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いくらITが発達しても、 労働生産性が高まらないのはなぜなのだろうか?
先日、「ネット経由でいつどこからでも24時間体制で働けるようになったのに、生産性がちっとも向上していない」という話を書きました。
下のグラフはアメリカ合衆国における1900年から2012年までの、10年単位での生産性の成長率です。こうしてみると、IT革命が始まった1990年代中盤以降、成長率が鈍化していることが伺えます。
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僕はこれ、みんながダラダラと長時間働くようになったせいではないかと考えました。いつでもどこからでも働けるが故に、なんとなくダラダラと働く癖がつき、結果として生産性が向上しなくなったのです。実際、Twitterを見ているとどう考えても働いてる時間に、どんどんツイートが投稿されています。「お前ら少しは働けよ」と言いたくなるレベルですw。
しかし、これだけでは成長率の極端な鈍化をうまく説明できないのですね。ファックスから電子メールに代わり、電子決済が当たり前になり、あらゆる情報が世界中のどこからでも瞬時に送受信できるようになったというのに、生産性がほとんど向上しないなんてことがあり得るでしょうか?
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