猫が来た
去年の6月17日に、我が家に1人残された猫のみゅうが亡くなった。もっともっと大切にしなければならなかったと大泣きした。
それからの日々は、仕事に没頭しては、
ぼーっともふもふを思い浮かべる、そんな感じだった。悲しみは辛かった。
そうして数ヶ月、もふもふに恋いこがれては我慢していた。仕事で大切にしてあげられる時間が少ない事はわかっていたから。
でも11ヶ月目、我慢が限界値を超えてしまった。ちょうど在宅勤務の仕事になった事もあり、もう一度、今度こそ大切に生きようと決心できたからだった。
ただ、ブリーダーさんやペットショップでは買いたくなかった。保護された子をお迎えしたくて、いろんな所を探して連絡して…漸く良きお相手様に出会えたのだった。こちらがちゃんと育てる人間が見極めがあったので、一度はお断りされた。そうして機会は巡ってきた。
繁殖目的にされていた猫。3歳。1年に3回は出産ができるという猫、どれだけ無理強いをされたのだろう。想像を絶する。大切にする、そう決意を伝えた。
そして長旅を経てご対面。やはり人が少し恐いと思っている子だった。おとなしい。
「うちの子になってくれる?」目配せして少し撫でた。柔らかい。温かい。涙が滲んだ。
様々な事を取り交わし、譲り受けた。
夜の長旅にお付き合いしてもらい、次の日になって家に着いた。
そ〜と、でも興味をちょっと見せて歩いてくれた。お水とご飯を少しお腹に入れた。本当におとなしい子。恐いよね…でも守るよ。お家には、ウサギのはるお兄ちゃんと、ヨークシャーテリアのもかお姉ちゃんと、黒にしろエプロンとソックスのみゅうお姉ちゃんがあたたかく見守ってくれるからね。
そうして疲れた私たちは朝までぐっすり休んだ。
朝起きると、何と、お腹を空かせて起きていた。お水とご飯のカリカリをよく食べた。おトイレもきちんとできた。
あぁ、本当に来てくれたんだ!と実感。
名前は、悩みに悩んで、“Mia(みあ)”と命名。はるお兄ちゃんの“H”は欠番、なので、2人のお姉ちゃんと同じ頭文字“M”をつけたかったのだ。
みあ、みあ、可愛いみあ。
まだドキドキの日々を過ごしている。
ゆっくりで良いよ。お家を好きになっておくれ。
サンシャイン池崎さんの所の、のりしおちゃんの様に、8ヶ月だって待ち続けるよ。
いつか、楽しく暮らそうね、みあ。
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