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kakamoshima
「志望」を大切に…。
進学指導に関わっていると、当たり前のように「志望大学」という言葉に直面する。
そして、いつも思う。
その「志望」とは、何をもって「志望」と言えるのだろうか?
また、受験生は、何を持って「志望」としているのだろうか?
「志望」という言葉を辞書で調べてみると…
志望とは、自分はこうなりたい、こうしたいと望むこと とある。
それが志望の意味であるのならば、志望大学とは、自分はこうなりたい、こうしたいと望むことが実現できる大学ということになるのだろうか。
一方、実際に受験する大学を選択する際に使われる材料として、偏差値がある。
しかし、偏差値=「自分はこうなりたい、こうしたいと望む」ではない。
従って、偏差値をもとに受験する大学を選択したとしても、「志望大学」を選択したとは言えないことになる。
あくまでも数多くの大学の中から、受験する大学を絞り込むために偏差値という基準を使ったのであって、その基準で絞り込んだ大学は、「志望」した大学ではない。
だから、偏差値を使って絞り込んだあとに、もう一度自分の「志望」と向き合う必要があるだろう。
これを行わない限り、自己の「志望」を押し殺して受験に向かう勉強と向き合うことにもなる。
せっかく受験するという機会を与えられたのであれば、「志望」を大切にした受験をしてほしいし、その手助けになればといつも思っている。
そしていつも思う。
では、「志望」とはどう生まれ、どう育まれてきたのか。
そして、その「志望」はどう育まれて、どこへ向かうのか。
国公立大学の出願期間が始まった。
全国の受験生のみなさん。
「志望」を大切に。
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