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『傲慢と善良』辻村深月著 ミステリー仕立ての大恋愛小説也

本日読了

先日読了した二冊、
くわがきあゆ氏の小説の表紙と同じく
雪下まゆ氏のイラストなので、
とっつきやすい感を覚えたこちらの本

やはり評価が良くて気になり購入


表紙の裏書

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。
その居場所を探すため、西澤架は、
彼女の「過去」と向き合うことになる。
彼女は、なぜ姿を消したのか。
浮かび上がる現代社会の
生きづらさの根源。
圧倒的な支持を集めた恋愛ミステリの
傑作が、遂に文庫化。
(解説・朝井リョウ)

9月27日に映画上映が始まっている


そう、私は「恋愛ミステリ」の
“恋愛”を見逃していたのだった
普通読まないジャンル


またネタバレは書きません
読書感想文で失礼をば


東京で急逝した父の家業である
輸入販売を引き継いだ西澤架と、
英会話学校の事務をしている坂庭真実は
婚活マッチングアプリで知り合い、婚約

しかし婚約までに二年かかったのは
架の気持ちの問題だ
三十五になる真実は黙って付き合ったが
ある日ストーカー被害を告白し、
その後突如失踪、
架は真美探しに奔走する事になる


この「架パート」が第一章
本の半分より多めの内容だ


それから残りが「真実パート」第二章、
そして締めになる


第一章はミステリー仕立てであり、
架と真実の性格や人間関係が
明らかになっていくが
真実は行方不明のままだ


第二章で、
真実の告白と再生が始まる


解説を書かれた朝井リョウ氏の
あとがきにも書かれているが、
まじな「大恋愛小説」である

いやー、まいった
読み慣れないものでして


ただ、
私の読み方は幼少から変遷があり、
速読から徐々に“劇場型読書”というか
兎に角一人芝居…でもないか、
一人全役をこなして読み進めるので、
所要時間が半端ないのだ
それもあってまたして長時間かかった

感情移入というか、
登場人物になりきるので、
気持ちが分かり過ぎて疲れる訳だ

しかも、この『傲慢と善良』
自分の経験にも当てはまる事があり、
「あー、わかるわー」に当たると
しみじみ読んでしまった

親の事、友達の事、
男子の考え方、女子の考え方等、
「あー、わかるわー」の連発だった


その分は面白かったし、
エンディングには不条理もなく、完、
…といった達成感を感じられるものだ

これって、
某結婚情報誌に連載とかしてなかった?
…そんなお話なので、
ドキドキしても安心が好きな方に
お薦めだ


ちょっと…
いや、私が
かなり異なる趣味嗜好なので、
面食らった本…かな

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