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松本山雅のホームタウン活動「スマイル山雅農業プロジェクト」まとめ


今回は、松本山雅FCのホームタウン活動「スマイル山雅農業プロジェクト」がこれまで行ってきた活動をご紹介していきます。

ホームタウン活動:Jクラブチームがホームタウンの人々と交流し、地域に愛されるクラブとなるために行うさまざまな活動。

「スマイル山雅農業プロジェクト」の概要

松本山雅FCのホームタウン活動の一環としてスタートした農業プロジェクト。
このプロジェクトは、松本市中山地区の農業従事者、生産者直売所、障がい福祉サービス事業所と共同で、2018年6月に発足しました。

青大豆「あやみどり」の栽培を通じて、「遊休農地の活用」「地域住民の交流活性化」「青少年の育成」に取り組み、地域が直面する課題の解決にチャレンジしています。

現在、農業従事者の高齢化・後継者不足等により農地の荒廃化が深刻化するなか、中山地区でも農地の有効活用や、これまで培われてきた地域の農業技術の継承などの課題に直面しており、関係者と共に打ち合わせを重ねながら解決方法を探ってきました。
松本山雅FCでは、ユースアカデミーU-12(小学4~6年生)の子ども達が栽培・収穫体験を通して心と体の成長のきっかけづくり、食育を学ぶ場として参加する他、喫茶山雅で収穫した大豆の加工商品販売、ファン・サポーターの皆さんが参加できるイベントを開催してきました。

「スマイル山雅農業プロジェクト」に込められた想いや発足の経緯を語っていただいた、渡邉はるかさん(株式会社 松本山雅 コミュニティ推進部)のインタビュー記事は8/24(月)公開予定です。お楽しみに!

緑の大豆「あやみどり」

「あやみどり大豆」は、松本山雅のホームタウン・塩尻生まれの青大豆。
豆全体が、山雅のチームカラーと同じ、鮮やかな緑色であることが特徴。
外側だけでなく、一般的な青大豆では黒くなってしまう「へそ」の部分まで緑色の大豆です。軽い触感の煎り豆シリーズは通常の黄緑色の大豆より味が濃く子どもからお年寄りまで大人気で、あと引くうまさでくせになります。

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スマイル山雅農業プロジェクトの主な活動

✔️ あやみどりの種まき・収穫・選別をそれぞれイベントとして実施
✔️ プロジェクトで収穫したあやみどりの販売
✔️ 地域の学校・保育園で給食として提供
✔️ 障がい福祉サービス事業所の皆さんにもお仕事としてサポートしてもらっています                               ✔️クラブのオンラインショップ・地域内での販売 


プロジェクトの変遷

【初年度】
・松本市中山地区にある約3,000㎡の遊休農地を活用

2018年 6月 種まき (U-12選手・一般参加の皆様)
2018年 9月 枝豆収穫 (代表・神田文之、アンバサダー鐡戸裕史、U-12選手)
2018年10月 枝豆収穫 (長野県知的障害者育成会 ドリームワークスの皆様)
2018年11月〜12月 大豆収穫・選別 (農業委員会 / ドリームワークスの皆様)
2019年 1月 商品づくり・販売 (生産者直売所アルプス市場様 / ドリームワークスの皆様)
2019年 2月 「喫茶山雅」でメニュー提供 
2019年 2月 小・中学校で授業実施・給食にあやみどり提供 (松本市立四賀小学校 / 松本市立会田中学校)
2019年 5月 保育園で授業実施・給食にあやみどり提供 (松本市中山保育園)

【2期目】
畑が2箇所に拡大しました。
・中山地区の遊休農地
・松本山雅FCのホームスタジアム「サンプロ アルウィン」付近の畑

2019年 6月 種まき
・中山地区:約60名参加 
・サンプロ アルウィン会場:約30名参加(代表取締役社長・神田、サポーターを含む)

2019年 9月 枝豆収穫 (レディースU-15の選手)
2019年 9月 枝豆収穫 (地域・サポーターの皆様)
2019年11月 大豆の選別 (U-12選手)
2020年 2月 商品「ガン豆くん節分豆」販売
2020年 2月 松本市から保育園45箇所にあやみどり提供
4箇所で授業実施(里山辺保育園・柏木保育園 / 南郷保育園・内田保育園
2020年 5月 オンラインショップで販売開始
2020年 5月 市内流通を開始(やさいバスの活用・直販所での販売)

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地域の小中学校・保育園での授業

小中学校や保育園では、それぞれの年齢に合わせて、松本山雅の元選手であり昨年までアンバサダーとして活動していた鐡戸裕史(現:強化担当)が授業を実施。授業後にあやみどりを給食の時間にみんなで食べてもらう、という活動を行っています。

保育園では:
・園の先生から農業プロジェクトとあやみどりを紹介
・スタッフから「よく運動して、よく寝て、そして一番大事な、好き嫌いなくよく食べること」を伝えながら運動教室を実施。
成長過程にある園児たちに運動と食事の関係性、大切さを伝えたいと考えています。

小学校では:
・農業プロジェクトの説明
・サッカー教室
児童の皆さんが地域のことについて考える機会、運動と食事の大切さを考える機会をつくりたいと考えています。

中学校では:
・農業プロジェクトの説明
・元選手であるアンバサダーが自身の選手時代の経験を踏まえてお話
未来を担う子どもたちに地域が抱えている課題を知ってもらうこと、また食事と運動の大切さを改めて考えてもらうことを目的としています。

さらに中学2年生に対しては、「夢・目標を持つこと」「信念を持って努力することの大切さ」など、地域リーグからJ1まで様々な経験をしてきたアンバサダーの経験を踏まえて「キャリア教育」を実施してきました。


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売上金の使い道

現状、スマイル山雅農業プロジェクトで作ったあやみどりの販売収益は、
・本プロジェクトの活動費
・障がい者サービス事業所に通う利用者さんの作業工賃
・ご協力いただいた地域の農家さんへの報酬
・松本山雅FCユースアカデミーの育成費
・地域の子どもたちを対象にした食育活動の費用

とさせていただいております。

今後さらにプロジェクトが広がってきたら、より地域に還元していけるような仕組みを考えています。

松本山雅ジャーニー実施

2019年10月には、FC東京戦にてアウェイサポーターをもてなすためのオリジナルツアー「松本山雅ジャーニー」を実施。
松本山雅FCとの試合に訪れて頂いたアウェイサポーターの方々に、松本という地域を知り、魅力に触れてもらうことでサッカーを基盤とした地域活性化を目的として開催しました。


ツアー内でも「あやみどり」の収穫を行い、FC東京サポーターの皆様にも枝豆を食べていただきました。

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今年は3期目に入り、畑も3ヶ所に増えました。


あやみどりの栽培を通じて、少しづつ地域の輪が広がってきています。今後もサポーターの皆様や地域の子どもたちはもちろん、たくさんの方々に仲間になってもらいながら本プロジェクトを継続し、地域との関係を築けるようチャレンジを続けてまいります。


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編集:quod,LLC 柴田菜々



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