地元のお店が、子どもの頃のままあって欲しい
僕の幼稚園は、給食のうち週2日がパンだった。地元の「植竹パン店」というお店から仕入れているものだったのだが、パン自体がほんのり甘くて、特にハムカツパンはソースの味とパンの甘みがベストマッチしている絶品グルメだった。
価格は(確か)90円。卒園以降も高校生までそのお店には通い続けていた。お店に入ると古めのショーケースに並ぶパン。少し経つとおばちゃんが出てきて、注文をする。僕のなかでのベストパンはいまだにここのハムカツパンだと思う。
しかし、大学生くらいから行くことがなくなってしまい、社会人になって東京に出て以降、地元に帰ってきて気づいたときには閉店してしまっていた。あのハムカツパンはもう二度と食べられない。
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今日は、5歳の息子を連れて地元の「おもちゃ博物館」に遊びに行った。博物館周辺で昼食を買ったり食べても良かったのだが、一回中に入った後に出たり入ったりするのがめんどうだったから、途中で買って持ち込みをすることにした。
行ったのは「カワシマパン」。植竹パンから1㎞も離れていない、僕が幼少期からある町のパン屋さんだ。さすがに子どものころ好きだったパンがそのままあるわけではないが、ここも思い入れのあるパン屋。地元で”ちょっと買って食べたい”ときには立ち寄るようにしている。縁起でもないが、いつ食べれなくなるかわからないし、むしろ食べれなくならないように、続いて欲しいお店にはちゃんと脚を運びたい。そう改めて思った。
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おもちゃは「時空館ナカザト」だし、かき氷は「日野屋」。なかなか行く機会がなくなってきたけど、今度5歳を連れて行こう。
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