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ELDRADO / Edu Falaschi

来日公演を控えるエドゥ ・ファラスキのニューアルバム!
21年リリースの「VERAKRUZ」から続くコンセプトアルバムの第二弾。
しかしまぁ、エドゥ のソロ名義アルバムになってからは"Almarの時は恐らく意地でもANGRA風味は出さないように無理してたんだろうなぁ"と思わざるを得ないほど、エドゥ 期ANGRA全開な作風を供給してくれているが、今作は彼のメロディセンスがさらに爆発している。

Almar時代のエドゥ は喉に問題を抱えていた事もあり彼のハイトーンも封印せざるを得ないという事情もあったし、前述したようにANGRAという彼以外のメンバーもメロディックメタル界のトッププレイヤー集団から脱退した後に同じタイプの楽曲を演奏した所で"ANGRAの劣化版"というレッテルを貼られるリスクは多いにあった。

だからこそAlmarでは少しモダンで、少しクールな方向性のメタルにしてみたのかもしれないが、悪くはないアルバム群だったが彼の評価を上げるようなバンドにはならなかった。

2018年、エドゥ はANGRA時代の盟友アキレス・プリースター(Dr)、Almarの右腕ディオゴ・マフラに加え超絶テクニカル系ギタリスト、ロベルト・バローズらを率いて自分の名前を冠したバンドにてアルバムをリリース。その楽曲群は明らかにANGRAを想起させるもので、シーンに歓喜を持って受け入れられた。その直後には自身が所属したANGRAのアルバム、「Rebirth」や「Temple of Shadows」をセルフカバーするライブをこのメンバーで行い大盛況。その後は来日公演も行い私も参戦。上記のアルバムやセルフカバーで大いに盛り上がった。

そんなエドゥ ・バンドのアルバムもオリジナルは4枚目となった。路線は変わらずのメロディック・メタル。さらに前作から引き続きのコンセプトアルバムになるのだが、今作は疾走曲のカッコ良さは担保されたままミドルテンポ曲やバラードが秀逸。
#4 EMPTY SHELL
#9 SUDDENLY
#11 IN SORROW
この辺りのスローな曲が強烈に出来が良いため、コンセプトアルバムを緩慢にせずに感動的に仕立ててくれている。
#2.3..5.8.10に配されたパワー/疾走曲は言わずもがな"聴きたい曲"がそこにあるはずだ。

あらためて、エドゥ がANGRA加入前に在籍しシーンでの出世作となったSYMBOLSの1stを聴いてもエドゥのメロディメーカーとしての才は既にあったので、今の本家ANGRAでは表現できないものを、これからもエドゥの作曲センスと歌声で紡いでいって欲しい。

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