だが、正義はある
知識がつけばつくほど、経験を積めば積むほど、先を見通す力がついてしまって、”できる範囲での最大限の努力”をする大人になってしまったと思う。知識や経験が浅い頃は、理想を掲げて「世の中変えてやる」くらいの気持ちで行動してた。
名探偵コナンに出てくる安室さんは「俺の恋人は、この日本さ」と真顔で言い切る。覚悟を含め、”日本を守る”に申し分ないあらゆる実力が伴っているからこそ言える言葉だ。
一方、アラバスタ王国編でのたしぎ曹長は「私には、選べる正義がありませんでした」と悔し涙いっぱいで叫ぶ。正義を実行しようにも、その実力がない。
結局、力がないことには理想や正義は語れない。
今の僕には、正義を実行できるだけの実力はまったくないと思う。だからこそ身の程を知って、”今できること”をしている。ただ、正義を捨ててはいない。心の奥底に変わらぬ正義を持ち続け、捨てないように道を選び続け、少しずつだが力を蓄えている。それが、2年半前に選んだ独立という選択肢であり、今の仕事を形作っている。
その時がいつくるのかはわからないが、このまま進み続けたい。
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