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「食」について信頼に足る情報は、どこから得ていますか?

みなさん、体にいい食べ物ってなんだと思いますか?

僕は割と健康に恵まれたので、これまであまり考えることもありませんでした。たまに風邪をひくくらいものもので、まあこれと言って大病を患ったこともなかったのです。

しかし流石に50歳を過ぎて、だんだんと調子が悪くなってきました。食生活が悪いのか、3カ国を行ったり来たりするという生活が無茶苦茶すぎるのか、運動不足なのか、とにかくだんだん検査に引っかかるようになり、今では血圧の薬やら何やら、朝晩に何種類かの薬を飲むようになってしまいました。

これまでも別段暴飲暴食をした訳でもありませんし、定期的に運動も続けてきましたが、アメリカに住んでいると栄養過多すぎるのか、や一生懸命ジムに通っても、どうにも追いつかないわけです。過去には低炭水化物ダイエットをやって12キロも痩せたこともあるのですが、またいつの間にかジリジリと太ってきました。

そこでここ数年はかなり食事に気を使うようになったのです。

まずは体重を落とそうと思ってもう一度低炭水化物ダイエットをしばらくやってみたのですが、以前やった時ほどには劇的に痩せません。また、本当にこんな食生活でいいのかという疑問もぬぐえないわけです。もともと提唱していたアトキンソン氏は実は心臓発作を起こしていたことがあったのに、それをひた隠しにしてたようなのです。結局5キロほど痩せたところで、なんかちょっと違う感じがして中断しました。

信頼できる情報はどこに?
そこで自分でもう少しリサーチしてみようと思ったのですが、信頼できる情報を得るのが大変なわけです。世の中見渡せばフェイクニュースだらけですし、グーグルの検索上位に来る情報くらい当てにならないものはないのはもう周知の事実なわけです。かつて卵はダメだと言われてたのに最近はそうでもないという話ですし、バターもオッケーらしいわけです。おまけにコーヒーにバターを入れるダイエットなんぞまで登場していますが、あれだって提唱者はわずか1名で、どこまで信じていいのやらかなり眉唾ものです。

おまけに僕は日本、アメリカ、フィリピンと四六時中移動しながら生活しているので、なかなか食事内容を固定するのも難しいわけです。なんとなくその地その地で体に良さそうなものを食べるようにはしていますが、何か決まった指針があるわけではありません。信頼に足る食に関する情報が欲しい... と切実に感じていた52歳の春先、というのがつい最近の状態でした。

ところが、あったのです。

そんな信頼に足る情報が。

偶然ツィートで流れてきた「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」という本を日本にいるときに買ったのですが、帰りの飛行機の中で読み始めたら、一気に読み終わってしまいました。

今まで「なんとなく体に良さそう」と思って食べていたものは実はそうでもなかったり、あるいは逆に対して根拠なく敬遠していたものが体に悪かったり。

例えば白米の摂取量が一杯増えるごとに、糖尿病になるリスクが11%増えるなんて、考えたことさえありませんでした。

あるいはオレンジジュースを飲むよりも、オレンジを丸ごと食べたほうが血糖値が上がらないなんて。

著者は元ハーバード大学、現UCLA助教授の津川友介医師です。まあ普通に考えてそこそこ真っ当な人でしょう。肩書きに傷がついたらおまんまの食い上げでしょうから、トンデモ本を出版することは極めて考えにくいわけです。

また、この本には「これでもか!」っていうくらい根拠としたエビデンスが提示されているので、著者の主張がどうしても信じられない人は、ここで提示されている文献を全部自分で読んでみてもいいわけです。

この本を読んで思ったのですが、「なんで俺、語学学校を作った時には第二言語習得理論の学術論文とか山ほど読んだのに、食に関する論文は一度も読まなかったんだろう?」ってことです。別に英語できるんだし、自分でリサーチすることも可能だったんですけどね。思いつきもしませんでした。

そんなわけでアメリカ帰国の翌日から食事を変えつつあります。もう少し健康になるといいな。

健康が気になる方はぜひご一読を。オススメの一冊です。


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