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未来に必要になるのは、ベーシックインカムではないという話
先週、先々週はイーロン・マスク氏のニュースでお腹いっぱいでした。
先週は、降りてくるブースターロケットエンジンを巨大な箸で挟んで捕まえるという信じがたい奇跡を実現しました。しかもこのエンジン、33基のロケットを束ねた、人類史上最大のものです。
なぜ箸でロケットをキャッチしたいのか? それは、ロケットに着地用の足をつけると、さらに重くなってしまうからなのだそうです。SpaceXが有人飛行や人工衛星打ち上げに使っている通常サイズのロケット、ファルコン7でさえ、足の部分だけで2.7トンあるそうなのですね、ですからこのスターシップのエンジンに足をつけたらそれだけで10トンを超えてしまうようです。
ちなみにスケール感としては鉛筆をエンパイア・ステート・ビルディングの高さまで飛ばし、それを狙ったところに着地させつつ、着地直前に箸で捕まえるくらい難しいらしいです。頭おかしいですよね。
ただ、この巨大ロケットのエンジンが再利用可能になると、人工衛星の打ち上げコストが今までの10分の1程度に下がるようなのです。また、月面の探索や基地の建設、火星への人類到着も夢ではなくなります。というわけで、これは今後の宇宙開発の行方を大きく左右する、極めて重要なマイルストーンだったのです。
イーロンからの発表はこれだけにとどまりませんでした。
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