フルリモートで在宅勤務をすることになったきっかけ
こんにちは。MOVEDのアドベントカレンダー10日目担当の松永です!
MOVEDメンバーは日本全国各地フルリモートで活動してます。
私はMOVEDメンバーの中で一番北で暮らしてます。
私がフルリモートで在宅勤務をするきっかけについてお話ししたいと思います。
ぜひ他のメンバーの投稿もご覧くださいませ!!
まずは家族構成からお話しします。
現在私は、妻と、妻の両親と、妻の兄、の5人と、
10歳のウロコインコ2羽で暮らしてます。
この子たちは毎朝、同じ時間に鳴き出すので目覚まし時計は必要ありません。(人間の5歳の知能があり会話もしますよ。かわいいしょ♡親ばか)
早速、在宅勤務をすることになった「きっかけ」について…
5年前の2017年5月に義兄は仕事でトラックを運転中、突然頭痛に襲われ意識が無くなり、救急搬送先で手術を受けて、一命はとりとめたのですが、一生重い障害が残ることを医者から知らされました。それは、くも膜下出血による高次脳機能障害。私たちの生活はここから大きく変わります。
当時、妻の両親と義兄は、私たち夫婦が暮らすマンションの近所に住んでいて、月に数回、夜ご飯を一緒にする程度の、まぁ普通の親子関係でした。
妻の両親は私からみたら義父、義母、妻の兄は義兄ですが、堅苦しいので省略してここからは父、母、兄と書いていきます。
幸か不幸か、兄は独身でしたが、父も母も80代半ば、兄の色々な手続きをするには厳しい年齢です。
そのため、病院や役所関係の手続きなど、私たち夫婦が引き受けることになりました。
というか、当時、私は会社勤めの身でしたので、関係各所の諸手続きは全て妻が行ってました。介護支援サービスなど受けるにも、役所、病院、介護施設を何度も行き来し、面倒な書類作成、電話連絡などを妻がひとりでやってました。(会社勤めを理由に家事に非協力的な酷いサラリーマンでした)
事故から3か月経過した頃、急性期病院から回復期病院に転院し、機能訓練により、廃人状態から少しだけ人間らしくなり、会話はできませんが、意識回復が見えてきました。
看護師さん、理学療法士さん、作業療法士さん、言語聴覚士さんには感謝の言葉しかありません。
それから半年が経ち、回復期病院から介護老人保健施設に移りました。(回復期病院には半年程度しか入院できないルールがあり、強制的に退院させられるのです。)
入所した老健施設はほとんどが高齢者ばかりで、兄とは20歳以上年齢差があり、食事の内容は高齢者用なので、どんどん痩せていき、別人のようになりました。
兄は高次脳機能障害の他に、体の片側が麻痺しているので、就寝時以外は介助用車椅子で、自分では自由に動けない状態です。
高次脳機能障害といっても、障害の度合いは様々で、兄の場合は障害をもっている自覚がなく、一人で立ち上がろうとするため、常時見守りが必要でした。
その頃、今後について家族会議を行い、父母兄が暮らしていた実家を解体して、車椅子生活となる兄も同居できる家を建て、5人で暮らすことが決定しました。
家を建てるには、設計士さんとの打ち合わせ、床材、壁紙を決めたり、自分の家ができるという楽しみもありますが、かなり大変でした。
2018年秋、新居が完成し、5人の生活が始まります。
しかし、当時勤めていた会社には、在宅勤務という制度はありませんでしたが、週1日だけ在宅勤務の許可をもらうことができました。
この時期はコロナ禍が始まる前だったので、社内では在宅勤務に対して肯定的ではない、冷たい空気を感じてました。
到底、週1日では全然足りないので有給休暇を取得しながら、在宅勤務と在宅介護の生活を送るのですが、体力的にも厳しくなりかけた2020年の夏、MOVED代表の渋谷さんからお声がかかり、ジョインすることになります。
その1年後、27年間勤めていた会社を退職し、フルリモートで在宅勤務が出来る事となりました。
在宅介護をすることになったことが、私が在宅勤務を始める「きっかけ」となりました。
渋谷さんとは 2016年に kintoneCafé札幌 でお会いしてから、サイボウズのイベントなどで声をかけていただいてました。渋谷さんがMOVEDを起業した頃、「興味ありますか?」と言われた後もずっと気になっていました。
通常、会社には育児休暇と同じように介護休暇制度がありますが、取得日数には上限があるので、終わりの時期がわからない介護は、今後多くの人、多くの会社に関わってくる問題となるでしょう。
家族の介護をするために在宅勤務をすることになったのですが、決して辛いことばかりではありません。
MOVEDの仕事をすることで、関わり合う人が増えて、すごく刺激的な日々を送ってます。その話は、また別の機会に書きたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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