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ワーケーションのプレイヤーと日程感
Twitterなどでワーケーションについて紹介したり、書いたりしてきましたが、いろいろと聞かれることも増えたのもあり、ある程度のボリュームで書けるnoteも併用しながら自分メモも兼ねて(不定期に)書いていきたいと思います。
ワーケーションについていろいろと目にすることも増えました。数年前から少しずつワーケーションについて調査を始めていましたが、特に2018-19年はサバティカルで海外拠点だったのもあり、スペインなどでワーケーションについて住み込みながらフィールドワークしたりしていました。帰国後は日本でもいろいろ回れればと思っています。今回はワーケーションの「プレイヤー」と「日程感」について。
ワーケーションのプレイヤー
◯ 地域(白浜町など)...観光業なども含めて地域活性化を目指す自治体
◯ 企業(JALなど)...制度として導入する&テレワーク・リモートワーク周りの技術環境を整備する
◯ 施設(三菱地所、Hubudなどコワーキングスペースなど)...ワーケーションの拠点となる「場所」の物理的な建設とコワーキングスペースなどでのコミュニティ形成・運営
◯ ワーカー…モビリティ(移動性)獲得・選択の結果
日本においてワーカーはまだまだ「社員」としてが多いのであまりプレイヤーとしての存在感?はまだそれほど大きくはありませんので、「地域・企業・施設主導のワーケーション」の意味合いが強いかなと感じます。
例えば、「徳之島ワーケーション実証事業」のような事例は制度導入企業(JAL)、施設企業(富士ゼロックス)、地域(徳之島)の組み合わせです。日本でもこれからこの3者のさまざまな組み合わせによる事例が増えていくと思います。
一方で、フィールドワークをしていると、欧米ではフリーランス人口の増加(+デジタル・ノマドへの共感?理解?)もあり、ワーカー自身が趣味や活動のためにワーケーションを選択したり、その拠点としてどの地域・施設を選ぶのか、も要素としては大きいように思えます。スペインのタリファはカイト・サーフィン、サーフ・ボードなどでした。あるいは比較的小さなチームがアプリやサービス開発合宿としてワーケーションを行う、というケースも比較的見られました。
そのため、地域や施設も制度導入の企業とのコラボレーションというよりも、より個人やチームに対してブランディングに力を入れています。バリ島Hubudのワーケーション紹介など。
ワーケーションの日程感
だいたい次のように分類できるかなと思います。
◯ 3-4泊(週末旅行+α)
◯ 週単位(バカンス)
◯ 月単位(季節滞在)
◯ 年単位(移住レベル)
日本で見られる事例の多くは「3~4泊」ですね。有給休暇を取れるということを普及させていくという段階です。スペインのタリファやバリ島ウブドなどの欧米人はだいたい週単位(休暇・合宿やプチ移住の様子見)、月単位(季節・プチ移住)が割りと増える印象です。こうなってくると(ニワトリが先か卵が先か分からないですが)それまでの業務フローの見直しなども必要になってきます。
もちろん欧米化だけが「正義」ではありませんが、地元の産業や施設の稼働率、また海外から日本へのワーケーション呼び込みを考えると週・月単位も視野に入れるにも必要かもしれません。今年は世間的には10連休ですが、そこに集中して休むというのは休みを取る方も、観光地などで受け入れる側も難しいので「休みが取れる」のを分散したほうが合理的だと判断するところも増えてくるのではと思います。また海外の企業やフリーランスなどともチームで働くことを考えると業務のやり方なども(根本的に)見直す必要があるかもしれません。
今回はここまで。
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![松下 慶太](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/9215152/profile_1f634dead8eae0699819f96c8dea89d2.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)