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『おむすび』俺ら、両想いやん!夢はまた開く

『おむすび』ですよー


翔也に地区予選の決勝を
観にきて欲しいと言われ、
結は、気合いを入れます!

書道部で真剣勝負の大文字を書きます
見ているみんなも真剣、
恵美ちゃんも手を握りしめて見てます

お、この文字は…!

ちょうど学校に来ていた
風見先輩からも
「米田、
 心のこもった良い文字だ」と言われ、
ますます気合がこもる
結です


福岡西高校は、
翔也が宣言を果たして決勝戦を迎えます
真剣勝負、
これで勝って…!と気合一杯です

そこへ約束通り応援に来た
結は、
ハギャレン達と一緒に
ポンポンを持って応援します
その一番上には
結が書いた『翔』の書が貼ってあります!
一緒に戦ってるのですね!

翔也は、四番ピッチャーで登板し、
先制の一点を取ります
喜びが広がります!

それからは一点を死守する状況…


その頃米田家では、
緊張で応援に行けない家族達が
野菜の仕分けをしていました

そこに神戸時代の仲間から
お父さんに電話が入ります
懐かしい想いで電話に出ますと…
「聖やんの場所にあった店、閉めたんで、
 空きが出るんやけど…
 戻らないか?神戸に」と言われたのです

激しい悩みが駆け抜ける
お父さんの頭の中です
先日、糸島のマーケット建設の件で、
「そろそろ腰を据えないとあかんな」と
決心に近い思いになった所だったので、
やはり心が揺れますよね


そして決勝戦
あと一人抑えたら甲子園に行ける、
結に告白!だ!…となった時、
相手高は、二塁に選手が居ます
あと一人!
あと一人!
渾身の一球が
翔也のグラブから投げられた!

カキーン

ツーランホームランでした


そうして
翔也の夢の一つが達成できませんでした
みんなも声が出ません

選手の最後の、応援した人への挨拶で
翔也は大泣きしながらお礼を言います
あぁ…辛いですね…


家では
福西が負けた話題が上がっていました
「やっぱり
 スタミナが足りんかったんやろ…」
おじいちゃんはそう言って溜息です…

お父さんは何処かに出かけた様です


結は部屋で
悩んだ末のメールを書いていました
「今日はお疲れ様でした
 今はゆっくり休んでください」
…何を言って良いかなんて…
結は
翔也を思って最低限で済ませたのですね

すると直ぐに
翔也から返信が!
「明日の休みだろ?
 いつもの場所にきてくれ」


翌日、海辺に行くと
普段着でさっぱりした顔の
翔也が「おぅ!」と声をかけています
結は、えー?!となります
「昨日、あんだけ号泣しとったのに?」
正直に言います

すると
翔也は堂々とした感で返します
「あれは昨日の事や
 もう終わった!
 監督が
 大阪の社会人野球を紹介してくれた
 そこで三年頑張って、
 そんでプロになる!」
結は
「だって、ノートに書いとったやろ?
 ドラフトでプロに入るって!」と
慌てながら聞きますが、
翔也は清々しいくらいに言います
「人間は失敗する
 そしたら気持ちを切り替えて
 また頑張る
 
 俺、社会人野球で三年頑張って
 きっとプロに入る、
 そしたら必ず
 米田結に告白する!」

これを聞いて
結はヘルメットをつけて去ろうとします
「…やからもう告白してるって…」

それを聞いた
翔也はやっとその事に気付きます!
自転車を漕ぐ
結の後ろ姿を見ながら
翔也は叫びます
「…なら、おめの気持ちは?」
「…もうずっと好きやけん」
結は後ろを見ずに叫びます
喜ぶ
翔也は、
「なら、俺たち、両想いやな!」と
両手を大きく振ります!

あぁ!やっと想いが明白になりました!
良かったねー!


家に帰った
結は、高一の時に
翔也にお弁当を作った頃を思い出し、
「楽しかったなーあの頃」と呟きます
その目に“栄養士”の文字が入ります
“アスリートのための食事”…

すると、
進路申請用紙を取り出し笑顔になります


その頃
お父さんは神戸に着いていました
懐かしい神戸のさくら通り商店街は、
アーケードが作られ、
活気が戻って来つつありました
そして床屋をしていた時の場所に立ち、
空きになっている綺麗な店舗を見ます

そこに電話をくれた仲間がやって来ます
「この前まで美容院が入っどったんやけど
 出て行ってな
 今なら格安で貸し出せるで」
そう
お父さんに言ってくれます
「でも…ええんか?
 俺が戻って来ても…?」と
お父さんが聞くと
「何をゆーてんの!大歓迎や!」と
笑ってくれる仲間達

…お父さんの心が神戸に寄っていきます


これは…という展開になって来ましたが、
糸島の事も気になります!
お父さん、どうする?!
そして
結は進路を決心したか?!


明日も観ますよー!

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