初の誕生日ライブ「暁」参戦前夜
ここ数年のポルノグラフィティのストーリーはすごい。
2019年。「UNFADED」=「色あせない」として、新曲で新境地を見せ、レア曲も目白押しで、「パレット」という名曲に新しい解釈を与え、アンコールの定番である「ジレンマ」をど真ん中に持ってきて、とどめはメッセージ性の高い「∠RECEIVER」を大迫力の映像とともにトリに持ってきた。
同9月、20周年ライブとして10年ぶりに「東京ロマンスポルノ」を2days。UNFADEDと対を成すように、シングル曲をこれでもかと詰め込んだ。というか、シングル曲中心に2daysをここまで彩ることができるのがすごい。
この記念すべき「東京ロマンスポルノ」の後に新型コロナウイルスが発生。かなり不謹慎であるが、トリで「∠RECEIVER」を演奏した1年後に世界がこうなったことに、「災害を忘れてはいけない」という大切なことを、改めて教示されたように思う。
2020年12月には「CYBERロマンスポルノ」として、初の配信ライブを実施。「FCUW4」でも思ったが、ポルノグラフィティは、圧倒的な経歴をもってしても、常に謙虚に新しいことを求めて、いい意味でかっこよすぎない。だからこそ、ずっとついていきたいと思えるのだ。
そして、満を持して2021年のライブ「続・ポルノグラフィティ」。ポルノグラフィティは、これからも続いていくという強い意思表示と共に、これまでのポルノグラフィティの楽曲箱をひっくり返したようなセットリストだった。そして、何より忘れられないのは、「声が出せない」環境下における「テーマソング」という新曲。ずっと手拍子のあるこの曲は、このコロナ禍においてライブ=ファンとの場を実現するために作られた曲にも思える。ずっと叩き続けた手のひらはうっすら痛い。それを「この手の感触を、いつまでも覚えておいて。また、ライブで、一緒に歌えるようになるまでの、”約束”」と言い切った昭仁には胸が震えた。この、「テーマソング」という曲には、ユニゾンで歌う部分がある。これを、コロナ禍明けに、みんなで歌う。それでようやく完結する曲なんだと思う。
2022年。5年ぶりのオリジナルアルバム名であり、シングル曲のタイトルであり、ライブサーキットのタイトルである「暁」。夜明け前の薄暗いとき。
8月に発売したアルバム「暁」は、壮大で”新しい”曲が多い。ここにきてなお、まだ新しさが出てくるポルノグラフィティはやっぱりすごい。そして、世界中のクリエイターが参加したヴィジュアルアルバムとしても公開された。この「暁」が、どんなライブになっているのか。
*
ライブサーキットはすでに9月からはじまっているので、もう3ヵ月も経っている。12月末で一旦終わり、1月に追加公演の日本武道館があるので、もうかなり終盤戦だ。僕は、ここに至るまでネタバレを一切受けずに耐えきった。笑
そして、明日は12月16日。なんと、僕の32歳の誕生日なのだ!高校3年生で初めてライブに参戦してからなんと14年。初めて誕生日のライブに行ける。こんな幸せはない。
※ちなみに、2015年の「Dice are cast」は12月15日だった。花道の前の席で、晴一が目の前で止まって僕に向かって(笑)ギターを弾いてくれたことを覚えている。
*
アルバム「暁」の曲はある程度演奏されるのだろうが、そのなかで一番好きな曲である「NUMBER」が演奏されるのかが不安だ。というのも、この曲は前回のライブサーキット「続・ポルノグラフィティ」で制作中の新曲として演奏されているのだ。
「数えるのではなく満ちるが合図」「数えるのではなく欠けるが合図」。ポルノグラフィティのこういう衝動的な歌詞は大好きで、「search the best way」の「未来まで待ち伏せしてしまうくらいに」「運命が僕を追いかけるくらいに」に通ずるものがあるように思う。ただ、あれから20年が経っている。あの頃の尖ったがむしゃらな感じではなく、大人になったポルノグラフィティの、壮大で包み込むような曲は、ライブで聞きたいところだ。
*
また、この季節ということで聞きたいのはやはり「Hard days,Holy night」。前回もやるかなーと思っていてやらなかったので、今回こそは期待している。2020年の「CYBER~」で聞けたが、リアルでは12月15日に参戦した2015年の「Dice~」以来7年ぶりだ。聞きたい。
そして、かなり難しいとは思うが冬で聞きたい曲がもう1つある。「NaNaNaウィンターガール」だ。2005年に発売した「NaNaNaサマーガール」はシングル曲であり、夏ライブ曲として定着している。今となってはコンプライアンスに引っかかりそうな、男目線のふざけた曲だが、それこそがいいし、軽快な曲調はまさに夏。大好きな曲だ。話が「夏」にずれたが、「冬」の方は2006年に発売されたオリジナルアルバム「m-CAVI」の初回限定盤だけに「エクストラトラック」として収録されている。これがまたとても好きな曲で、ふざけた「夏」から、大人びた「冬」な感じが、歌詞にも曲にも表れている。しかし、この曲は「全曲配信」のサブスクでも配信されていないし、ほんとうに知る人ぞ知る曲になってしまっている。というか、サブスクに入れてくれ!!
