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『虎に翼』航一の秘密とごめんなさいの訳

『虎に翼』マニアです


今日は涙無くして観れませんでした
戦争の絵は駄目です
経験していなくても駄目です…


航一は、戦争の話になると
「ごめんなさい」と詫びます
そういえば麻雀大会の席で
杉田兄が、娘と孫を思い出して
泣いてしまった時も…

いつも(秘密)としていましたが、
寅子と
涼子様、
玉ちゃんが、
直道兄さんの口癖の一つ、
「俺は思う、
  思ってる事は口に出した
  方・が・い・い」を言うと…
涙を浮かべる
航一
「言うつもりではなかったのですが…」
そう言いながら語り始めます


航一は戦時中に、
茂木内閣直下に秘密裏に設置された
総戦力研究所に
選ばれた優秀な人材として居たのでした
みんな知らないのは当然の機関です

そこで毎日毎日、
大戦の机上演習を行っていたのです
…日本が大国を相手に勝つ為にです

しかし、何度も討論を戦わせても
結果は“日本の敗戦”です
勝てる材料が無いこの国…
その報告を何度も何度も
形が変わっても何度も行いましたが、
内閣の出した答えは
「政府の方針は変わらない」でした
航一達研究員は、
公言を禁じられ解散させられました

その後の日本は
机上演習をなぞる様な戦いを
繰り返していきます
そんな所に原爆は想定外でした

日本は敗戦しました


航一は
自分一人の力は無力と分かりながらも
沢山の人々が亡くなっていく戦争を
止めなかった自分が許せず、
ただ詫びることしかできず
深く苦しんでいました

そんな
航一に
杉田兄は、娘と孫を頭に浮かべながら
でも言いました
「あんたのせいじゃ無い」と…
何て奥深い心のある言葉でしょう


航一は沢山泣いてしまったので
「少し頭を冷やしてきます」と、
雪の積もる店外に出ます


少ししてそっと外に出る
寅子
航一の気持ちを慮り近付きます

「いつも黙ってるのに
  いきなり話し出してごめんなさい」
航一はそう言って涙を飲みます

寅子はこの辛さを自分の事の様に思い、
「その苦しみ、
  少し分けては貰えませんか?
  馬鹿の一つ覚えでごめんなさい、
  寄り添って一緒にもがきたい
  少しでも楽になるなら」と、
航一に言います

号泣ししゃがみ込む
航一
横に同じくしゃがみ込み、
航一の背中をぽんぽんする
寅子がいました


戦争なんて、何も残さない
勝って官軍になっても
利は上にいる金満主義者達だけです

この回は
改めて戦争はいけない事なんだと
そして
起こってしまった戦争の傷跡を省みる、
大切な回だと思います

今も戦争中の国がある
やはり駄目だ、止めないといけない、
そう強く願うばかりです


さて、
来週からは
どんなお話になるのでしょうか
楽しみですね


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