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辻占恋慕にあやかって
来た。
上映の日を心待ちにしていた作品が。
クラウドファンディングに僅かながら協力した日からの思いなので、まさに恋焦がれてた感じ。『辻占恋慕』というタイトルがやけにそそられると思わない?
想像は出来ていた。
青春群像…あぁ、主人公は2人だけれど、じっくり考えるとみんな青春の思いをどこかに持っている、だから群像と思ってる。
青春は挫折が99.999999999...%と常に認識している自分が、大きく書ききると、
この映画は“青春群像と挫折”をどストレートだがなだらかに描ききっている。この胸がわさわさする感じがとても心地良い作品だ。
(今のZ世代?はどう捉えるのかな…?)
ネタバレは誰かが書くだろうから、自分は訳がわからないかも知れない文章を書き連ねようと思う。
売れないシンガー(女)とこれまた売れないバンドマン(男)の些細なトラブルからの出逢いで始まるところがまず心を掴んだ。彼女の名は、月見ゆべし。何だか懐かしい和菓子だな、そして反骨な子だなぁと感じた。完璧ではないけれど、何となく暗い歌だけどどれも心に、来た。彼女のスタイルは頑なだけれど、それだけ歌に愛があることがわかった。
そこからは、彼女のマネージャー兼恋人として、彼女の良さを知るが故、ゆべしを世に出さねばと奮闘する…が、そこも必死感を出さずに淡々と見せるから、また心に来るのだ。また彼は怒らない。普通の青春劇ならば葛藤の投げ出しと喧嘩は当たり前だが、そんなシーンをサラ〜っと流す。何故かほっとしていられた。二人には別れてほしくないなぁと感じながら観ていたから。
しかし、青春の王道は、来た。別れ。切ない別れだった。愛が溢れていた。でももう二人ではいられないと悟り、彼女はひとり街を去っていった。この感じがまた良い。お涙だらけのぶつかり合いでは“若すぎる”から。この二人は若くない。お互いを思いやることができる大人だった。ここも好きだ。
別れて暫くして彼に届いたカセットテープには『辻占恋慕』、アルバムの最後に入れたい曲があるとゆべしが言った、その曲が出来たのだった。彼女は生きていくんだ、彼女の思う道で。でも彼女もきっと多くを学んだと思う。その上で選んだ道なのだろう。曲が良い。本当に良い。
とてもなだらかな流れに乗せてもらえる映画だ。そして、心に、来る。自分は好きだ、この作りが。万人受けするか…はわからない、受けないかも知れない。が、わかる人にわかる、本当は99.999999999%わかるはずなのだと断言したい。
とてもフライヤーの様なのに上質な映画。
多くの皆様に観て頂きたいと切に願う。
最後に。
自分の愛する孫(と呼んでいる)、
ニノ倉らむねさんが曲の作詞に携わった。
若き才能を持つ人が、こうして出てきてくれたことに拍手し、世に出させてくれた、
大頭ワンダーヘッド社長である
福田裕彦さんに心からお礼を申し上げる。
殴り書きをお許し頂ければ幸いと、感謝するものである。