心が震える、希望が光る
歌っている時、大抵苦しい。
天井の低い、狭くて四角い小さな箱の中にいるような感覚。ここから出してくれー!ともがく。息苦しい。
それは感情が出せないもどかしさ。
もっと熱くなれよ!魂で叫べよ!
と心の中の鬼コーチが言うが、私の心はシーンと静まり返って何の感情も湧かない。
それでもごくごくたまに、心が震える瞬間がある。
ああ私にもちゃんと感情があった!
と、嬉しくなる。
あの感覚が忘れられなくて、歌を続けているのかもしれない。続けていればいつか感情を放出するヒントが見つかるかもしれない、という希望が光ったような気がしたから。
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