イノベーションワールドレポ
J-WAVEのイノベーションワールドという番組でナビゲーターをやらせていただいた。
普段は小学校からの友達、川田十夢がナビゲーターをしているこの番組、川田がフランスに出張中の為、友達という理由だけでナビゲートさせていただいた。ありがたいことです。
番組内で流れる曲も、自分で決めていいと言われたので、僕は自分の人生に影響を与えてくれた音楽を選んだ。選ぶのに時間はかからなかった。
1曲目は、ジュンスカの《エルマーの夢》
『中学生の頃、目覚まし時計みたいな立方体のカセットデッキで、ダビングしてもらったジュンスカを聴きまくっていた。あの頃僕が持っていた音楽は、カセットテープのジュンスカだけだった。ジュンスカイウォーカーズで、エルマーの夢』
イントロで言い放つ文言もすべて自分で考え、どんなことを言い放つか誰にも伝えず、とにかく本番で突然言い放たせてください、とだけスタッフさんにお伝えし、本番を迎えた。
エルマーの夢のイントロがかかると僕は、自分で考えてきた文言を言い放った。
言い終えてカフを下げた瞬間にガラスの向こうにいるスタッフさん達が激笑顔で激拍手してくれている光景が見えた。嬉しかった。ラジオでやってみたかったことを、ラジオのプロ達と一緒にやらせてもらって、そのプロの皆さんが激笑顔で激拍手してくれている無音の向こう側の世界に、エルマーの夢を聴きながら僕も激笑顔になった。
2曲目は、ZIGGYの《GLORIA》
『グロリアの意味もわからずにグロリアを聴いていた。グロリアの意味もわからずにグロリアを歌っていた。グロリアの意味を検索してみたら、出てきたのは栄光という2文字だった。我々は今もグロリアを聴き、グロリアを追っている。なんだかわからないまま先週もスナックで熱唱した、ジギー、グロリア』
ガラスの向こうの無音の世界は、激笑顔で激拍手だ。こちら側にいるランジャタイもなんだか興奮気味に笑っている。楽しい。昔から一緒にやってきたランジャタイと今、J-WAVEでラジオ番組をやれている。嬉しいし楽しい。
3曲目は、ビートルズの《in my life》
『養老の滝でアルバイトをしたお金で初めて買ったCDは、ビートルズだった。ビートルズでインマイライフ』
ガラスの向こうの無音の世界は、また笑ってくれている。嬉しい。こんなことがやってみたかったんだ。嬉しい。楽しい。
4曲目は、THE STREET BEATSの《BOYS BE A HERO》
『漫画クローズにハマり、作者の高橋ヒロシさんが大好きだというバンドのアルバムを買った。そしてこの曲を聴いて誓ったんだ。いつか俺も自分なりのやり方、自分のフォームでヒーローになってやる!ってね。ザ、ストリートビーツで、BOYS BE A HERO』
またランジャタイが笑ってる。楽しい。嬉しい。そしてここで、フランスにいる川田十夢のコメントと、川田が作詞してAIが作曲したという歌が流れた。タイトルは《バイ・マイ・スタンドバイミー》
僕のことを歌った曲だった。
『マツモよーへい』『マツモよーへい』
『このまま終わんな』『マツモよーへい』
5曲目は、佐野元春の《約束の橋》
だったのに、イントロが始まると僕は、6曲目のサンボマスターの時に言い放つつもりだった文言を言ってしまった。川田の作った曲が心に響き、その歌詞の中で出てきた『このまま終わんな』に、すぐにも返答したかったからだ。
『初めてこの曲に出会った時、その強さに、あたたかさに、心をえぐられて動けなくなった。僕たちはいつだって、突然、輝きだすことが出来るんだ。48の僕だってまだまだわからんからな!サンボマスターで輝きだして走ってく!』
この6曲目の文言を早く言いたくなった。『僕たちはいつだって、突然、輝きだすことが出来るんだ。48の僕だってまだまだわからんからな!』と早く言い放ちたかったのだ。『おお!このままじゃ終わんねぇぞ!』と友達に言いたかったのだ。
やがて、7曲目
《stand by me(ベンEキング)》
『スタンドバイミー という映画が大好きで何度も見ている。少年たちの冒険を描いたこの作品を見ると、少年の頃一緒に冒険していた川田十夢を思い出す。ベンEキング、スタンドバイミー 』
『小学生の頃、お昼の放送で一緒に少年隊のABCを歌ったり、お楽しみ会で一緒にコントをしたり、共にいろんな遊びをした川田十夢は、今フランスで働いているそうだ。そのおかげで私は今、六本木で働かせてもらっている。あの頃一緒に遊んでいた友達が、きっといろんな努力もし、革新的な何かを次々と開発している姿が、あの冒険のつづきのような気がして、友達として誇らしく、嬉しくなる。』
2時間の生放送の中で、川田との直接的な会話は一切なかったけど、昔からの友達の僕らは、なんの打ち合わせもなしに、交換日記みたいな心のやり取りを繰り広げちゃってたと思う。そしてそこにランジャタイがいて、ランジャタイもなんだかいろいろリンクしていて、嬉しいなぁ、楽しいなぁ、ありがたいなぁ、と心が穏やかに、あたたかくなる、素敵な六本木での2時間だった。
僕はこのまま終わりません。
ありがとう
またラジオやらせてください。