THE SICK,THE DYING...AND THE DEAD / MEGADETH
メガデスの新譜!前作「DISTOPIA」がANGRAからキコ・ルーレイロを迎えての最初の作品ということで話題性があり、内容もアグレッシブかつパワー感溢れる内容で非常に満足感が高かった。
さて本作は
Ba.がクビになったデイヴィッド・エレフソンに代わりTESTAMENTのスティーヴ・ジョルジオがスタジオワークを担当(その後バンドメンバーとしてはジェイムズ・ロメンゾが復帰)
Dr.はクリス・アドラーに代わり名サポートドラマーであり元Soilworkのダーク・ヴェルヴューレンが担当している。
サウンドは曲ごとによって変化はあるものの、総じてヘヴィ、ラウドさよりも全体のバランスや各楽器の分離に比重が置かれている印象。
それは楽曲にも表れていて、こちらもアグレッション優先ではなく、"インテレクチュアル・スラッシュ"の真骨頂。変化球のリフやプログレッシブとさえ感じる展開の妙の方がフックとなる楽曲が多い。
そのあたりを#1が端的に表していて
大佐節を放ちながらも、ここでこんなブレイクダウンに行く!?みたいな良い意味の裏切りと、キタコレ!な疾走のバランスでノックアウト👍
全体的には「Pieace Sells...But Who's Buying」あたりに近い質感か。
この6年間で世界に起きたコロナ(THE SICK)
大佐に起きた癌(THE SICK)と、それを踏まえて大佐が捉えた死(THE DYING)
がテーマになった作品であり、一筋縄ではいかない深さがある。
これは2〜3週目でさらに楽しめそうな佳作やね🤘