見出し画像

「思考は現実化する」世界のルールを考えてみる

今回の記事は直接的には経営やビジネスと関係ないかもしれません。「思考は現実化する」や「引き寄せの法則」という考え方は、スピリチュアルというか科学的根拠が十分でないことをご了承ください。しかし私はこれを強く信じていますし、成功している経営者やビジネスマンの多くがこの考えを支持しています。これらの考え方を簡単に言うと「自分の考えや信念が現実に影響を与え、ポジティブな思考や願望が現実の良い出来事を引き寄せる」というものです。例えば「成功したい」と強く願うことで、実際に成功を引き寄せるという考え方です。多くの成功者がこの力を信じており、また自己啓発の分野でもしばしば取り上げらています。私自身、宇宙の何かの力に引っ張られてこうなってるとしか思えないような出来事が沢山あります。今すぐ上手くは言えませんが何かあります。この力は一見すると非科学的なものに思えますが、実際には一部の科学的概念、特に量子力学や脳科学と関連付けられることも可能です。今回は科学的に引き寄せについて触れ、最後に私の考えをまとめていきたいと思います。

量子力学的な考え

量子力学は、原子や素粒子レベルでの物理的現象を説明するための理論です。ここで重要なのは、量子力学は私たちが直感で感じる物理法則だけでは理解しがたい性質を持っているということです。
量子もつれ(エンタングルメント)は2つ以上の粒子が物理的な空間を超え、互いに影響を及ぼし、片方の状態が決まるともう片方の状態も瞬時に決まるという現象です。例えば東京とニューヨークに1つずつ量子が存在するとき、どちらも不確定な波の性質を持っています。しかし観測者が東京の量子を観測し「この量子は⭕️だ」と確定したとき、ニューヨークの量子は同時に「それならこっちの量子は❌だ」というように確定し、どちらも不確定な波の状態から粒子に落ち着きます。私たちの感覚では、そこにあるものの状態は決まっていますが量子はそうではありません。観測者が観測するまで、量子は何者でもなく観測して初めて何者か確定するわけです。そして私たち人間や生物だけでなく全ての物体は、この量子から成り立っているのです。

「思考は現実化する」と量子力学の類似点
現在の量子力学の間にいくつかの類似点がありますが、それは解釈レベルにとどまっているようです。
観測問題と意識の力において量子力学では、観測者の観測が量子状態を決定します。これが「意識の力が現実を形作る」という考え方に似ているとされます。言い換えれば、自分の注意や意識を何に向けるかが現実に影響を与えるという考えです。
波動関数の重ね合わせと無限の可能性という考えにおいて、波動関数の重ね合わせは、あらゆる可能性が同時に存在している状態を示しています。これが「この世界には無限の可能性が同時に存在している」という考え方と結びつけられることがあります。
量子もつれと「シンクロニシティ」は、2つの粒子がどれだけ離れていても互いに瞬時に影響を与え合う現象です。これは「シンクロニシティ」(意味のある偶然の一致)が引き寄せであると関連付けられることがあります。何かを強く願うと、宇宙のどこかでその願いが影響を及ぼし、現実化すると考える人もいます。

脳科学的な考え

脳科学の重要な概念の一つに「ニューロプラスティシティ(脳の可塑性)」があります。これは、脳が経験や学習によって物理的および機能的に変化する能力を指します。シナプスの形成と再配線とは、人間は新しい情報を学ぶとき、または新しいスキルを習得するとき、神経細胞(ニューロン)同士のシナプス(接続)が強化され、あるいは新たに形成されます。これにより、脳はその情報やスキルに対応する新しい回路を形成します。つまり繰り返し考えることや行動することで、脳内の神経回路を強化し、その考え方や行動パターンをより自動化するようになります。ポジティブな思考やビジュアライゼーションを繰り返すことで、ポジティブな思考パターンが強化され、より自信を持って行動できるようになるというのが、脳科学的な引き寄せの法則の根本部分だと言えそうです。

