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eMAFF農地ナビと筆ポリゴンで、QGIS上で農地管理の地図作成 その1

自分が管理している圃場の地図をつくろう。という話です。
今回は、圃場を作付銘柄ごとに色分けしたものを作成します。

まずは、農地ピン・筆ポリゴンをダウンロードして、QGISというアプリに読み込ませて、背景に地図を乗せるところまで行います。

完成形

完成イメージ

使用するもの

eMAFF農地ナビ
  eMAFF農地ナビ - 地図画面    
   ※ ここはスマホでも参照できます。  
     田んぼの面積が分かるので、重宝します。
筆ポリゴン
  筆ポリゴン公開サイト
QGIS LTR版 投稿当時 ver3.34.14
  Download · QGIS Web Site
   ※ このソフトは有志によって作成されているものです。
     上記リンクをクリックすると、
     寄付を求めるページが表示されます。
     寄付しない場合、「Skip it and go to download」を押します。
     次のページで、LTR と書いてある方をクリックしてダウンロードしてください。
     (LTRとは、Long Term Release の略で、長期間メンテナンス対象のものです。もう一つの方は、頻繁に更新されていくものになります。)

LTR版をクリック

国土地理院の地図
  https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html#blank

1.eMAFF農地ナビから農地ピンをダウンロード

※農地ピンとは、位置(ピン)の中に、その圃場の詳細な情報が格納されたものになります。(住所、面積等。)

eMAFF農地ナビ - 地図画面
こちらのページを開くと、航空写真(もしくは地図)上に、圃場の領域と〇に数字が追記されたピンが表示されてきます。

eMAFF農地ナビの表示例

このオレンジで囲まれた領域が圃場の領域で、〇が農地ピン、その上の数字は、番地を表しています。

〇をクリックすると、ページ左側に基本的事項というページで、住所や面積などを確認することができます。

ここで管理したい圃場全体が表示されるようにズームを調整し、画面上部の「ダウンロード」をクリック。

農地情報のダウンロード画面で、GeoJSON 形式を選んで、ダウンロードを開始します。

2.  筆ポリゴンから、作成したい地域の筆ポリゴンを取得

筆ポリゴンとは、圃場ごとの領域が定義されたデータになります。
1. でダウンロードしたのは圃場ごとの住所や面積などの情報であり、領域を持っていません。この筆ポリゴンを追加で読み込ませます。

筆ポリゴン公開サイト

下部のところに、「筆ポリゴンデータダウンロードページ」というボタンがあるので、そこからダウンロードを開始します。
(アンケートがあるので、記入しての開始になります。)

都道府県、市区町村を指定して、ダウンロードを行います。

zipファイルとしてダウンロードされるため、それを右クリックから展開し、jsonファイルにします。

3.QGIS上で、農地ピンと筆ポリゴンを読み込む

QGISを実行し、「プロジェクト」-「新規」を実行。
「無題のプロジェクト」になります。

ここに、1, 2 でダウンロードしたファイルをドラッグ&ドロップします。
これで読み込むことができます。

筆ポリゴンと農地ピンを読み込んだ状態

画面左下に「レイヤ」があり、ここにドロップしたファイルの名前が列挙されます。
データが重なって表示された状態になります。
メインウィンドウにて、農地ピンが筆ポリゴンで隠れてしまっている場合には、このレイヤの並び順で、農地ピンが筆ポリゴンの上になるように、レイヤウィンドウの上・下矢印のアイコンを押して調整してください。

色を変更する場合には、レイヤウィンドウにて、レイヤを右クリックして「スタイル」で色を変更することができます。

4.背景に国土地理院の地図を表示

国土地理院では、いろんなタイプの地図を公開しています。

https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html#blank

その地図を背景にすることができます。
今回は、淡色地図を使います。

レイヤの上部に、「ブラウザ」のパネルがあります。
この中の「XYZ Tiles」を右クリックして、「新規接続」を開きます。

するとXYZ接続のウィンドウが表示されるため、以下の入力を行い、OKを押します。
名前:「地理院タイル」
URL:https://cyberjapandata.gsi.go.jp/xyz/pale/{z}/{x}/{y}.png

すると、XYZ Tilesに 「地理院タイル」が表示されるので、それをレイヤパネルにドロップします。

ドロップした際、レイヤに追加された「地理院タイル」はレイヤの一番下に移動させてください。(筆ポリゴンなどが隠れてしまうため。)

これで、背景に地図を表示することができました。
※ インターネットにつながっている状態でないと、地図が表示されないのでご注意ください。

以上です。
次は、不要な筆ポリゴンを削除して、使いやすい形にして、属性の追加(作付銘柄)、色付けになります。

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