イーシス〜HIROSTEREO Release Oneman Live〜レポのような想いのような。
すごく楽しくて、すごく寂しくて、すごく新しくて、すごく懐かしくて、すごく安心して、すごく不安で。
そんな感情が渦をまく、2時間だった。
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2022年11月19日。会場はevol。
『浮遊』で始まることはなんとなく予想できていた。
一気に会場の熱を上げ、今回リリースしたHIROSTEREO⑤の曲を中心に、懐かしい曲も織り交ぜながら進んでいくライブ。
急遽司会進行を担ったというHANAさんのひと声もあり、全員が”心を傾けて”イーシスの音を堪能していたと思う。
ヒロさんもそれに応えるように、曲数を重ねるごとに感情が昂っているようだった。
『FRIEND』
この曲を歌うときヒロさんは、いつも特定の誰かを想っているように見える。むしろ、その”誰か”がいるときにしか歌わない気もする。大きすぎるくらいの感情をビリビリと感じて、こちらも息が止まる。
「この15年、別れもたくさんあった。仲間の多くが音楽を辞めた。」
MC中、こう言っていた。だけど、それを悲しむだけではなく、その道を信じ背中を押す。これがヒロさんであり『FRIEND』という曲なんだろう。
『選ばれざる者達へ』
初披露の新曲。
どうしてこの人は、欲しい時に欲しい言葉をくれるんだろう。気づいたら涙があふれていた。私は今、この曲のおかげで救い上げられ「沈まずに」いられている気がする。
TORAfic☆signALLのGA-HA-さんとタッグを組んで作った、というのはあとから知った話だ。嫉妬するほどの才能を持った仲間がいるというのは素敵だし、恥ずかしげもなく嫉妬していると言えるのは、もっと素敵だ。そこに確かな信頼があるのがわかる。
『MOTHERまだまだ』
簡単に感想を書けない。ただヒロさんが、まだまだ死ねないと力強く歌ってくれる人でよかった。
『全部、全部、全部』
ヒロさん的推し曲のうちの1曲。私も大好きだ。
フリーライブのラストがこの曲であることも増えた。ラブソングでありながら、イーシスとファンを繋ぐ曲でもあると思う。
”君が隣で生きてくれるのなら 人生のほとんど 俺は笑ってる”
アンコールも入れて、がっつり2時間。
途中(お決まりの)ふざけたMCも入りながらではあったが、かなり曲を詰め込んでくれたライブだった。
少し自分の話になるが、私は、Cu-Taさんがいる時代のisisに出会った。やっぱり出会いの印象というのは強烈で、それが「=」でつながる。私の中でイーシスはCu-Taさんがいて、アキームがいて、楽器の音やコーラスが響く、そんな”音楽”だった。だから今回のライブで、なんとなく大きな寂しさを感じた。楽器が置かれていないステージに一人で立つヒロさんを見て、少しだけ心許ないような感情もあった。これがほんとのほんとの正直な気持ちだ。
だけどライブが終わって、心はとても満ち足りていて。「後ろに誰もいない」中で大きな気持ちで音楽に向き合うヒロさんが、かっこよくて、たくましくて、安心して、楽しかった。これが今のイーシスなんだって思えて、本当に行ってよかったと思う。形は変わっても、イーシスはイーシスだった。「楽しかった?」と聞かれて「うん!」と即答できるくらいには最高だったんだ。
「今までと今回の全ての良い所が交わった交差した点を!追求したものがやりたい!追求したい!「今死んでもいい」という感覚になるステージをしたい!!」
ヒロさんがブログにこう綴ってくれていた。
これ以上に、まだまだ素敵な景色を見せてくれるらしい。
もちろん翌日のアフターミニライブも楽しかった!懐かしい曲に胸がざわついたし、やっぱり新曲が最高に良い。
心がアツくなった2日間だった。
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基本的に直接口で伝えるのが苦手で(好きな人の前だと特に)、ありきたりな言葉でしか伝えられないのがもどかしくて、昔からよく手紙とかブログとかで吐き出してたんだけど、やっぱりなんかクサくなっちゃうなあ、、笑