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Aiming for Enrike JAPAN TOUR 2024.4.7 新代田 FEVER

こんにちはまつぁたとままです。
今回はAiming for Enrikeのライブの感想を書きます。

出会いから今まで

Aiming for Enrikeは大学の先輩がDJイベントで流してた事をきっかけに知りました。当時は音源しか聴いておらず、なかなかアグレッシブなバンドやねと思っていました。
当時聴いた曲は名曲「HARD DANCE BRAINIA」

PVすら見ず、サブスクで聴いていたので4人くらい編成のバンドだと思っていました。
そこからライブの映像を見ようと思い検索すると…
二人!???????

ヤバいバンドだったのか…と思い知らされた訳なのですが、当時はてっきり同期フレーズを流しながら演奏していると思っていましたのでそこまでの衝撃ではありませんでした。(失礼)
しかし上記の動画を見返すと、
「イントロで弾いてたリフが速くなってるのがもしかしてメインメロディなのか…??」
と気づくわけです。
足元にはDL4、RC-3のルーパー、DL4はハーフスピードがありますから、不可能でも無さそうなことを勘付いてしまいます。恐る恐る他の曲も検索してみると…

その疑問が本当だった事がわかってしまいました。
最初に録音したフレーズの速回しをして展開していってると…
もうこの時点でアイデアの塊のバンドだと思いました。当時はDL4がルーパーとして素晴らしい絶賛する記事もチラホラ見かけましたが、ディレイ詰込マシーンをルーパーで使うのは勿体無さ過ぎると思っていたので面食らいました。もうそこから虜なわけです。
そしてそのエフェクター捌きにも魅了されてしまいました。DL4で生成したフレーズをRC-3に入れ直してメインループを構成し、それを仕切りにミュートして使用するサンプラー的使い方も素晴らしいのです。
さらにループを回すという事は、ドラマーはそのループに追従しなければならない(大変ズレる為)というシビアな点も持ち合わせていますが、上手すぎるのです。何一つズレないどころか、ループの上でも大暴れしています。ヤバ過ぎるわけです。
そうして来日する事も分かり、ライブ見に行くかなぁと考えているうちに…例のコロナ禍で予定がすっ飛んでしまいます。そこから約5年…再び来日!という事でいってきました。

感想

そうして東京に乗り込みました。東京でライブを見るのは2018年の豊洲PITのマイブラ以来です。しかも今回は下北沢方面という初開拓地だったので、移動の不安もありました。なんとか会場に辿り着き開場を待っていると、普通にTobiasが目の前を歩いててワロてしまいました。
そうして開場、開演です。ゲストバンドは5kai。サブスクで予習していましたが、いい意味で裏切られました。
今回の編成はサポートドラマーを入れた4人体制で尚且つドラムが二人(!)。開演前はKGLWみたいなパワフルなドラムが展開されるのかと思っていましたが、始まってみると二人とも違うフレーズを叩いているわけです。そしてその揺らぎというか、言葉では言い表し難いビート感が素晴らしく、音量で圧していかないツインドラマーは初めてだったもので感銘を受けました。非常に素晴らしい曲も多く、ライブに行かないと分からないこともあるなぁと思いました。ベースの方は弾き方に応じて低域の出方を調整しており、尚且つ上手かったです。ギターの方はアンプ2台、しかもヤマハのコンボアンプ(!)方式不明を使っており、クリーンな音を基調としつつも素晴らしい音圧で大変感銘を受けました。とても厳ついライブと和やかなMCの緩急もよく、気になる人は是非見てほしいと思います。
そんなこんなしているうちにAiming for Enrikeの出演が始まりました。転換から見れたのでとても良かったです。どのように機材を搬入、セッティングしているのかという点も気になっていた為非常に参考になりました。
機材を見ていく中で、Simenのギターシールドがなんか特殊だなと思っていました。新譜ではシンセもフューチャーされてるし、ピックアップでも取り付けたのかなと思って見ていました。そうして開演。特殊なシールドの内訳は、イヤモニ用のケーブルも一緒にまとめていたからのようです。ギター脇から出たイヤホンジャックにイヤモニを接続していました。参考になります!
そうして一曲目、てっきり新譜の曲をやるかなて思っていたらまさかの「Newspeak」ビビります。
ブチ上がります。嘘だろと思いました。ブチ上がってしまいました。

そしてそのまま「Marion Jones」これもブチ上がってしまいました。とても気に入ってる曲をドアタマに持って来られたらかなりブチ上がってしまいます。
そうしてブチ上がっているところに新譜から「Feel No Threat/Absent Lovers」ループ録音のフェーズがかなり意味わからなかったです…あれだけの長さを回して良くミスらないなと…そして音源とはまた違った良さがありさらにテンションが上がります。
他にも「Billion Year Contract」のループ捌き+DD-6で作るグリッチノイズ的なホールドディレイや、人気曲「Don't Hassle the Hoff」から「Ponzu Saiko」の流れるような繋ぎ方を浴びたりなどいろいろヤバかったです。MC頑張って日本語で喋っててすごい温かい気持ちになりました。温かい気持ちになりつつも、音楽はとても素晴らしいです。
そして何より素晴らしかったのが「The Rats and the Children」。イントロのギターフレーズのループの回し方がとても気持ちいいだけでは無く、Tobiasが回すシーケンサー捌きも衝撃でした。
今回のアルバムでかなりドラムマシンがフューチャーされているのでライブでどのように表現されるのかが気になっていました。ライブではループのテンポをシーケンサーのTAPテンポでシンクさせてる様でした。drumbruteが欲しくなります!
また、MIDIシンクが効くルーパーもSimenの足元にあり、曲最後でシーケンサーのテンポが下げられたタイミングでループもピッチダウンしてたのが印象的でした。
そんな気づきもありながら本編ラストは「Infinity Rider」好きな人しかいない名曲ですね。実際にあの飛び抜けるフレーズを生で聴いた時の多幸感は文字にはできません。
最後にアンコール。「HARD DANCE BRAINIA」で終了です。
生でこの曲を聴けたのは本当に感謝の気持ちしかありません。キッカケになった曲を終演に聴けるという感慨深さもあり、テンションは最高潮でした。
気付けばあっという間に終わってしまったライブでした。いろいろ参考になることもありつつ、結局はリズムの上手さが身を結ぶということを痛感しました。ルーパーを数台組み合わせる上で、やや誤差が生まれてズレに生じると思いますがそんな事はライブではなかったです。すご過ぎました。あのループに合わせてぶつかって行けるTobiasも恐ろしいです。あのリズム感は一朝一夕では身に付かないと思います。

最後に

まずはAiming for Enrikeが日本に来てライブをしたという事実を感謝しないといけません。本当にありがとうございます。そして呼んでくださったFLAKE RECORDSのダワさんに、本当に感謝しないといけません。本当に本当にありがとうございます。
また今回のツアーで5kaiの事を知れたのも大きいです。
今年はもしかしたら難しいかも知れないですが、また見に行きたいと思っています。
またいつの日か日本で見れる事を願っています。
それまでたくさん聴き続けます。機材の研究も進めて行きます。
本当に感動と感銘、やる気を得たライブでした。ありがとうございました。楽しかったです。


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