戦争における本当の被害者

ロシアがウクライナに侵攻してから、SNS上ではこの話題で持ちきりだ。

ツイッターを見ればno warという単語をよく見るし、トレンドに常にランクインしている。僕ら日本人は第二次世界大戦の反省として、戦争はよくないという思想を教えられたものだからか、特にロシア政府に対する風当たりは非常に大きい。

さて、今回の論点である戦争の本当の被害者を考えていこう。

被害者として一番分かりやすいのが戦場で戦っている兵士である。

彼らは指導者の一声で自分が生きるか死ぬかの戦争に参加させられ、国家という大きなもののために戦わされる。

第二次世界大戦のときも、かなりの被害が出た。

しかし、戦争で一番被害が出るのが本当に兵士だろうか。

僕はは戦争が発生したときに一番被害が発生するのは、「国民」ではないだろうかと考えている。

戦争が起きれば敵国やその同盟国からの物質の輸入ができなくなるため、間違いなく、物価の上昇が起こる。

物価が上昇すると、貧困な国民は生活していくことが困難になる。実際、ロシアの規制措置によって日本の物価上昇が来ていることからも理解できる。

もう少し具体的な話にすると、コロナウイルスにもこれは当てはまる。コロナウイルスによって主に飲食関係の企業が倒産し、GO TO TRAVELによって救われた企業もあったはずだ。

日本ではあまり見られないが、貧しい国になると貧困で亡くなる人が出てくる。しかし、この死者数はデータとして定量的に出すことが難しいため、議論で持ち出す人はほとんどいない。戦争やコロナウイルスによってなくなる人より、経済的な理由で亡くなった人の方が多いのではないか。

「火垂るの墓」という作品も、戦争による国民の貧困を描いた作品だったと思う。

戦場での死に方は、かなりショッキングに映ることが多い。だから、より一層、国民の貧困に目を向けられなくなる。SNS上では戦争している国々を批判したり賞賛したりしているが、それ以上に貧困家庭に目を向けるべきではないだろうか。僕がこの記事で一番述べたかったのはここである。

今回の侵略で、西洋とアメリカと日本以外の発展途上国は今回の侵略に全く言及していない(僕が見てないだけかも)。当たり前だが、各々発展途上国の国際問題の関与はかなりうまいと思った。

それぞれの国家が国民の負担を減らせるように政策の妥協点を議論し、少しでも貧困に苦しむ家庭がなくなるよう僕は願っている。



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