サブスクで音楽を聴くのが主流の世界

 俺は今、pixel4というスマートフォンを使っている。Googleの純正のAndroidスマートフォンだ。今までは音楽を再生するのにGoogle_play_musicというアプリ(Iphoneにおけるミュージックアプリ)を使っていたが「このアプリのサービスが2020年末で終了するので代わりにYoutube_Musicというアプリを使ってください」とグーグルからメールが届いた。試しにYoutube_Musicを使ってみるとマジで使えん。サブスク前提のアプリだからだ。サブスク前提というかyoutube前提というか。月額1480円でmusic_premiumに登録するとyoutubeの音楽をオフラインで保存し再生できるらしい。一応端末に保存してある音楽も再生できることはできるが使いにくいったらありゃしない。このyoutubeにある音楽しか聞かせないっていうスタンスがやばくない?まぁやばくないんだろうな。ユーザーの8割が納得するものを作るというスタンスのGoogle様が[Youtube_Musicを使え]とおっしゃるのだから、8割の人間はyoutubeにある音楽だけで満足するのだろうな。つまり世の中の多くの人間は、アルバムにしか載ってない楽曲だったり、シングルのB面の楽曲だったりを聞きたいと思うことがないんだろうなと思うと悲しくなってしまった。

 俺は好きな楽曲をみつけると「このアーティストのほかの曲も聞いてみたいな」と思って、ほかの曲も聞く。ここまでならYoutube_Musicでも問題なくできる。でも他の曲も聞いて、さらにそのアーティストのことを好きになるとアルバムを片っ端から聞く。アルバムまるまるYoutubeに乗っけているアーティストも最近はいるのだろうがそうじゃないアーティストも多い。だからYoutubeでは限界がある。なのでTSUTAYAでレンタルするなり、タワーレコードでCDを購入するなりして、スマホにアルバムを入れて聞くのが主になる。だから好きなアーティストの楽曲はほとんど聞く。いわゆる「狭く深く」である。これが普通だと思っていたがもう世の8割の人間は「広く浅く」なのだと知って悲しくなった。何かを本気で好きになることがないのではと思ってしまう。本気で好きになった作家の本は全部読みたいし、本気で好きになった映画監督の作品も全部見たい。もちろん好きになった人のことは何でも知りたい。って思うのが普通だと思ってた。まあ俺にとって「本気で好きになる」=「もっともっと知りたくなる」なだけで、ほかの人にとっては違うだけかもしれないけど。

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