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ひたすら物件を探して歩いた半年間

2018年の10月、因島に帰ってきてからというもの、尾道の街づくりの会社で働きながら、プライベートはほぼ物件探しをしていました。

因島には大きく分けて7つのエリアがあります。

因北、重井、田熊、土生、三庄、鏡浦・椋浦、大浜。

同じ島とはいえど、それぞれのエリアにそれぞれの特徴があり、人柄や考え方、風土もだいぶ違います。

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これは、内覧をした古民家のお写真。ここには決まりませんでしたが、このように状態が悪いところが多かったです。

半年間ほど、全てのエリアを歩き、物件を見つけては家主を見つけ、断られ、やっと貸してくれるかと思えば無しになったり。

「こんにちは〜。あの、因島でやどをやりたくて、ポルノグラフィティのファンの方に喜んでもらえるやどをやりたくて、物件を探してます。あそこの空き家は誰の所有かご存知でしょうか?」


こんな感じで、まるで飛び込み営業のように聞いて回っていました。

正直、初対面の人にこんなことを聞くのは少し勇気がいります。でも前の会社の先輩が言ってくれたこと「自分がやりたいことは恥ずかしがらず言え。」

これはポルノさんのブレスという曲の歌詞でも同じようなことを伝えてくれてます。

ありのまま君のままでいいんじゃない
格好つけずに声にすれば響いてゆく

これって意外とできないんです。失敗したらどうしよう、みんなから笑われるかなとか考えてしまうんです。

それでも、因島でやりたいこと、なんで因島じゃないとダメなのか、地道に地元の方に伝え続けました。

半年が過ぎようとした頃、たまたま良いご縁をいただき、これから宿泊施設をオープンする物件を貸していただけることになったんです。


物件探しの中で、因島の、いろんな人がいろんなご縁を繋いでくれました。

そして地元の方々から
新しい風を吹き込んで欲しい、因島の子に頑張ってほしい、とても楽しみにしてる、そんな温かい声を、やっといただけるようになりました。

僕自身は、何も実績もなく、実力があるわけではありませんが、周りの人たちに応援してもらい、支えてもらい、手伝ってもらい、可愛がってもらい、今やっと走り出せる位置まで来させてもらいました。

結果、土生商店街の中という、とてもポテンシャルを感じる地域の物件を貸していただくことになりました。

物件探しの中で、よくしてくれた方々、家にあげてくれて孫のように可愛がってくれたおじいちゃんおばあちゃん、協力したいと手を差し伸べてくれた人、僕はそんな人たちに感謝してるし、これから少しずつでも恩を返していきます。

因島のみなさま、全国から応援してくれる友達、ポルノグラフィティのファンのみなさま、とりあえずはここで一回、ありがとうございました!

これからもよろしくお願いします。

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