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eMAFF農地ナビと筆ポリゴンで、QGIS上で農地管理の地図作成 その1
自分が管理している圃場の地図をつくろう。という話です。
今回は、圃場を作付銘柄ごとに色分けしたものを作成します。
まずは、農地ピン・筆ポリゴンをダウンロードして、QGISというアプリに読み込ませて、背景に地図を乗せるところまで行います。
完成形
![](https://assets.st-note.com/img/1735938109-Kr1h4OP2qeoyjxWLJdFi5Tsz.png?width=1200)
使用するもの
eMAFF農地ナビ
eMAFF農地ナビ - 地図画面
※ ここはスマホでも参照できます。
田んぼの面積が分かるので、重宝します。
筆ポリゴン
筆ポリゴン公開サイト
QGIS LTR版 投稿当時 ver3.34.14
Download · QGIS Web Site
※ このソフトは有志によって作成されているものです。
上記リンクをクリックすると、
寄付を求めるページが表示されます。
寄付しない場合、「Skip it and go to download」を押します。
次のページで、LTR と書いてある方をクリックしてダウンロードしてください。
(LTRとは、Long Term Release の略で、長期間メンテナンス対象のものです。もう一つの方は、頻繁に更新されていくものになります。)
![](https://assets.st-note.com/img/1735938825-kRXr5G149yN8HmwvTjpVoAWd.png?width=1200)
国土地理院の地図
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html#blank
1.eMAFF農地ナビから農地ピンをダウンロード
※農地ピンとは、位置(ピン)の中に、その圃場の詳細な情報が格納されたものになります。(住所、面積等。)
eMAFF農地ナビ - 地図画面
こちらのページを開くと、航空写真(もしくは地図)上に、圃場の領域と〇に数字が追記されたピンが表示されてきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1735939889-kRG9jId6EZlAUtWp0hDomFKy.png?width=1200)
このオレンジで囲まれた領域が圃場の領域で、〇が農地ピン、その上の数字は、番地を表しています。
〇をクリックすると、ページ左側に基本的事項というページで、住所や面積などを確認することができます。
ここで管理したい圃場全体が表示されるようにズームを調整し、画面上部の「ダウンロード」をクリック。
農地情報のダウンロード画面で、GeoJSON 形式を選んで、ダウンロードを開始します。
2. 筆ポリゴンから、作成したい地域の筆ポリゴンを取得
筆ポリゴンとは、圃場ごとの領域が定義されたデータになります。
1. でダウンロードしたのは圃場ごとの住所や面積などの情報であり、領域を持っていません。この筆ポリゴンを追加で読み込ませます。
下部のところに、「筆ポリゴンデータダウンロードページ」というボタンがあるので、そこからダウンロードを開始します。
(アンケートがあるので、記入しての開始になります。)
都道府県、市区町村を指定して、ダウンロードを行います。
zipファイルとしてダウンロードされるため、それを右クリックから展開し、jsonファイルにします。
3.QGIS上で、農地ピンと筆ポリゴンを読み込む
QGISを実行し、「プロジェクト」-「新規」を実行。
「無題のプロジェクト」になります。
ここに、1, 2 でダウンロードしたファイルをドラッグ&ドロップします。
これで読み込むことができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1736539708-m85Tc6qAHLSQohFy9DIvVpKN.png?width=1200)
画面左下に「レイヤ」があり、ここにドロップしたファイルの名前が列挙されます。
データが重なって表示された状態になります。
メインウィンドウにて、農地ピンが筆ポリゴンで隠れてしまっている場合には、このレイヤの並び順で、農地ピンが筆ポリゴンの上になるように、レイヤウィンドウの上・下矢印のアイコンを押して調整してください。
色を変更する場合には、レイヤウィンドウにて、レイヤを右クリックして「スタイル」で色を変更することができます。
4.背景に国土地理院の地図を表示
国土地理院では、いろんなタイプの地図を公開しています。
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html#blank
その地図を背景にすることができます。
今回は、淡色地図を使います。
レイヤの上部に、「ブラウザ」のパネルがあります。
この中の「XYZ Tiles」を右クリックして、「新規接続」を開きます。
するとXYZ接続のウィンドウが表示されるため、以下の入力を行い、OKを押します。
名前:「地理院タイル」
URL:https://cyberjapandata.gsi.go.jp/xyz/pale/{z}/{x}/{y}.png
![](https://assets.st-note.com/img/1736541418-ArXt1yWg3QRaJ0SiGzKOneLI.png?width=1200)
すると、XYZ Tilesに 「地理院タイル」が表示されるので、それをレイヤパネルにドロップします。
ドロップした際、レイヤに追加された「地理院タイル」はレイヤの一番下に移動させてください。(筆ポリゴンなどが隠れてしまうため。)
これで、背景に地図を表示することができました。
※ インターネットにつながっている状態でないと、地図が表示されないのでご注意ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1736541731-leYbykNg0ZPUf5GApvLKWnFC.png?width=1200)
以上です。
次は、不要な筆ポリゴンを削除して、使いやすい形にして、属性の追加(作付銘柄)、色付けになります。