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松川で生まれ育った私の夢

南信州クリエイティブコミュニティに参加する大学生のきなりです。

松川町のPRの一環として、松川町に住む同年代の女子にインタビューをした内容を記事として投稿していきます。

初回は、松川町で保育士として働くはーちゃんにインタビューしました。

松川町生まれ、松川町育ち、松川町で働くことを選んだはーちゃん。そんなはーちゃんに松川町の良さや自身のことを教えてもらいました。

きなり:
生まれたときから、ずっと松川町に住んでいるんですか?

はーちゃんの住む松川町・生田の風景

はーちゃん:
短大で愛知県に2年間行ってたんですけど、あとはずっと松川ですね。

きなり:
短大を卒業した後、愛知で就職する選択肢もあったと思うのですが、松川町に戻ったのには何か理由があるんですか?

はーちゃん:
私が高校1年生のときに松川町主催のコスタリカスタディーツアーがありました。東京オリンピックで松川町がコスタリカのホストタウンになって、その事業の一環で。出発前に松川のことをもっと知ろう!ということで、松川町のパンフレットを自分たちで作ったんです。
その時にインタビューをした都会からの移住者の方に「松川町の良さを知るには1度外に出てみるといいよ」って言われて。それがきっかけで1回外に出てみようかなって思いました。
松川のことは昔から好きで、将来も松川で就職するっていう夢があって。
なので、短大行っても、別に都会で就職しようとは思わずに、松川町の採用試験を受けて受かった流れで今います。

コスタリカスタディツアーでの1枚
パンフレット作りのインタビューの様子

きなり
周りの友達だと松川町から出て行った人もいるんじゃないですか?

はーちゃん:
いっぱいいます。同級生でまだ学生の人もいるし、就職している人だと松川から近い飯田で就職している人はいるかもしれないけど、松川町で就職している人はそんなにいないですね。

きなり:
周りが松川以外に行く中でどうして松川町に残ろうと思ったんですか?

はーちゃん:
そんなにかっこいいことは言えないんですけど、町の雰囲気がわかるし、 実習で松川の保育園にも来ていたのでなんとなくわかっているというのは、自分の中で大きかったです。

きなり:
小さいころから松川に残ろうと思うのも凄いなあと思って。そこまで確固たる意志を持つようになった理由ってあるんですか?

はーちゃん:
高校生の頃から松川の役場の人に「今度こういうのがあるからスタッフ側で参加してくれない?」っていうお声がけをたくさんいただいて、松川でこういうのやってるんだなっていうのを昔から感じてて、それもあって好きになってたのかなって思ってます。

きなり:
さっき、「外に出たら松川のことがわかる」と言われた話がありましたが、外に出てどんなことを感じましたか?

はーちゃん:
時間の流れが違いました。都会は常に人がいる。通学の時も家に帰ってからも隣の部屋の音が聞こえて一人になれない。松川は一人になり放題だったので、そこが違いました。あと空気のおいしさ・きれいさが違う。

きなり:
私は大阪の汚い空気を吸って育ってきたので、松川に行ったらどれだけ普段汚れた空気で生きてるんだってことを逆に実感しますね。はーちゃんが参加しているたがやす会議のこともあんまり知らないので教えてほしいです。 たがやす会議ではどういうことやってるんですか?

はーちゃん:
私も2回くらいしか参加してないんだけど、追いかけている夢や頑張っていることについて発信する場所です。

きなり:
たがやす会議にはどうして入ろうと思ったのですか?

はーちゃん:
元々、紹介を受けて誘ってくれたのがきっかけです。よくわからないけど、面白そうだからやってみようみたいなそんな感じです。

きなり:
実際に参加してみてどうでしたか?

はーちゃん:
繋がりは増えました。町の人が15~20人くらい一回に集まるんです。そこで発表を聞いた後に意見交換グループワークもします。必然的に町の人と話すので、人脈が広がるのもそうだし、いろんな考え方も知れる。こんなに頑張ろうとしている人が町にいるんだというのも知れるので、それはよかったなと思ってます。

きなり:
はーちゃんも、夢や頑張っていることの発表はしたんですか?

はーちゃん:
発表してって言われているんだけど、私には夢が無くて・・・前までは夢が沢山あったんだけど、就職してから夢がなくなっちゃって。松川と品川の人で行うたがやす塾のお誘いをいただいた時も「夢を持った人に参加してほしい」みたいな感じだったので、私は夢ないですよって答えて。
そしたら、「夢探し中のはーちゃんだからこそ誘った」って言われたので、参加することにしました。たがやす塾でも夢の発表をする必要があったのでずっと考えてましたね。

マツカワシナガワたがやす塾にて

きなり;
なんかいいですね、良い意味で自分の夢を考えなくちゃいけない環境って。ちなみに今は夢はないみたいだけど、昔は何かやりたかったことがあるの?

はーちゃん:
いっぱいありました。一番くだらない夢だと、「グミを口いっぱい入れる」です。それは叶いました。あとは松川町で保育士として働く。これが一番大きな夢だったんですけど、叶っちゃったんですよね。ありがたいことに夢は結構、現実になっています。だからこそ、次どうしようかなって悩んでて。
でも、この前のたがやす塾で自分の夢が見えてきたんです。
私の家が地区130年なんですけど、その家と地域を守っていきたいという夢が出来ました。

シナガワマツカワたがやす塾で書いた夢

きなり:
かっこいい。どういうきっかけがあってそう思ったんですか?

はーちゃん:
たがやす塾のプログラムの中で私の住んでいる地域の森林整備を行ったんです。私、実家に住んでいるのに地域の森林整備には全然参加していなくて。
このお手伝いの中で教える側として参加していた父と一緒に森林整備が出来ましたし、地域の人にも久しぶりにお会いして、地域の人々が今までこんなに頑張ってくれていたんだというのを知りました。
あと、自分でお家を建てた人にも会いに行きました。その中で、聞いたこれから自分たちで住んでいる家や住んでいる場所を守っていかないといけないという話が自分の中ですごく印象に残っていて。私も自分の住んでいる地域と築130年の家をせっかくならば守りたいなと思ったのがきっかけです。

森林整備の手伝いの様子

きなり:
めっちゃいい。道が繋がっているというか、漠然とでもそう思えているだけですごいなと思う。

はーちゃん:
ありがとうございます!

きなり:
話を聞いていて、はーちゃんが最初に言っていた「松川には地域を盛り上げようとする人が沢山いる」というのは伝わってきました。
私も旅が好きでいろんな所に行って、どの地域も人が良いし、会ったときに優しくしてくれました。でも、地域が盛り上がっているのはどこでもあるわけではない。地域を盛り上げようとしている人が町の中に沢山いるのは凄いなと思っていて。何が理由だと思いますか?

はーちゃん:
声を上げた人がいろんな人を集めてくるからというのは一つあると思います。人脈の広い人が年齢を問わずに声をかけていって、かつ町がそんなに大きくないので縦にも横にもつながって、中でも結束を深めるからだと思います。

きなり:
理解が深まった気がします。この前も松川町に行った時も、南信州クリエイティブコミュニティでやろうとしていることが独り歩きしていなくて、本当に一緒にやっていこうみたいな結束があるから、頑張ろうと思えるし、より相乗効果も高まるんだろうなって聞きながら思いました。
ありがとうございました。

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