RAS(レチキュラーアクティベーティングシステム)の存在
人間の脳にあるRASは、私たちが意識的か無意識的かに関係なく、思考や関心、また強い信念に基づいて重要な情報をフィルタリングする機能です。例えば、「赤い車に注目する」と決めると、突然赤い車が多く目に入るようになります。同様に「成功」に意識を向けると、成功に関連する機会や情報がより目立つようになると言われています。

感情と行動のつながり
脳は感情と行動を密接に結びつけています。ポジティブな感情は、脳の快楽センター(報酬系)を刺激し、より多くのポジティブな行動を促します。
ドーパミンは「幸せホルモン」として知られており、やる気や喜びを感じるときに分泌されます。ポジティブな思考や達成感を感じる行動を取ることで、ドーパミンが分泌されその行動が強化されます。これが「引き寄せの法則」におけるポジティブなフィードバックループとして働くことがあります。 一方で、ネガティブな思考やストレスは脳に負担をかけ、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を引き起こします。コルチゾールの過剰な分泌は、脳の学習や記憶に関与する海馬に悪影響を及ぼし、ネガティブなサイクルに陥りやすくなります。

個人的見解

今回の記事を書くにあたって色々な本を読んで調べましたが、やはり引き寄せを科学的に証明するほどの根拠はなく、どれも解釈レベルのものだとは感じています。しかし私は科学的根拠に基づこうがそうでなかろうが、この引き寄せというものを信じています。それは私自身の自己達成的予言の経験からくるものだと思っています。量子力学的にも脳科学的にも合点がいってます。
まず私の自己達成的予言が何かということですが、人生における大事な場面で「こうなるだろうな」と悟ったものは全部その通りになっているというものです。それは根拠のない自信からくるものでした。思えば中学生くらいからこういうことが起き続けています。私は中学でバレーボール部だったのですが、先生の推薦で全国大会に出場する県選抜試験を受けることになりました。当時私は中学生からスポーツを始めたので無名選手だったのですが「たぶん受かるな」と不思議と思っていました。そして何故かエスカレーターに乗ったように受かりました。全然大した選手じゃなかったのにです。他にも勉強はそんなにしてませんでしたが高専もたぶん受かると思って受かりました。就職は銀行1社しか受けずに「これ落ちたらヤバイけど何か絶対受かる感じがする」と悟っていて簡単に受かりました。この時の私はなぜか自信に満ち溢れていました。ポジティブな感情と確信が現実に影響を与えていたとしか思えません。逆に今思えば会社の社長になりたいと思っていたとき、銀行を辞め会社を設立する現実をすぐに引き寄せましたが、その先に手に取るような確信や自信がなかった私のビジネスは「社長になる」を実現してから1年後にあっけなく幕を閉じました。この時からどんどん自信がなくなっていき生活も不安定になっていきました。その後なんとか生計を立て直し、中小企業診断士資格は手に取る感覚がようやく湧いた勉強3年目で手にしました。ポジティブな感情を取り戻した私は独立後も「絶対いける、俺よりできる人間はいない」と思い込めば、不思議とそのまま仕事が決まっていっています。これらから言える私の実感は、意識が「こうなる」と悟ったことから現実に起こっていくということです。
量子力学っぽく考えてみると、この世界には無数の可能性が同時に存在して、私という観測者の強い思いや信念が、ビジュアライズした成功を脳内で観測したときに私の中なのか宇宙のサーバでなのか、一方の量子が確定します。それは物理的制限を超え、もう一方にある現実の量子を確定させ、脳内でビジュアライズした成功を映し出すという現象です。世界は一つのように見えますが、実際は無限に存在し、私たちが観測している現実は、互いが観測する世界に影響を及ぼしながら、この可視光の範囲でしかない世界を確定し合っていると言えます。
脳科学的に考えるとビジュアライズされた脳内の成功が、現実ではそうなっていない自分とのギャップに無意識的に違和感を感じ、そのギャップを解消させるような行動を勝手に取っているとも言えるかもしれません。

さて、ここで疑問になるのは「多くの人が自身が望むとおりの現実を得られていない」ということです。これについて私は望むとおりに生きられていない自分を現実として観測してしまっていることが原因と考えます。

