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内服薬の種類を紹介!

こんにちは
ここでは、『生活習慣病』や『市販薬』など、健康になるために知っておきたい事について書いていきます。
みなさんの暮らしに少しでも参考になれば嬉しいです☺️ 
本日は『内服薬の種類』です。


はじめに

ザックリと内服薬は
食道→胃→小腸→肝臓→心臓→肝臓→腎臓→排泄
と身体を巡ります。
巡る中で、①吸収②分布③代謝④排泄を行っています。

吸収
内服薬は、有効成分が消化管(ほとんど小腸)から吸収される

分布
小腸の粘膜から吸収された有効成分は肝臓を経て心臓に向かい、血液中に移行し循環する。
そして、各臓器や組織に移行する

代謝
全身を循環した有効成分は再び肝臓を通る。
この時に薬(有効成分)を無毒化したり、排出されやすい水溶性の物質に変換させる

排泄
肝臓で代謝され、無毒化された有効成分は腎臓でろ過されて、尿中に排泄される

と、有効成分が身体を①→②→③と巡って2回目以降の肝臓を通る時に初めて代謝されている様に見えますが、実際は全身を循環する前に肝臓で代謝を受けてしまい、排泄されてしまう事が多いです。

内服薬は様々な形があります。
これは、飲みやすさはもちろんですが、溶けるタイミングや溶ける場所を限定することで、効力を十分に発揮させる為です。

さっそく、内服薬の種類を見ていきましょう!


●錠剤(タブレット)

素錠(裸錠) 
薬の成分を圧縮して成形したもの
コーティングはされていない錠剤のことで、直径方向に溝が入っている事が多い
例)正露丸、ジキニンせきどめ錠

糖衣錠
素錠のままだと特有の臭いや苦みがある為、表面を乳糖でコーティングしたもの
例)レスタミン、新ルルAゴールド、正露丸糖衣錠

フィルムコーティング錠
光や湿気により効果が減ってしまう為、または、味や臭いをマスキングする為に水溶性の高分子フィルムでコーティングしたもの
例)求心錠剤、イヴA錠、ノーシンピュア

舌下錠
舌の下に入れて自然に溶かして使用するもの。
飲み込んではいけない。
口の中で直ぐに溶け出し、口の粘膜から吸収されて全身に運ばれる。
例)ヘモリンド舌下錠、ニトログリセリン

チュアブル錠(咀嚼錠)
水なしで服用できる錠剤で、噛み砕いたり口の中で溶かしてから飲む薬のこと。
主に小児や高齢者向けの薬が多い。
例)アルガードクイックチュアブル、大正口内炎チュアブル錠、小児用バファリンチュアブル

バッカル錠
口腔内の歯と頬の間に入れる錠剤。
時間をかけて、口の粘膜から成分を吸収させる。
普通に内服さてしまうと、肝臓で代謝されて効果が弱くなる薬に用いられる。 

腸溶錠(腸溶カプセル)
胃で溶けずに、腸までたどり着いて溶ける様に、表面をコーティングした錠剤。
※腸溶錠を牛乳(アルカリ性)で服用すると胃で溶ける可能性がある。
例)カイベールC、スルーラックS

カプレット 
カプセルとタブレット(錠剤)の造語。
細長いカプセル型の錠剤。 
服用錠数を減らせるメリットがある。
例)ベンザブロックLプレミアム、葛根湯漢方カプレット、ケロリンIBカプレット

☆カプレット補足☆
錠剤2錠分と同じ量の成分を錠剤1錠で作ろうとすると、大きめの丸い形になってしまい飲みにくい。
しかし、カプレットは少し大きくしたところで、長細いので飲みやすい1錠となる。
よって、1回に服用する錠数を減らす事ができる

発砲錠
水に溶かすと発泡し、速やかに崩壊する錠剤。
コップに入れた水に落として服用する



●カプセル錠

硬カプセル錠(ハードカプセル)
カップ状の筒を2つ組み合わせて、その中に粉状の薬をつめたもの。 
例)コンタックEX、プレコール持続性カプセル

軟カプセル錠(ソフトカプセル)
液状や油状の薬をシートで包み込み、軟らかい球形や楕円形に形成したもの。
唯一、油脂成分が多い液状の薬を製剤できる。例)のどぬ〜る鎮痛カプセル、ストナアイビージェル

●粉薬

散剤
錠剤やカプセルより速く溶け、体内に吸収される。
その為、早い効果が期待できる。 
例)桔梗湯、太田胃散

顆粒剤
粒が大きく、揃っているのが特徴。
苦みを消したり、溶け出す時間を調節するために、コーティングされているものがある。
例)パイロンPL顆粒、ナロン顆粒、セデス・ハイG


さいごに

今回は内服薬の種類についてお話しました。 
内服薬は様々な工夫がされているのが分かりました。
いつか外用薬もお話できたらと思ってます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


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