人口減少を食い止める方法
僕が経営する語学学校Brightureの日本の女性従業員がつい最近産休に入りました。会社としてしなければならない手続きが色々とあったのですが、僕が子供を授かったときに比べると母子の支援がかなり充実しており、少なからず驚かされました。出産一時金で出産費用は全額出ますし、国が認める産休と育休も他国に比べると驚くほど長いです。アメリカもフィリピンも出産が3ヶ月で復職が普通ですから、いい意味でなかなか衝撃的でした。
しかし、それでも回復する兆しさえ見えないのが日本の少子化です。フランスやスエーデンなどでは婚外子を積極的にサポートすることで人口減少にやや歯止めをかけていますので、日本でも導入したらどうかという声も聞かれます。この他にもあちこちの自治体が様々な政策を実行していますが、今のところ大きな成果を上げたという話は聞きません。
なお、人口減少は世界的な現象で、別に日本に限った話ではありません。全ての先進国で進行しており、東南アジアの各国でも劇的なスピードで進行中です。そして今のところ、有効な対策を発見した国はありません。
では改めてなぜ少子化が進み続けるのか、そしてどうしたら食い止められるのかを考えてみたいと思います。
最近読んだ参考になる記事
昨日Noteを眺めていたら、こんな記事が目に入りました。この記事の秀逸なところは、少子化の理由を、「子供が生産財から消費財に変わったから」と喝破しているところです。
子供は生産財というのは、「子供が生産に寄与する」ということです。農業時代には「子供=労働の担い手」でしたから、子供はまさしく生産財だったのです。しかし、現代では子供が生産に寄与することはありません。成人するまではひたすら金銭を必要とする消費財そのものの存在なのです。
僕も以前に同じようなことを書いたことがありますが、人口減少の理由は医療の普及、インフラの発達、そして工業化や都市化でだいたい説明がついてしまいます。そして工業化や都市化への移行が進めば進むほど、子供は生産財から消費財へと変わってしまうのです。少子化が進むのは当然の帰結と言っていいでしょう。
※この文章は単品で100円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月20本くらい読めるので1本50円です。このマガジンでは教育のこと、テクノロジーのこと、あるいは未来予測などなど、僕がシリコンバレー、フィリピン、日本の3拠点でビジネスをする中で得た気づきを書き綴っています。
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