*
「久しぶりに聞きたい曲」を、「暁」に沿った形で考えてみる。
まずは「Let’s go to the answer」。2005年のオリジナルアルバム「THUMPX」に収録された初期ポルノグラフィティの総まとめ曲であり、意思表示の曲。これを、今この暁で聞きたい。疾走感あふれる曲で、ライブでやると盛り上がること間違いない曲だ。僕は2014年のライブ「ラブ・イー・メール・フロム・1999」以来聞いていない(もう8年!)。
疾走感という意味で「Report21」。これなんて初めて参戦した2008年の「横浜ロマンスポルノ08」で聞いて以来だ。
決意の曲という意味では前述の「Search the best way」。実は、2011年の大晦日年越しライブ「幕張ロマンスポルノ」で、カップリングながらトップを飾った伝説の曲である。
他にも、ダイアリー(両方とも)とか、月飼いもそろそろきてもいいんじゃなかろうか、とか。
これらはすべて、僕がまだ1回しかライブで聞いたことのない曲だ。
*
最後に、「まだライブで聞いたことのない曲」を。
声を大にして言いたい。
「”愛なき…”が聞きたい!!!!」
この曲は、2006年の「横浜ロマンスポルノ06」で演奏されて以来の曲なのだが、その06のライブDVDを見て「なんじゃこの曲は!!!」と衝撃を受けていた高校生1年生が松嶋少年である。以来、「愛なき…」が一番大好きな曲としてずっとファンでい続けているのだが、初期のオリジナルアルバムの曲ゆえになかなか演奏されない。この曲こそ、ポルノグラフィティの良さがすべて詰まっていると思うんだけどな…。そして、この曲が演奏されるまではライブに行き続けなければいけないとも言える。笑
※実は、このコロナ禍で昭仁さん単独の方で歌ってしまわれたようで、さらに確率は低くなっているように思える。いや、これを機に…か?
あとは、「ロマンチスト・エゴイスト」「オニオンスープ」「LIVE ON LIVE」あたりが聞きたいです。「愛なき…」含めて、この辺は希望という意味合いが強いので、期待はできないけど…
*
さて、長くなってきたけど最後にもう少しだけ。僕とポルノグラフィティライブの関係性からみる今回の注目ポイントについて書いておきたいと思う。
これまで16回の単独と、1回の配信、1回のフェスでポルノグラフィティのライブを経験してきて、一番多く聞いた曲は「ハネウマライダー」だ。その数なんと16回!18分の16!!第2位が「ジレンマ」で13回なので、3回も差をつけている。今回もハネウマライダーが演奏されるのか、そして、ジレンマ含む他曲が伸びるのか?
次に、前回のライブ「続・ポルノグラフィティ」で初めて聞けた曲は6曲だった。オリジナルアルバムを持たないライブでこれは、比較的多い方だと思う。なかでも「Winding Road」は2006年に発売以来大好きな曲で、聞きすぎてどこかのライブで聞いたことあると思っていたのだが、初めてだった(笑)。今回のライブはオリジナルアルバムを引っ提げてになるので、比較的初めての曲は多くなると思うが、”それ以外”がどのくらいあるのか、楽しみだ。
それに付随し、僕がこれまでポルノグラフィティのライブで聞いた曲数は166曲。これがどのくらい伸びるか。
この辺が注目ポイントです。
*
軽く書こうと思ったら、ずいぶんと長くなってしまった。あと30分ほどで32歳になってしまう(笑)。
明日のライブを全力で楽しんで、余力があれば参戦記も書こうかな。お楽しみに!!
*
(後日更新)↓ライブレポ書いたよ!
▼ポルノグラフィティの記事はこちらのマガジンでまとめています。良かったらフォローをお願いします。