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ミリオンダラー・ベイビー

クリント・イーストウッド監督、第27作目(74才)

クリント・イーストウッドが監督・主演のヒューマン・ドラマ。
小さなボクシング・ジムを営む老トレーナー、フランキー。
ある日、31歳になる女性マギーがフランキーに弟子入りを志願するが、
追い返してしまう。
フランキーの親友スクラップは、
諦めずジムに通うマギーの素質と根性を見抜き、目をかける。
フランキーはついにトレーナーを引き受けるのだが…。
【amazonプライムビデオの紹介文より】

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こんな悲惨な話になるなんて思わなかった。
こんな悲惨な物語があっただろうか。
似たような映画として『ジョニーは戦場へ行った』がある。
あれは戦争の被害者だから悪いのは国家。
こっちは誰も悪くない。
もちろん相手選手の反則は悪いのだが、
「危険引受けの法理」によって無罪。
自ら飛び込んでいった世界だから仕方ない。
自らが望んだ輝きの代価でしかないわけだ、
あの結果は。

そして、
死を選ぶ権利とかその幇助とか安楽死とか、
それは人が何か言える問題ではない、あの領域の事は。
答えなど誰にも言えないし、
正解などどこにも無い……(法的には知らんけど)。

ひとつ言えるとしたら、
この映画は、覚悟して観なければならない映画だ
ってことだけだ。

 *  *  *  *  *  *  *

2004年 米国 スポーツ・ヒューマン映画
監督 : クリント・イーストウッド
脚本 : ポール・ハギス
原作 : F・X・トゥール『テン・カウント』
出演 : クリント・イーストウッド / ヒラリー・スワンク
   モーガン・フリーマン
音楽 : クリント・イーストウッド

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