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【棚から四つまみ】今日はフィメールVo.気分で。

①The Deep & The Dark / Visions Of Atlantis
②The Earth Embraces Us All / Temperance
③The Girl With The Raven Mask / Avatarium
④Human Device / Dreamaker

①オーストリアのNightwishフォロワーバンド。しかし男性Vo.が絡み、時に本家と肩を並べ、抜かんとする良曲を生み出す。2018年リリースのこの6thは疾走曲とミドル曲、泣きのバラードのバランスが最強の一枚。

②イタリアの男女混成モダン・メロディックメタルバンド。初代女性Vo.キアラ嬢在籍最後となった3rd。
このTemperance、よく比較されるAmaranthとの違いは明確で、アマランスはデジタリーでダンサブルで北欧らしいクールさを持つ。
かたやテンペランスは基本はカラッとした明るさと拡散するパワー溢れる楽曲をベースに、プログレとまではいかないが、ジャス、スパニッシュ、デジタル・・様々な音楽の要素をスパイスに変幻自在の味付けを施してくる。
このアルバムも充分にその多彩なフレーバーを堪能できる。

③キャンドルマスの暗黒大将レイフ・エドリング(Ba)が結成した(現在は大将は脱退)フィメール・ドゥーム/サイケバンドの2nd。
衝撃的だったデビュー盤から幅を広げたこの2作目は、まず#1から1stには無かった様式美サバス のような疾走曲で幕を開けるとその後は真性ドゥーム、オーセンティックなサイケ・ロック、ドライヴィンなHRなどレイフ印が押された範疇で多彩な顔を見せる楽曲が並ぶ。

④元Dark Moorのエリサ嬢がFairlyland脱退後に結成したメロパワバンドの1st。
シンフォニックに疾走クサメロを吐き散らした先の2バンドと違い、当時なりのラウドめな雰囲気を持ったメロパワをやっている。

次の2ndになると本格的なラウド系への傾倒も見え、エリサ嬢もデスボライクな咆哮を放つ場面もあったため、当時は少なからず「これじゃねーよ」的な部分はあったが、今聴くと、この差別化がエリサ嬢を多面的に楽しめる結果となり、HR/HMあるあるの"一周回って良い"状態である。

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