観光業ではたらいている人にインタビュー!①矢野旅館 女将
※この記事は小学校中学年向けに作られた地域教育の内容です。
矢野旅館女将(おかみ):工藤(くどう)さん
どんな仕事をしていますか?
私矢野旅館で社長兼(けん)女将(おかみ)としてはたらいています。女将になってからはすでに7年がたちました。
わたしの主な仕事はお客様のおもてなしすることと社員を守ることです。
従業員(じゅうぎょういん)の接客(せっきゃく)もすばらしいですが、わたし自身が接客の場に立つことで、自分にとっての一番よいおもてなしを実現(じつげん)することができると考えています。
また、社員を守るというのは、経営者(けいえいしゃ)として給料(きゅうりょう)の面でもけんこうの面でも社員たちが安心してくらせるように気を配ることです。
なぜその仕事をえらびましたか?
わたしのおばあちゃんとおかあさんが以前(いぜん)女将(おかみ)をしていたため、その仕事をひきついでつづけています。
大学卒業(そつぎょう)後は一時的(いちじてき)に銀行で働い(はたらい)ていましたが、旅館の経営(けいえい)を継ぐ(つぐ)ために地元に戻り(もどり)ました。
仕事の魅力(みりょく)は何ですか?
旅館では毎日ちがう出来事が起こるため、銀行づとめのときよりも毎日が楽しいです。
とくにやりがいを感じるのは、さくらまつりのあるゴールデンウィークです。
ただでさえお客様が多いことにくわえて、いそがしさからトラブルも発生しやすくもなります。
前日に、あしたの食材(しょくざい)が足りないことに気づき、朝早くから食材を調達(ちょうたつ)に行ったときはたいへんでした。
この時期は社員といっしょにくたくたになるまではたらきますが、その分やりがいも大きくなります。
どうすればこの仕事になれるのですか?
旅館での仕事はたくさんの人とコミュニケーションを取る必要(ひつよう)があるので、人と話すことがすきな人に向いています。
仕事に必要なスキルは、基本的(きほんてき)には仕事についた後でも調べたりメモを取ったりすることで身につけることができます。
ただし、仕事につく前でも人につたわるあいさつの習慣(しゅうかん)を身につけておくことは大切だと思います。
気軽に思えるかもしれませんが、これは習慣がないとなかなか身につかないことです。
ぜひ日ごろから気を配ってみてほしいです。