図にするとこのような感じです。ここで「映写機」という非科学的な考え方を出します。脳内の指令に従って現実を映し出す超優秀な映写機です。観測者の脳内もしくは宇宙のサーバで量子が確定したときに、もう一方の現実の量子を確定させる機能を持っています。図について解説します。感情がRASに与えられることで脳構造がそれに適応して変化します。「私は仕事ができずいつも忙しい」という状態でいることに違和感を覚えて脳がバグらないように、神経回路を構成していくのです。そして意識はその状態を受け入れ、そのまま映写機にその状態を現実に投影するよう指令を出します。そうすればこの世界は本人の幸不幸に関係なく安定して運営を続けられるわけです。脳は宿主の幸せを考えてはくれません。感情をそのまま映し出す鏡のようなものと言えます。

つまり私たちは望むとおりになっていない現実を観測し、そのときの感情をRASに送ってはいけません。ネガティブな感情をRASに刻めば、望む未来は永遠に訪れないということです。
どこかで図のようなスパイラルを変える指示を出さないといけません。その指示があなたの感情です。RASに対して、自分が望んだ未来を得ているときの感情を送り続けることができれば、その感情はやがて意識に伝達され、量子は確定し、現実に映し出されるという現象が起こります。アスリートや経営者の多くが実践するビジュアライゼーションや振る舞いの力は、努力を継続できる脳を作るだけでなく、このような物理を超越した現象を現実に起こさせているのではないかと考えています。
幸いなことに脳は現実と想像の区別がつきません。いや正確にはそんなことは宇宙にとって関係なく、どちらも同じであると考えた方がいいのかもしれません。もしあなたの目標がスポーツの大会で優勝することなら「優勝したい」ではなく既に「優勝した」のです。時間的空間的な制限を超えれば無限に存在するどこかの現実で「優勝した」のですから、優勝経験者のあなたはそのときの感情をRASに送れば良いのです。RASはその感情を受信し、この私たちの現実に投影します。この世界はそこにある現実が優先されるわけではなく、実は観測者であるあなたの感情が最も優先されるのです。本当に不思議な世界です。私が生きている世界と、あなたが生きている世界は同じようで別物です。あなたの好きなように現実を投影してみてください。神はもう既にそれを許しています。なんかAI生成みたいな文になってしまいました(笑)。

おわりに

書いている途中で「あいつおかしくなった」って思われるかなと若干不安になっておりました。でも書いてよかったです。
私は夜には瞑想やビジュアライゼーションを行い、目標を達成した自分を想像して、その時の感情を意識的に脳に刻むようにしています。非科学的で宗教臭いと客観的に見て思うこともありますが、それでも損することでもないし続けていくつもりです。もちろん行動が伴ってこそなので努力を継続しなくて良いということでもありません。
また多くの成功者がこの「引き寄せ」や「思考は現実化」するということを信じていることも理由の一つです。きっと私たちの理解には遠く及ばない何かがこの世界にはまだまだあるんだと思います。じゃなければなぜ私たち日本人は、毎年初詣に行ってお願い事をするのか、お盆にはお墓に行って先祖を供養するのか。非科学的で意味があるのか分からないけど信じていることはこの世にはたくさんあります。今日の記事もそのうちの一つだと思ってもらえると幸いです。
自分の想像範囲の枠を破って大きく出ることも大切です。思えばこの現実世界の現象はすべて1/∞だと考えることができます。この時代この地球に生まれる確率は1/∞。今日この人と会う確率は1/∞。明日起こり得る何かも1/∞。どんな現象もすべて1/∞のため、あなたが難しいと思っていることも簡単だと思っていることも、実は起こせる確率は変わらないのです。ミラクルは自分の頭の中でそう定義づけられているだけで、それはミラクルじゃなく本来は悟ることで起こせるものなのかもしれません。
今日この記事を読んでくれたあなたとの出会いも1/∞という必然なのでしょう。この記事があなたの人生に少しでも役立つよう願っています。
それでは、またお会いできるのを楽しみにしています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?