The God Machine / Blind Guardian
ジャーマン・エピックメタルの雄。ブラガの11thアルバム。
別名義のオーケストラ・アルバムを除くと7年ぶりということで期待いっぱい、夢いっぱい、事前の"原点回帰"の触れ込みは話半分にしていたが、原点回帰は置いておいても、これがなかなかに良いアルバムだ。
確かに中期というか2000年代以降のオーケストレーション重視のアレンジではなく
バンドサウンドとクワイアで大仰さを演出する初期ブラガのスタイル中心でサウンドメイクしており、この点に関しては近作とは違うなと感じる。
しかし、曲そのものは初期作のような一聴してジャーマンメタル的なものではなく、コンセプトアルバムやオーケストラアルバムなどを経て30年以上のキャリアを積み重ねたブラガの貫禄と懐の深さを見せつける内容だ。
今回面白いように偶数を中心に(#6が若干違う)配置されたスピードナンバーも聴き応え充分で、#2 のように期待感を煽るイントロから疾走する曲、#4 のようにシンプルにイントロからガッツィーな曲、#8 のように終始疾走のヘドバン誘発ナンバーと、疾走ラインナップもなかなかなので楽しみに聴いて欲しい。
あと、シンプルにジャケがナウい🤘
新世紀エヴァンゲリヲン「Air/まごころを、君に」に登場してエンディングでグルグル空を舞ったエヴァ量産機に見えて仕方ないのも良い。
だって、槍が明らかにロンギヌスじゃんw