「ヴェノム:ザ・ラスト・ダンス」〜SSUの閉店セールか?part3
ここからはSSUの映画全4作品を振り返りつつ、何故わたしが閉店セールだと思った理由も話ていきたい。
「ヴェノム」(2018)
人生がどん底のエディ・ブロックとシンビオートの中では劣等生だったヴェノムが2人合わされば最強!になる映画。
シンビオートとして地球に仲間を呼んで地球を支配しようとしていたヴェノムがエディを通じて心変わりしたと言うが、その直前に高周波の音でエディから引き剥がされて命の危機に陥ったのにも関わらず、きっかけを作ったエディの元カノ・アンに寄生して助け出すくだりといい、さっきまで危険生物だと思われるネバネバに進んで寄生されるアンといい登場人物の感情の流れが分かりずらい箇所もある。
最後のミセス・チェンさんのコンビニに強盗した男を食べるシーンがあるが、強盗の姿が見えない所から見ると彼は身体全て食べられたのか?ヴェノムは頭しか食べない筈だがチェンさんに気を遣って丸ごと食べたのか?こういう細かい描写がいちいち気になる映画でもある。
「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」(2021)
シリーズ2作目。ヴェノムの子供であるカーネイジとの対決を描く。
原作では宿敵であるスパイダーマンと一緒に闘わないと勝てないカーネイジだが今作では元カノとその旦那が協力するという面白い構図になっている。
前作で仲良くなったが今度は倦怠期の夫婦のように喧嘩する2人。
最後は「お前が居ないと生きていけねえ!」となって最後は新婚旅行という名の旅に出るのを見てると「君たちはもう楽しく遊んでなさい」と言いたくなる。
「モービウス」(2022)
事前の評判の悪さがあっての鑑賞だったが、そこまで悪くなかった。良くもなかったが・・・。
予告のスパイダーマン詐欺などが記憶に新しくソニー側も相当迷走しているのがわかる。ちなみに中盤に吸血鬼パワーを得たモービウスの親友マイロの謎ダンスは「スパイダーマン3」のピーター・パーカの謎ダンスのオマージュだろうか。
2人とも調子こいてるシーンだし。
最後ヴァルチャーとは仲間?になりそうなモービウスだが、あの世界にスパイダーマンは居ないし、どうやって闘うのだろう?
「マダム・ウェブ」(2024)
これまた事前の評判の悪さを聞きつつの鑑賞だったが、そこまで悪くなかった。
良くもなかったが(というデジャブ)。
車アタックが2回あったり、謎のピーター・パーカー焦らしや謎の幻影分身など楽しいシーンの連続だった。
この映画が公開されるとやたらとこの作品を悪く煽る輩が当時居たが何か“叩きやすい人間をこぞって叩く”ような現象に似ていて見ていて気持ち悪かった。
「クレイヴン・ザ・ハンター(2024)
この記事を書いている時点では公開されていない。
キック・アス、クイック・シルバーことアーロン・テイラー・ジョンソン主演のR指定アクション映画。
予告の時点で血がドバッと出てており、「ヴェノム」1作目の公開前もR指定で噂されていたが、「スパイダーマン」との共演を見据えてR指定じゃない作品になったとの噂があったが本作でR指定の道が切り開かれた。
この作品もぶっちゃけ、そんなに期待はしていないが必ず見に行く。
以上SSUの過去振り返りであった。
最後に何故私が記事の副題に閉店セールと書いたかというと・・・
今後の作品の見通しが発表されてない事だ。
「エル・ムエルト」なる作品なども発表されていたが公開の予定も決まっていないし「マダム・ウェブ」の興行的苦戦。
「ヴェノム」と「クレイヴン」の立て続きの公開など出し惜しみがないと言えば景気が良いが、在庫処分の閉店セールに見えなくもない。
表現は悪いが今後のSSUはヌルと闘う日取りが立つのだろうか。
あのままじゃヌルは宣戦布告し損になりそうだ。
ヴェノムは戻ろうと思えば戻れそうだが、果たしてモービウスとマダム・ウェブは返ってくるのだろうか。
こんなに言っているが、私はSSUの新作が出れば文句を言いつつ劇場に駆けつける所存だ。
その時ヌルと闘う姿が見れる事を祈っている。