CanonのEOS R系APS-C機に新展開。RFマウントのサードパーティレンズ登場へ
RFマウントのサードパーティへの開放
タムロンとSIGMAからRFマウントレンズの開発発表が相次いだ4月23日でしたが、これだけなら「あーっ、そうなんだ」で終わりそうなところでした。
しかし、キヤノンマーケティングジャパンの公式Xでみたこのポストに驚愕を憶えました。
キヤノンマーケティングジャパンが公式XでタムロンとSIGMAをリポスト!つまりこの2大サードパーティレンズメーカーから出るRFマウントレンズはCanonの公認を得てのレンズとなるので、電子接点やプロトコルはCanonに完全対応するということは間違いないでしょう。
タムロンとSIGMAからは手振れ補正機能付きは出ない?
せっかくのサードパーティー製レンズの発表ですが、初手のレンズでは気になる点が3点あります。
1点目はタムロンとSIGMAの発表されたモデルは全てAPS-C対応広角モデルであるというところ。ぶっちゃけた話、フルサイズモデルやAPS-C機の望遠域は既存のCanon製RFレンズやEF70-300mm F4-5.6 IS II USMなどの新しめなEFレンズで対応できるのでサードパーティーに頼る必要はありません。ところが広角系はRF-S系のレンズ群を構成する必要があります。RF-Sレンズの広角系ラインナップはRF-S 10-18mm F4.5-6.3 IS STMの超広角ズームレンズのみとなり、特に広角系のランナップの拡充はEOS R系APS-C機を普及させるにあたり急務と言えそうです。この部分をサードパーティーに任せた、ということで仕様開放と公認を行ったのではないでしょうか?
2点目は、タムロンとSIGMAの発表されたモデル名の表記に手振れ補正機能付きが無いということ。広角レンズ群であれば手振れ補正機能もそこまで重要視されないということなのか、それともサードパーティーに対してのカメラメーカーとしての優位性確保なのかは不明ですが、タムロンならVC、SIGMAならOSの表記がつかないモデルのみが発表となっています。EOS R系APS-C機でボディ内手振れ補正機能搭載モデルはEOS R7だけなので、R10、R50、R100ユーザーは注意が必要です。
3点目は高倍率ズームがラインナップされないというところ。まぁ、ゆくゆくは出るのでしょうが、現時点で高倍率ズームがラインナップされていないのはサードパーティーレンズを待っていた人にとっては納得のいかない部分なのではないでしょうか。タムロンからEFマウントで出ていた18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLDの様なレンズを期待した方にはちょっとがっかりな感じになるでしょうが、これは待つしかないでしょうね。
RF-Sの高倍率ズームはRF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STMがあまりにも神レンズなので、これを超える性能を持っていなければ意味を成さないとも考えます。正直な話タムロンのEF-Sマウント版18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLDはギリギリ2400万画素に対応していた程度なので、デジタル一眼レフ機EOS90Dの3250万画素には対応しきれていない印象を持ちざるを得ませんでした。18-400mmズームレンズ等の20倍ズームでAPS-Cとはいえ3250万画素に対応してくるとなると、レンズ設計はかなり大変になるだろうな、と予測されます。当然、かなり強力なレンズ内手振れ補正機能も必要になってくると思います。
EFマウントにフルサイズ用にラインナップされているSIGMAの60-600mm F4.5-6.3 DG OS HSMのようなレンズは期待出来るのでしょうか?今後の動向は気になるところですね。
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