幸せになろうとするから、幸せになれない
昨日杉原健さんがこんなアップしていました。
人間は狩猟採集時代の方が豊かに暮らしていた、という話は僕も以前聞いたことがあるのですが、これ、僕は根本的に信じていません。確かに当時人間は一日4時間しか働かなかったかもしれませんが、それは、そうするより仕方がなかったからだと思うのですね。お日様が出ている間しか働けず、火を起こそうにも枝葉を拾い集めるところしか始めなければならず、平均寿命がやっと30歳とかで、子孫を残せる男性は17人に一人くらいで、人間がいとも簡単に死んでしまった時代が今よりも豊かな暮らしだったなんて、僕には到底信じられません。
どう考えても今の方がよほど豊かです。例えばここ25年ほどで1日2ドル以下で暮らす極度の貧困から抜け出した人は世界人口の10%に当たる7億3,600万人に上ります。「いやいや、アメリカも日本も貧困が増えているよ!」という人もいるでしょうが、餓死する人は先進国に存在しません。世界はどう考えてもより豊かになり続けています。
また、平均寿命の伸びも凄まじいものがあります。
わざわざ狩猟採集時代まで戻らなくても、たった220年前の1800年の平均寿命は20歳代だったのです。これは乳幼児死亡率が極めて高かったからですが、つまり言い換えると、子供に先に死なれるという不幸が極めてありふれた時代だったのです。今とどちらがいいかと言われたら、僕は間違いなく現代を選びます。昔の方がよかったと考えるのは一種の幻想に過ぎません。みんな辛く悲しい思いを重ねながら、少しずつ世の中をよくしていったのです。
ではなぜ僕らは不幸に感じるのか?
ではなぜ現代社会では多くの人が不幸感を抱えて生きているのでしょうか?
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