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「クレイヴン・ザ・ハンター」と打ち切り映画の世界①(感想編)

監督:J.C.チャンダー
俳優
クレイヴン/セルゲイ・グラヴィノフ:アーロン・テイラー・ジョンソン
カリプソ:アリアナ・デボーズ
ディミトリ:フレット・ヘッキンジャー
ライノ/アレクセイ・シツェビッチ
ニコライ:ラッセル・クロウ

ストーリー
親父はギャングでパワハラ・モラハラ・精神的虐待など何でもやってそうな人間。彼の2人の子供で兄のセルゲイはある日の狩りでライオンに噛まれたり変な薬を飲んだ事で超パワーを手に入れる。
親父が嫌いなので出て行くが、その過程で大事な弟を置いて行く事になる。
時が経ち“ザ・ハンター”となったセルゲイこと自称クレイヴンは弟が誘拐された事をきっかけに奪還の旅に出る。

はじめに
公開前からSSU(ソニー・スパイダーマン・ユニバース)は「クレイブン」にて終了するとの報道がなされ海外での初週の興行成績も悪く、更に立場の悪い作品になってしまった今作。
実際に鑑賞すると悪い映画ではなかった。家で、のほほんと観るには良い映画だった。突出した面白さはなかったが、そんな映画も良いだろう。
この感じこそが毎回SSUの映画を観た時の感想なのだが。
今回はもしかしたら今作でSSUは終わるかも?しれないという事で今シリーズのように志半ばで散っていった打ち切りした映画シリーズも③で紹介していきたい。
この記事を観て「クレイブン」が更に楽しめるような記事にしたいと思う。

感想
まずラッセル・クローの親父が良かった。ギャングで非道な事も沢山しており亡くなった奥さんに対して「あいつは弱かった」とバッサリ切り捨て終了。「葬儀もしねえ」と人の心はあるのかと思える言動と学生やってる子供達に「突然だけど今から飛行機乗って一狩り行こうぜ」と無茶振り。この僅か2〜3分のやり取りだけでラッセル・クローがいかに嫌な親父か分かる。(役が)
その後も傍若無人を体現する親父の行動は人としては最低だが映画の悪い親父としては100点だったと思う。
あと謎の力を持った殺し屋も最後以外は良かった。「1・2・3」と数えながら殺すというマイ・美学を持った殺し屋だけにラストのクレイヴンとの勝負になると確実に殺せるタイミングが何回もあるのに蹴りを何発も入れて、ついに最後!という所で邪魔されて死んでしまう。この感じは日本の特撮ヒーローのジャンルでもあるので、謎の親近感はあったが。
「クレイヴン・ザ・ハンター」は愛する弟の救出映画として、とてもシンプルにまとめられていたと思う。しかしそれ故に強烈なインパクトがない映画にもなってしまったように見える。
しかし今では配信などで家で軽く観るのには適した映画なので、「そんなに真面目に見る必要のない映画が観たい!」という方にオススメです。

では続きは②のキャラクター編に参ります。

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