ドラゴンクエスト推薦文~初心者おすすめランキング~
偉大なる日本国民の皆さん、
最も国民的な王道RPG、何だと思ってますか?
ドラゴンクエストシリーズじゃないですか?
私はドラクエをやって育ってきた人間なので、こんなに知名度があるのに内容の話は一切通じない辛酸を舐めてきたこの人生、この世の不条理にまだ納得していません。
そういう訳で、今日はそんな運命に抗うべく、ドラゴンクエストシリーズの布教をさせていただきたいと思います。
シリーズ共通の魅力
ドラクエの魅力としては、個人的にはやはりその原点にして頂点の王道シナリオと魅力的なキャラクターでしょう。鳥山明のモンスターの造形が良いとか、すぎもとこういちの音楽が良いとかもいろいろありますが、この点に関しては私が言うまでもないですね。
派生タイトルとして「不思議のダンジョン」「モンスターズ」「ビルダーズ」シリーズや、ソーシャルゲームの「ウォーク」「タクト」「ライバルズ」など様々なゲームがありますが、遊び心地が大きく違うシステムですしスピンオフとしての面も強いのでまずは王道RPGのナンバリングタイトルをやりましょう。
俺は魔物にしか興味ないしモンスターズだけやろうと思ってたんだけど?みたいな人もいるかもしれませんがモンスターズも結構スピンオフです。どういうダンジョンやシチュエーションで出るモンスターかも魅力ですしまずはナンバリングからやりましょう!やってください。
ドラクエ初心者おすすめランキング
ここからは実用的に、初心者向けのナンバリングタイトルを勝手にランキングでご紹介します。
対応ハードはリリースではなくおすすめ順に並べています。
参考プレイ時間は私が検索して、有志のデータを参考に平均的な時間をざっくり算出したものです。クリア後シナリオはタイトルによって重要度、現在でもプレイ可能かなどの差異がありますが、全て私の主観でやってほしい範囲までとしてまとめています。
第1位 Ⅷ 空と海と大地と呪われし姫君
3DSが手元にあるなら圧倒的にDQ8がおすすめです!
PS2タイトルがまだ遊べるという稀有な環境ならそれも良いでしょう。
アプリ版もリリースされていますが、個人的には従来の2Ⅾドットではなく3Ⅾグラフィックで動かす今作は縦長のスマホ版では難しいと感じます。タブレットはわかんないです。
ボイス、追加シナリオがあるのは3DS版のみとなります。
★初心者向けポイント★
・メインメンバーが4人で、役割的にも加入順に並べておけば間違いないので編成が簡単
・長過ぎず短すぎず、ちょうど良いボリューム感
・3Ⅾグラフィックなので、令和の豪華なゲームに染まり切った人間でも比較的馴染みやすい
・声優が豪華、スクエニの資本力を感じる
初心者に勧めにくい部分が無く、シナリオもわかりやすく追いやすいためもっともおすすめです。一番大団円!ハッピーエンド!感の強い作品でもあります。
兄弟関係の描写が多く、そういった関係性が性癖のひとにもおすすめです。
↑主要キャラクターの声が確認できます。是非。
第2位 Ⅳ 導かれし者たち
3DSが無い、またはどうしても3Ⅾ操作が苦手……そんなあなたはDQ4がおすすめです。DQ4と聞いてもあまりピンとこないかもしれませんが、トルネコやアリーナ、クリフトといったキャラはシリーズ内でも有名どころなので聞いたことがあるかもしれません。
メインシナリオをクリアするまでに主人公含め8人のキャラが仲間になり、その中から4人を選出してパーティを組みます。また主人公の男女も選べるので、後半は女の子オンリーで進めていくことも可能です。
8人もいるの?仲間が多すぎて難しそう……と思うかもしれませんが、前半は彼らが主人公のもとに導かれるまでの話がオムニバス形式で描かれており、それぞれの性格、性能等ををテンポよく教えてくれるので大丈夫です。
このタイトルには私が思うこの世でもっとも綺麗な村焼きがあります。
ドラクエくんは村焼きが性癖なのでほとんどのタイトルで発生しますが、Ⅳの村焼きが随一です。是非ご確認ください。
第3位 Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ ロト三部作
もういっそ最初から順番にやる、というのもおすすめです。
原点のⅠ、Ⅱ悪霊の神々、Ⅲそして伝説へ…のロト三部作は、現在では驚くほど短いですし画面も不親せt……大変レトロ。ですがその分1日~暇な連休でクリアできる程度のボリューム感です。クリア後シナリオもボリューム控えめですので、三作合わせて一作くらいの感覚です。
年代が古い分UIがシンプルで、スマホアプリ版のやりにくさが他ハードと比べて少ないというのもポイントです。スマホ版を購入してスキマ時間に進めるのもおすすめ。
ロト三部作は他タイトルよりも明確に繋がりが描かれているので、この三作は順番通りにプレイするのがおすすめです。
Ⅰでは、伝説の勇者ロトの血を引くとされる主人公が、世界征服を目論むりゅうおうを倒すために一人旅に出ます。りゅうおうの「もし わしの みかたになれば せかいの はんぶんを (主人公)に やろう。」や、宿屋での「ゆうべは おたのしみでしたね。」といったお決まりのセリフはこの時からの伝統です。
Ⅱでは、前作の百年後の世界でⅠの勇者が残した三人の子孫が、新たな悪を倒すために旅に出ます。パーティ制が実装され、メンバーの役割分担や関係性が考えられるようになっています。
Ⅲでは、Ⅰよりももっと前の世界で「Ⅰの主人公の祖先がロトの勇者と呼ばれるようになるまで」が描かれます。
