見出し画像

日本では売られない製品が増えてる

グローバル企業が製品を世界展開するときには、どの言語にローカライズするかまず優先順位が決められます。そしてこの優先順位ですが、それぞれの国で期待される売り上げと、ローカライズの難易度によって決められます。例えば初代のiPhoneの日本向けの販売は見送られましたが、販売パートナーが決まっていなかったのと、許認可が大変だったことなどが原因です。ローカライズというと日本語化だけのように思われるかもしれませんが、それぞれの国の規格や法律に対応する、という作業もローカライズの大切な一部です。

ローカライズにかかるコストは、何を販売するのかによって大きく異なります。電子機器はそれなりに大変ですが、食に関わる製品は規制がガチガチでとても大変です。例えばお皿とか調理器具ですね。カラーバリエーションがあると、色の数だけ申請作業が必要だったりします。

薬とか医療器具はおそらくもっと大変でしょう。国民の生命と共に国内産業を守る重要な防波堤の役割を果たしているわけですから、ある程度は止むを得ない必要不可欠なプロセスなのだろうな、と思います。

ただ、このコストが期待される売り上げに対してあまりに大きいと「ま、日本販売は見送るか」ということになるわけです。

日本で展開されない製品が増えてきた
さて、最近気になるのは、この日本で販売される製品が減ってきたことと、仮に販売されても、時期が大幅に遅れるケースが増えてきたことです。つまり、優先順位が下がっているってことです。

ここから先は

2,218字 / 8画像

¥ 100

もしこの記事を気に入っていただけましたら、サポートしていただけると嬉しいです!