二地域居住をどう考えるか
2025年は二地域居住、多拠点居住が注目を集めそうです。自分自身も二地域居住しているのでこの動きがどうなっていくのか?何ができそうか?は興味深く見ています。
2024年に二地域居住促進法(広域的地域活性化のための基盤整備に関する
法律の一部を改正する法律)が成立しました。2021年に設立された全国二地域居住等促進協議会も全国二地域居住等促進官民連携プラットフォームとして発展しています。
毎年、学生たちにどのようなワークスタイルを希望するのかアンケート調査を行っているのですが、コロナ禍からほぼ一貫して6-7割はハイブリッド希望です。また地域と都市の移動にも意欲的な割合が多い結果でした。
そういった意味では環境が整備されていくとポテンシャルがある施策ですし、社会全体を考えると進めていくべきだと個人的には思います。
以前、ワーケーションの文脈で滞在スタイルについて以下のような整理をしましたが、これは二地域居住についても当てはめることができると思います。
城の崎にて…基本的に都市に住み、リフレッシュや集中を求めて地域に滞在するというスタイルです。
いざ鎌倉…基本的には地域に住み、対面が重要な会議やイベントなどで都市に滞在するスタイルです。
おくのほそ道…ちょうど都市、地域で半分だったり、移動頻度高く多拠点に住む
おそらく想定されているのは東京一極集中是正のため「城の崎にて」型がメインになるかと思いますが、地域では「いざ鎌倉」、デジタルノマドや観光文脈だと「おくのほそ道」なども
地域での環境整備も「住まい」「なりわい」「コミュニティ」をキーワードに進んでいくと思います。もちろんそれらも大事なのですが、その後を考えると一様に二地域居住への対応だけではなく、もう少し細やかにスタイルに合わせて調整する(あるいは自分たちの適した層を狙う)ことが重要なのかなと思います。
例えば学校教育や行政サービス、町内会、管理組合、また細かいですがゴミ出しなどをどのようにシームレスにデザインできるか?あたりは今後の課題です。
また何よりこうした働き方を企業がどのように許容する、さらにいえば支援するかは重要だと思います。
今後も考えたいテーマなので引き続き考えたこと、感じたことなどアップしていきたいと思います。