ⅢのラストがⅠに繋がる形で、そのため時系列としては3▶1▶2となります。この形式は4・5・6の天空三部作にも引き継がれており、6▶4▶5の時系列で展開されます。どの順番でやっても問題ないですが、基本的にはリリース順がおすすめです。
第4位 Ⅴ 天空の花嫁
DQ5は有名な「嫁選び」のイベントがあるタイトルです。
大変人気の作品ですし、2019年には映画化もされましたね。私は初日の昼に家族全員で観に行きました。
父、主人公、子供と親子三代続く因果をテーマにした人生のストーリーです。456と連なる天空三部作の二作目でもありますが、根幹設定がつながってる程度ですので、ここはあまり気にせず楽しめます。
初期に出会うキラーパンサーをはじめとして、一部のモンスターを仲間にできるシステムがあるのでポケモンのように魔物を従えて冒険したい人にもおすすめです。普通に人間オンリーでも問題ありません。
数々の出会いと別れがあり、どのキャラクターも大変魅力的なのですが逆に言うとパーティメンバーがころころ変わるので少し運用が難しいところがあるかもしれません。この点で4位にしましたが、それ以外に特筆しておすすめしづらい点もないのでⅤが有名だから気になってたんだよね!という方は気にせず始めてください。
ユアストーリーは見なくていいです。
第5位 Ⅸ 星空の守り人
すれ違い通信やマルチプレイで一世を風靡した作品です。その仕様上もっとも売れたタイトルでもあります。他の作品は触ってないけれどDQ9だけはやったという人も多いのではないでしょうか。
Ⅸは、クリア後ダンジョンやリリース後に配信されたシナリオが多く、本編は短めという特徴があります。現在はオンラインサポートが終了しているため、配信のクリア後シナリオはプレイできないという致命的な欠点もあります。
個人的にはクリアまででも十分面白いですし、短め言えども前作、前々作と比べてですので、むしろサクッとめくらいの気持ちで遊べます。
オンラインのⅩ以外で唯一リメイクの出ていない作品なのですが、発売10周年記念生放送で偉いおじさんたちが「Switchでリメイク出したい」と発言していたため、クリア後シナリオやボイスが実装されたリメイク版を待つというのも手かと思います。ちなみにあと3ヶ月で15周年になります。早く助けてくれ……
第6位 Ⅺ 過ぎ去りし時を求めて
最新作にして、私が最も好きなタイトルです。
原初のPS4版、3DS版がありますが、現在DQ11Sと呼ばれるリメイク版以外をやる理由は特にありません。DQ11Sをやろう。
その王道にして頂点とも言いたくなる完成されたシナリオ、豪華な声優の魅力的なキャラクターは当然おすすめポイントなのですが(これを話すとそれだけで今回の文字数超えそう)、初心者向けのポイントとしては過去作に比べてレベル上げ作業が圧倒的に楽という点です。
どのタイトルもボス戦の前にはレベル上げが必要ですが、DQ11ではレベルが上がったらHPもMPも全快という仕様のためにダンジョン探索➡ボスの直前フロアでレベル上げ➡レベルが上がって全快したら突撃=ダンジョンに潜るのは一回だけというプレイングが可能です。
過去作必要だったボス戦のためにできるだけMPを節約してダンジョン攻略をしたり、態勢を整えて複数回潜るといった作業は不要です。あと普通にレベルアップの必要経験値も軽めに設定されてます。よほどモンスターを避けて進まない限り、レベル上げとかそもそも必要ないかもしれん……
逆におすすめでないポイントとしては、シナリオ長すぎという点です。そもそもクリアまでが結構長大ですがそこから本編の半分近いボリュームのクリア後シナリオがあります。前編、後編、クリア後シナリオ。という感じです。
しかもDQ11という作品はこのクリア後部分がかなり本編です。現在プレイ中のフォロワーがいるので出来るだけふんわり言いますが「一番大事な回収」は後編ラストではなくクリア後部分にあります。そんなもんクリア後って言うなとも思うけど話的にはそうなるよなという気持ちもあり……
あとは、かなり過去タイトルのオマージュやファンサが多い作品なのでシンプルに他のタイトルをやってからのほうが楽しめるかと思います。最新作の後だと過去作の古さが気になってしまうのではないかという懸念もあります。
完成度は随一なので、長期休みでめっちゃ暇とか、長さが気にならない場合は最高におすすめです。
↑めちゃくちゃ好きな、Switch版のプロモーションムービー
メインメンバーのボイスと声優が確認できます。
その他のタイトル
残り三作は正直初心者にはおすすめしづらいです。
DQ6とDQ7は、似たようなふたつの世界を行き来するというマップの仕様上ちょっと難しく、慣れてても普通に頭が混乱します。
6は456と続く天空シリーズのラストなので、4と5を面白いと思ったらやってください。
7は単独の作品ですが、話にかなり癖がある方ですし、シリーズ随一の長編と言われる長さなのでまぁ……余裕のあるときに。最後でいいです。
Ⅹはオンラインなのでそもそも私がちゃんと追えてないです。面白いとは聞きますがいわゆる「ドラクエらしさ」とは少し外れた部分も多いので、これもまぁやるとしたら最後でいいでしょう。始めるときは一緒にマルチやるので教えてください。
最後に
どの作品も素晴らしく、国民的RPGの名に恥じない大変面白いシナリオです。初心者おすすめランキングは上記のとおりですがもっと己の性癖に従いたいという方は個人的に私に聞いてください。おすすめキャラや刺さりそうな話がある作品をご紹介させていただきます。
皆さまの冒険に、神の御加護があらんことを!