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夢をかなえるワン・ツー・スリーの法則

「ああ、この練習をさんざんしたから、今の俺がいるんだな」
…ある講座を受けながら、私は一人で納得をしていた。

以前にも少し記事で触れた「ドリームマップ®・ファシリテーター養成講座」での一幕。タイトルの「夢をかなえるワン・ツー・スリーの法則」がそこでは語られていた

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この法則を簡単にまとめたのが上の図だ
①まずは現在の自分を知る
=自分はどんな人間なのか、どんな想いを抱いているのか
どんなことに喜びを感じるのか etc
②自分の叶えたい夢を具体的に描く
=自分がワクワクする姿、人との関係性、社会の姿  etc
③上の①と②が明確に定まると、夢をかなえるためにどんな手段・行動をとればよいのか、自ずと見えてくる。
ちょうどカーナビに現在地と目的地を入力すると、目的地までのルートが表示されるように。

私の「夢」

そしてその話を聞きながら、私は半年前に受講をしていたセミナー(あえてこう呼ぶ)を回想していた。これも以前の記事で少しふれた「kaigo my project」での出来事。
「認知症高齢者と中高生が交流できるサロンを開きたい」
…私はこんな夢を掲げ、その実現に向けた“プロジェクト”を考えるべく、このセミナーに参加をしていた。

そのセミナーで繰り返し行ったことが、まさに上記の法則における①と②、そのものだったのだ。
私自身が繰り返し考えていた①と②をここで振り返ってみると…
①現在の自分(これは過去の自分から連なってもいる)
…私の中学時代、祖父の認知機能に衰えが目立ち始め、問題行動やできないことが増えていった。私はそんな祖父を気にかけながらも、祖父の衰えを認めたくなくて、祖父から距離を置いて青春時代を過ごしていた。
 そんな当時の自分のことを、祖父が亡くなった今振り返って、もどかしさと後悔とが入り混じった、複雑なモヤモヤ感を抱いている。
②私の夢(実現したい姿)
今の中高生には私のようなモヤモヤを味わってほしくない。おじいちゃん、おばあちゃんのことが好きで気にかけてるならばその気持ちを素直に表現できるように。後から振り返っても、おじいちゃん、おばあちゃんとの関係が素敵な思い出として残るような関係性をつくってほしい。

…補足をすると、私の夢は過去の自分を癒すというような動機は少しあるが、基本的には今を生きる子供たちに提供をしたい“夢”である。ちょっとエエカッコシイにはなってしまうが、見ず知らずの子供たちがおじいちゃん、おばあちゃんと素敵な関係を築いてもらえたら、私自身も嬉しいのだ。

そして、そんな関係性を実現してもらうため、まずは他人のおじいさん、おばあさんと交流をしてもらおうというのが…法則の③にあたる。

夢に傾聴し、認知・承認をしてくれる人

この「ワン・ツー・スリー」の法則。言語化できるようになるまでに、実に3か月の時間を要した。自分の思い描いてい夢を言葉にして人に伝えてみると「あれ?俺がやりたいことって、そういうことだったっけ??」そんな疑問が頭をもたげてくる。自分の本当の気持ち、実現したい姿を自問自答するのは想像以上に骨の折れる作業だった。

 そして夢の実現に向け、歩みを進めていくこと。これはさらに骨の折れる作業だなあ…それが現在の私の率直な感想だ。
 現在、オンラインで介護施設の高齢者と福祉科の高校生の交流イベント(単発)の企画がようやくまとまり、どうアナウンスしていくのかを協力者と考えている。セミナー終了から半年も経った夢の現在地。定期的なサロンを開くことを目標に考えると夢の前段階の、そのまた前段階…と言ったところである。

 ただ、あきれるほどゆっくりではあるけれど、夢の実現に向けて歩を進められてはいる。「ドリームマップ®ファシリテーター養成講座」の最中、私はその理由をぼんやりと考えていた。私の結論はこうだ。半年前に掲げた夢(=法則の②)に、いまだ心がときめいている。実現した時の姿を思い浮かべると心が躍る状態が続いている。だからだろう。

じゃあ、半年ときめきが続いている原動力って何だろう。すると私の夢に耳を傾け、その価値を承認してくれた人の存在が浮かぶ。

ある、運営メンバーから、私の夢に対してこんなレスポンスがあった。
「私の住む町にもそんなサロンが欲しい」
そしてセミナーの最終日、私のプロジェクトを含めた参加者全員のプロジェクトを総評してこんな意見もいただいた。
「このプロジェクトが皆実現をしたら、日本はどれだけ豊かな国になるのだろう」。
これらの言葉はずっと私の頭から離れることがなく、私の夢に輝きを与え続けている(…と自分で言うのは少々はずかしいれど)

プロジェクトは最初、私の頭の中で、勝手に考えた妄想に過ぎなかった。そんな妄想に価値を認めてもらえた。人の心を動かすことができた。大げさに言えば、それが私の最初の成功体験だった。その成功体験があったからこそ、人に夢を伝えることができ、ごく少数ではあるが仲間を得ることもできた。

夢を描くのはあくまでその人自身。でも、その夢を認めてくれる他者の存在もまた、夢の実現には必要不可欠なように思える。

※ドリームマップ®は一般社団法人ゆめのチカラの登録商標です。
https://dream-map.co.jp/

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