「そんな人の心理をどうすれば緩和できるか?」を考える。
何かの課題解決をはかるとき、課題を抱える人々の心理を知ることは必要不可欠。
そう思って、オヤノミカタでは、親たちとの対話を続けている。
たとえば、親の心理のひとつに、「自分だけが一方的に我慢している」という感覚がある。
こどもが小さいうちは、24時間、こどもに合わせて暮らすことになるので、とにかく自分の時間軸では行動できない。
そんな時、パートナーをはじめ、周りの人たちが自分の時間軸で行動している姿を見ると、「自分だけが一方的に我慢している」という感覚がうまれる。
また、子育てするということは、「自分の時間を削ってこどものために使う」ということでもあるのだけれど、こどもにとってみれば、その認識は薄い。
「自分が親になってはじめて親のありがたさが分かる」という、あれ。
こどもに荒らされた部屋を片付けている時、こどもがくつろいでいるのを横目に家事をしている時など、「自分だけが一方的に我慢している」という感覚はうまれる。
もちろん、感謝されたくて子育てしている訳ではないのだけれど、この感覚をなくすのは難しい。
なぜなら、それが人の心理だから。
そして、「そんな人の心理をどうすれば緩和できるか?」を考えることが、事業づくりをする上での大きなヒントとなる。
たとえば、「自分だけじゃない」と感じられる場をつくる、「こどもと暮らす生活そのものが幸せ」といった気づきを増やす、こういったことを意識して、イベントを企画したり記事を発信したりしている。
それが、ユーザーニーズにフィットしたサービスづくりだと思う。
ユーザーとの対話、それがすべての原点。
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