。
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