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『宙わたる教室』第五話にみる人間の善悪性

第五話まで視聴できました

部員が四名になった科学部に、
藤竹先生は研究発表の提案をします
毎年行われている科学研究発表に高校生の部があり、やってみてはどうかという事でした…一つ目の善性ですね
グッジョブ、先生!

火星のクレーターの実験も少しずつ順調に進んでいた事もあり、部員はやる気になります…二つ目の善性ですね
みんなの目がイキイキしてます!

その夜の帰り道で、同級生のヤンママが男にベビーカーを引っ張られている所を見かけ、四人で助けます…三つ目の善性です
他人だからと無視しない!クラスメイトを助ける事に躊躇がなかったです!

その彼女は夜の仕事をしながら一人娘を育てている人です
元夫が親権をめぐり嫌がらせをしている様ですね…一つ目の悪性はこれですね


それから休みの日に、科学部は先生引率の下、研究発表会の会場に行きます
そこには毎年選ばれている学校が揃い、質問にも早口で説明しています…これ、二つ目の悪性ですね

早口は相手を思ていない又は焦ってる場合にありますが、今回は前方で、ひけらかしではなかったとしても、自分の持つ知識を存分に発揮し過ぎて相手の理解を得ようとしていませんでした

また、高校名を聞かれて定時制と知るや否や顔に卑屈な笑みが表れる高校生達が居る事は三つ目の悪性でした

何を発表するのかと聞かれ、咄嗟に「火星の再現だ」と言い、会場を後にします
そんな事もあって得る物があまりなかったと思う部員達でしたが、それに拳を挙げて火星の再現をやってみようと決まります
まず二週間で研究概要を纏めなければなりませんが、それぞれが力を出し合い、先生に提出します
藤竹先生の反応は良し、で、エントリーの運びになるのですが…そこで問題があがります

定時制高校からのエントリーは今までに前例がないとの事で受け付けられなかったのです…これ、四つ目の悪性ですね

何ですか、「前例がない」って理由は…!
そうやって新しい芽を摘んでいるとは全く思わない大人の世界がいやらしく思いました
法律の世界でもありますよね…先の例に準えて決める、無ければ却下って、何なんそれとしか思ませんな
エゴであり、馬鹿な発想であり、夢のない事です


それは部員達の気持ちを落ち込ませ、先生達もいつも壁になる問題と知りつつも是正方法がなく…特に藤竹先生はみんなに対して申し訳なかったと思います


そうして夏休みに入りましたが、部活に力が入らない状況は続いています
すると先生から、一晩天体観察をしませんかと提案があります…四つ目の善性ですね、これも先生、グッジョブ!

ヤンママちゃんにも声をかけて「いけたらね!」と言ってくれます

新宿の夜空で天体観測なんて…そんな気持ちも少しはあったと思いますが、お泊まり部活には美味しい食べ物もあって楽しそうです
英語の先生も特別参加!昔を思い出しながら望遠鏡をセットすると、美しい星がいっぱい見えるのです!心が洗われますよね
ヤンママちゃんも差し入れを持ってきてくれて、夜空の下楽しく過ごすのでした
そして…とても大事な事を言ってくれました
彼女は、部員達が研究発表に参加できない事に同情なんてしません
寧ろ「どうして?そんなの関係ないじゃん!」の意見を出します
そう、誰に何を言われようと、自分がやると決めたらやればいいと
彼女だってただヤンママしてない!この世で一番可愛い娘を大切に育てる、いつか自分のお店を出したい、勉強だってしたい!やる事はいっぱいある!それでいいんだとにこやかに語ってくれます

そうなんでしたよね!研究って、入賞する事も嬉しいけれど、研究とは、自分が好きな、気になる事をとことん突き詰める事、誰かに止められる筋合いはないのです!やりたいからやる、それでいいんですよね…わぁ、これ凄い善性ですよね!

ほんと、これがあって気持ちがまた一つになれたと思います

流れ星も見ることができて、何か良いことが起こりそうな気配が感じられました


そんな事もあり、
元々化学が好きな佳純ちゃんは、何やら調べ始めます
そしてある日の部活に一枚の写真を持ってきます
それはクレーターの写真でした
真ん中はぽっこり凹み、それから鋭く盛り上がり、そこから暫くうっすらとした平坦な凹みが広がる…これは火星のクレーターにもあると佳純ちゃんは言います

そして部長の柳田くんがつい口にしてしまった「火星の再現」を調べたいと言います
…これ、六個目の善性ですね!
みんなの気持ちがワッと盛り上がった!

ちょうどヤンママちゃんも居て背中を押してくれて、みんな、何かがなくてもやろうよ!という思いになるんです


このシーンもすごく嬉しかったな
ヤンママちゃんからのーこれ!良い流れです!
ただ、ヤンママちゃんはやる事があり過ぎるので参加は遠慮します


そんな頃、教育についての議会があり、
その議会終わりに委員長が「定時制高校からエントリーがあった件」についてちょっとした会話になります…が、その顧問の先生が藤竹叶先生と知り…というところまででした…ここも悪性が見られましたね
「前例がないから」と相談もなく却下していた大人…醜いですわ

藤竹先生は、その論文の評価も高く、これからの人と思われていた事もあり、知る人ぞ知る、な方ですから…ここで何かしら動きがあるかもしれませんね

もしなくても、科学部のみんなは思う道を進んでいくのですよね


次のお話も楽しみです

とても上質な作り方で素晴らしいドラマですから、

観てみ


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